ウガンダのロレックス (世界のカレー ウガンダ編)
久しぶりとなる世界のカレーの新作は
東アフリカの国「ウガンダ」。
アフリカ編でそれなりの数のアフリカの国を紹介しましたが、
インド移民によってもたらされた料理が独自進化を遂げた国は
まだまだあるようですね。
■ウガンダのロレックス
今回調べるきっかけになったのが
ウガンダにあるロレックス(Rolex)という食べ物。
ロレックス??高級時計??
百聞は一見に如かず!ってことで
YOUTUBEのショート動画をどうぞ。
どうしてそんな不思議な食べ物があるのか?
ウガンダでは、薄い円形のチャパティの上に、みじん切りした玉ねぎやトマトなどを混ぜた平らなオムレツをのせ、くるくるっと巻いて食べます。チャパティ職人の思いつきで始まり、学生達の間に瞬く間に広まって、ロール(roll)するのでロレックスと呼ばれるようになったといいます。
多くの料理には、さまざまな野菜、ジャガイモ、ヤムイモ、バナナ、その他のトロピカル フルーツが含まれています。
鶏肉、豚肉、魚(通常は新鮮だが、煮込み用に戻した乾燥品もある)、牛肉、ヤギはすべて一般的に食べられていますが、農村部の貧しい人々の間では肉の消費量は他の地域に比べて少なく、主にブッシュミートの形で食べられます。Nyamaとはウガンダ語で「肉」を意味します。
メインの食事には、白いトウモロコシの粉を鍋に加え、粘稠度が固まるまでポショに入れてかき混ぜます。その後、皿の上に出され、個々のスライスに切り分けられます(またはキッチンで個々の皿に盛り付けられます)。キャッサバ、ヤムイモ、アフリカサツマイモも食べられます。より裕福な人は、白い(しばしば「アイルランド」と呼ばれる)ジャガイモと米を食事に取り入れています。大豆は1970 年代に健康的な主食として宣伝され、特に朝食にも大豆が食べられています。アジアのフラットブレッドに似たチャパティもウガンダ料理の一部です。
色んなウガンダ料理が見られる動画もアップしてみまーーす。
字幕は英語ですが難しくないのでご覧になってみてください。
移民としてウガンダにやってきたのに
ウガンダから一度追い出されている?!
英語版wikiの「Indians in Uganda」のページに
その詳細が載っていました!!
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ウガンダにはインド系の人たちの大規模なコミュニティが住んでいます。2003 年には、アジア系の人々が 20,000 人と推定されていました(インド人とパキスタン人の大部分がウガンダに住んでいますが、1972 年に独裁者イディ・アミンによって追放される前は約 100,000 人でした)。
多くは 1980 年代と 1990 年代にウガンダに戻り、再び国の経済を支配するようになりました。彼らは人口の 1% にも満たないにもかかわらず、国の税収の最大 65% に貢献していると推定されています。インド出身のスディール・ルパレリアはウガンダで最も裕福な人物で、推定財産は10億ドルです。
1895年にウガンダ鉄道の建設が始まりました。インペリアル・ブリティッシュ東アフリカ会社はカラチを拠点とする代理人Alibhai Mulla Jeevanjeeに、必要な労働力を供給する契約を発注しました。Jeevanjee(ジーヴァンジー)は英領インドのパンジャーブ地方から労働力を集め、最初に到着したグループは総勢350人。6年間で合計31,895人がプロジェクトに従事しました。ある者は亡くなり、ある者は契約終了後にインドに戻り、またある者は残ることを選択。その後、年季奉公労働者の経済的ニーズに応え、経済的機会を利用するためにやってきたヒンドゥー教徒とイスラム教徒の自由移民である「パッセンジャー・インディアン(旅客インド人)」と呼ばれるグジャラート商人によって、人口は増強されていきました。
やがてインド人は繁栄し、ウガンダ経済の大部分を支配するようになり、イギリス政権の「植民地監督」の役割を果たす者も出てきました。翌年(1972年)、独裁者イディ・アミンはウガンダに住むアジア人の追放を命じたのです。その結果、多くのインド人がイギリス、カナダ、アメリカなどに移住し、生活の再建を始めることになりました。しかし、アミンの死後、ウガンダで生まれたインド人が再び移住するようになり現在にいたります。
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インドから長期契約労働者として
世界の様々な地へ向かわされたインド移民は
ものすごく過酷な環境下で働かされ
事実上の奴隷制度とも言えるものも多かったようです。
歯をくいしばりウガンダの地に根を張り
少しずつ成功してきたと思ったら追放とは…。
ウガンダ側(アミン側)にも言い分はあったようですが…
歴史とはむごいものです。。
さらに詳しく知りたい方は日本語版Wikiの
「アジア人追放事件(ウガンダ)」のページで
詳しくまとめられているのでご覧になってみてください。
■ウガンダのインド料理店
南インド料理も食べられるようですね。
■まとめ
高級時計のロレックスと同じ名前で
チャパティロールが食べられている!
という情報からスタートしたウガンダ編でしたが
調べるうちに最後にたどり着いたのが
今回も悲しいインド人労働者の歴史だったとは。。
イギリスが過去に支配していた国はたくさんあるので、
インド移民によりカレー文化が根付いた国はまだまだ出てきそうな…。
そろそろネタがつきてきたと思ってましたが
ブログの世界のカレーシリーズはもう少し続いていきそうですね。
※世界のカレー。興味のある方は別の国のお話もぜひ。ジャマイカ編、トリニダードトバゴ編、フィジー編、オーストラリア編、スリナム共和国編、オランダ編、ドイツ編、ロシア編、韓国編、北朝鮮編、アメリカ編、アフリカ編、フィンランド編、アイルランド編、スウェーデン編、フランス編、ガイアナ編、中国編、マレーシア編、デンマーク編
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