盛岡食いしん爺日記
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盛岡の岩手大学の向かい側にある「新山亭」。
初めて入ったのは、22年の3月。
その時、何となく全国チェーンの蕎麦屋さんかと思っていた。
食べ終わってから店の人に聞いてみた。
奥州市の「新山亭」の系列だった。
調べてみると、
北上市のアメリカンワールドの「みちのくジャパン」の系列。
アミューズメントの経営のイメージが強かったが、
ホテル、そば屋、ほか弁などのほか、
ブールドネージュなどのスイーツまで。
様々な業態で県内などに１２０店舗を数える。
知らなかった。
興味深かったのは、会社の地元の北上市で「深山亭」という蕎麦屋がある。
岩崎という鬼剣舞でよく聞く地域の中にある。
田園に囲まれ、その辺りで栽培した蕎麦を使う。
続いて奥州市、盛岡にオープンした蕎麦屋が「新山亭」。
なんとなく納得。
この店には、今日で3度目だ。
The Boxer · Simon & Garfunkel
それから、初めての日に驚いたことがある。
十割蕎麦を店の中でうっていた。
契約栽培した蕎麦粉を使い、各店の中でうっている。
蕎麦好きの人と一緒に来た。
山菜蕎麦と竹輪天。
揚げたての竹輪は、余計なものは入っていない様で、
しっかり魚の旨味を感じると、目を細めて言う。
たっぷりの山菜。
私はかき揚げと玉子入り。
サクサクの天婦羅。
細くのど越しのよい蕎麦。
そしてつゆをまろやかにする玉子。
美味しい。
自家製粉しているだけあって蕎麦の風味も強い。
二人とも一気に食べ終えた。
三度目だが、本格的な蕎麦に舌鼓。
車に乗り込んで「美味しかったね」と頷きあう。
満足すると帰る前にどこかに寄り道したくなる。
ちょっと夜景を見に行くことにした。
蕎麦を食べ車で十数分後には、岩山の展望台。
どういう訳か展望台が二つある。
今日は駐車場のすぐそばの方。
下に夜明けから営業しているカフェ「GEN・KI」がある。
そろそろ陽が落ちると空気が冷えてくるようになった。
きっと綺麗だろうと思ったとおりだった。
百万ドルまではいかなくても綺麗だ。
しばらく眺めていると、夜風が冷たい。
ちぢこまって車へ。
もうすぐ、この街に白鳥がやって来て白い世界が始まる。
静かな夜だった。
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