盛岡食いしん爺日記
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昼から西和賀を巡った。
帰る前にひと休みは「ネビラキカフェ」。
春が近づくと森の樹々の根元から雪が溶け出してできるネビラキ。
丸い雪の穴は深くなり、土が顔を出す。
ここに年輪を刻んできた樹々のエネルギーが宿る。
3時40分に到着。
閉店まで残り少ないひと時を楽しもう。
若いオーナー夫婦に挨拶。
少し話してオーダー。
水の入ったグラスを持ち、デッキへ。
Barry: Give me a smile · John Barry · English Chamber Orchestra
この手づくりのアプローチ。
ひと足ごと、湖が広がり弾む心。
すぐ目の前に錦秋湖が視野いっぱいに広がる。
何度来ても目を細めてしまう。
紅葉が楽しみだが、色づくほどに冬の店じまいが近くなる。
ネビラキデッキ。
仲間たちと、
クラウドファンディングで資金を集めたり、
人との繋がりでネビラキの輪は広がり、深くなっていく。
閉店も近く、帰る一組のお客さんと擦れ違った。
今日は、閉まるまで少しの時間だが独り占め。
あちこちの席に座って景色を眺める。
結局、デッキの突端のカウンターに座った。
薄曇りだったが、風もなく穏やかな空気。
静かにゆっくり流れる時間。
自然と共にあるネビラキ。
ネビラキでは、四季折々のツアーなどもあり、大自然を体感できる。
オーナー夫婦は、西和賀の自然を紹介したり、
カフェを開いたりに留まらない。
今、仲間と空き家を活用し、ゲストハウスを造り完成も近い。
カシスジャム入りのガトーショコラ。
ほどよくカシスの風味があり、このガトーショコラは珈琲とよくあう。
オーナーが丁寧に淹れた珈琲は、いい香りで喉越しもいい。
カップを持ち上げるとソーサーに一葉。
閉店を少し過ぎた。
急いで会計。
「来るたびに色々と頑張ってますね。」と言うと、
「はい、いつも定点観測、ありがとうございます。」と微笑むオーナー。
4時過ぎにネビラキを後にして盛岡へ向かった。
その日、家に帰ってSNSを見て驚いた。
「カフェヘルパー&ゲストカフェ店長募集」
家賃ゼロで、西和賀に短期移住(1週間~数カ月)
湖の見えるカフェでお手伝いしながら、
店舗の空き時間を利用して、自分の理想の店をオープン。
チャレンジしてみたい方を募集します。
宿代と労働の物々交換でショートステイの受け入れもします。
(1拍2日~1週間未満)
ヘルパーだけでもOK。
やりたいことがカフェじゃなくても
ここでやってみたいことがあれば、実現に向けて伴奏します。
行くたびに何かが始まるネビラキ。
どれにしてもやり方が自然で無理がない。
それは、オーナー夫婦の人柄のせいだろうか。
西和賀の自然と暮らす人たちは、とても魅力的だ。