9月になり、朝夜は少し涼しくなってきましたね
秋の夜長をギター練習に励む毎夜です
早速ですが、フランシスコ・タレガの曲集から『ロマンツァ』を弾いてみました
「近代ギター音楽の父」と呼ばれる「フランシスコ・タレガ」が『 シューマンの「8つノヴェレッテ」』から「第1番のトリオ部分(後半イ長調)」をギター用にアレンジした作品で、流れるような三連の伴奏に乗った優雅な旋律が「イ長調→変ロ長調→イ長調→ヘ長調→イ長調」と転調していき、和音の変化がとても美しい曲です。
テンポ設定が悩ましい所ですが、原曲(ピアノ)の速度で優雅に弾くのはギターでは少し難しく、逆効果な気もしますし、全く別作品として考えて遅く弾き過ぎるのも、ちょっと曲想が変わる気がしますね…。
今回はちょうど良いスピード感と私の演奏技術との兼ね合いで、ギリギリの速度設定となっています。
『原曲のピアノ譜』もじっくり見てみたのですが、気になる箇所をいくつか音を変えさせて頂きました、(畏れ多いですが…)
少し例を挙げますと…
↓
【ピアノ譜】
冒頭主題はファはシャープだったのが…
再現部主題ではファがナチュラルに変わる。
最後はシ#→ド#の繋がりがメロディと思われる。
変ロ長調への転調1小節前の装飾音は、今回は諦めましたが、無理ではなさそうなので練習したいと思います…^_^;
正直まだまだ弾き込めていませんし、多少ミスもありますが、お聴き頂けると嬉しいです
タレガのアレンジ作品にはシューマンやショパンなどのピアノ作品が多くあります。 私はピアノが大好きなのにあまり上手く弾けないので、こうしてギターで名曲の響きに触れられるのは、とても魅力的で貴重です。
ちなみに動画ラストの写真は、15年前に撮影した「尾道の風景」です。
左上の山の麓に『浄土寺』というお寺があります。
https://maps.app.goo.gl/b8JkVvBvhQWM1PL48
「タレガ、シューマンでなんで尾道…?」と思われるかとも知れませんが、実は大林宜彦監督の大ファンでして、映画『ふたり』の中に「浄土寺でのピアノ発表会」のシーンがあり、石田ひかりさんが、この「ノヴェレッテ」を弾いていました♪
(厳密には、石田ひかりさんが弾いているのは「前半トリオ(ヘ長調)」でして「後半トリオ(イ長調)」はカットされていますが…^_^;)
とても思い入れのある街と映画と曲です