ひきこもりの解決について
カウンセラーなどがよく言う言葉。
“親が変わる事が必要”
聞いたことないでしょうか?
でも、正直簡単ではないです。
私の両親は二人とも公務員でした。
小さいころからあたりまえのように
とても細かい事まで、口うるさく
言われた記憶があります。
躾と言われればそうなんですけど、
玄関の靴を揃える(あたりまえ?)
ことだったり、掃除とか整頓とか
何度も何度もダメ出しされました。
これについては、身に着いたので
感謝するべきかもしれません。
問題なのは、
「こうあるべき」
とか
「そうするのが当然」
「○○しなければならない」
といった決まり事があまりにも多く
息が詰まりそうだったこと。
私には兄がいたのですが、
兄はそういう両親に反抗して毎日
言い争いをしていました。
中学か高校か忘れましたけど
父親と取っ組み合いの喧嘩をしていた
記憶もあります。
親が決めた「決まり事」が多いので
私も内心は反発心がありましたけど
兄を見ていたので表に出さないよう
いい子を演じていました。
学校へ通学する
なんていうのは当たり前のことで
休むとかサボるなんていう選択肢は
考えたこともありませんでした。
そんな私でしたけど、
小学生の頃は“仲間外れ”にされた
記憶も忘れていません。
今で言う
「いじめ」
に近い状態でした。
それでも学校を休む(不登校)
という選択肢は全く考えたこともなく
行くのがあたりまえでした。
親が細かくて厳しかったので、
“学校を休む(不登校)”
なんて言おうものなら、
大変な事になるのがわかっていたから。
また、とても世間体を気にする親で、
成績がいいとか、いい学校に入学した
という近所の話題に敏感でした。
そんな家庭で育った私ですから、
やっぱりどこかに親の影響を受けて
いるのは間違いないようです。
“両親のようにはなりたくない”
とずっと思っていました。
でも、自分の娘が不登校になって
初めてわかったことがあります。
自分の心の中に
「決め事」
や
「こうあるべき」
という意識が根付いていたんです。
たぶん両親から受け継いだのでしょう。
娘が不登校になった時
「学校へ行くのはあたりまえ」
「不登校なんて絶対ダメでしょ」
「成績も良くなければならない」
といった「決め事」を自分の中に
持っていたと思います。
何十年間にわたって親に刷り込まれた
常識?は、そう簡単には消せない。
それを痛感しました。
一種の「洗脳」に近いことなので、
その呪縛から解かれることはとても
難しかったのです。
たぶん今でも頭のどこかに呪縛の一部は
残っていると感じています。
だから、不登校やひきこもりについて
多くを学んで、頭ではわかっているのに
どこか納得しきっていない自分には
完全に吹っ切れていない思いが
残っているのでしょう。
私達は、今子供の親ではありますけど、
そんな私達にも親がいてその影響は
必ず受けているものです。
私達親の考え方とか意識を変える
というのは、そういう意味でとても
難しいと思います。
娘の不登校~ひきこもりを経験して
立ち直るまでには、親としての意識を
変えることが大変でした。
自分の過去や両親を全否定しなければ
ならない場面も多々ありました。
自分が育ってきた環境というのは、
自ら選んできたわけではありません。
だからこそ、今不登校やひきこもりの
子を持つ親御さんには、子供の為の
生活環境には注意してもらいたいと
思っています。
最後までお読みいただいて
ありがとうございます。