※前回の更新は5月です。

 

こうやって人間は年を取っていくんやなって・・・気付いたら三十路も過ぎてもう1年も経とうしている・・・。

人は・・・運命には逆らえませんから。

しかし外は涼しくなり、ブスブス吸血してくる虫も生命活動を停止した、F800Sを公道復帰させるには都合のいい運命がめぐってきたというわけだぁ!

 

 

まずは御開帳。数か月ぶりの放置というわけではなく、ちょこちょこエンジンをかけてインジェクター内のガソリンを入れ替えていました。その都度カバーを溶かしたりしてきたわけです(どこにもぶつけられぬ怒り)が、暖気するまでエンジンをかけるだけではバッテリーは充電できず、かなり放電していました。まずは1日かけてバッテリーを満充電までもっていきます。

 

 

 

燃料ポンプエルボとマニホールドは数か月ぶりに日の目を見ることになりました。ようやく役目を果たすときが来たと喜んでいるようです!(幻覚)まずはホース内の燃圧を下げるために、フューエルポンプとコントローラーのカプラーを抜いてエンジンをかけます。

 

 

あとはスロットルボディが見えるまで上から順番に外していきます。マニホールド周辺を触る際は、工具を入れるスペースを確保するため、コンピューターもすべて外しておくといいです。本当はトレーまで外してフレーム内部をフリーにしたかったのですが、なぜかボルトを外しても一切取れないんですね。何がひっかかってるのか・・・?

 

 

エンジンをかけていた時に、アイドルがやや低いことに気が付いたのですが、ISCVとスロットルをバイパスするホースが折れてしまっていました。

このホースの選定かなりデリケートのようで、脱着に支障のない長さと柔軟性、かつ折れにくい肉厚と耐圧性、スロットルの動作に干渉しない太さという、ただクランプもなしにグチョっと刺さってるだけのホースにしてはかなり要求がきついです。もちろん純正のホースを頼めば万事解決ですが、1本3000円というぼったくり価格なので僕は屈しません。

後ほど以前使っていた内径8mm×14mmのホースに戻しました。前回車検場の手前でスロットルが戻らなくなった原因なので、もっと細いホースで折れにくいものがあればいいのですが・・・。

 

 

ではマニホールドを交換していきます。一見ただのゴムのわっかですが、上下があります。小さく矢印が書かれていますが、これは吸気の方向を表しているようなので、そちらをエンジン側に向けて付けます。(元の部品にこんな矢印なかったと思うんだけど、接着剤を盛ってしまってよく見えない)

 

 

注意点としては、後からイヤークランプをつけられないので、先にマニホールドに入れておいて一緒にエンジンにつけると外周部を傷つけにくいです。

 

 

さて、イヤークランプは通常こんな拷問器具みたいなでっかいクランプでカシメるのですが、こんな狭い場所で使うことができません。

 

 

それを解決するのがねじ式のイヤークランプツールです。締め込み式なので力を入れにくい場所でもカシメられるし、とにかく手前方向のスペースがほとんどいらないのが最大の強みです。

 

 

それでもF800Sのマニホールド近辺は狭くて作業がしにくかったです。ツールのねじ部が周囲と干渉してしまうため、少し斜めにしてカシメていきます。締め込みは元のクランプと同じくらいを狙って、マニホールドを手で回して動かなくなるまで固定出来たらそこでやめています。

 

 

それではもう一つ、燃料ポンプエルボを新品に交換します。前回のDIY修理(笑)もうまくいっており、燃料漏れは結局見られなかったのですが、明らかに不安なのでずっと交換したかったです。それと同時に燃料ホースも劣化が気になっていたため、同時に交換しておこうと思いました。

アマゾンでいい感じの安いホースがあったので急遽取り寄せました。インジェクションのためホースは耐圧のものを使用しなければなりません。安物とはいえ純正よりも高性能なホースを買いました。いわゆるキャブ車用のホースとは違いかなり硬いため、脱着にはかなり気を使います。ちょっとでも変な力を加えようなら、またプラスチックのエルボをへし折ることになるでしょう。

 

 

イヤークランプは相当硬いので、ニッパーやプライヤーで切ろうとしても全く切れる気配がありません。燃料廻りで火花を飛ばすのは禁物ですが、換気を良くしたうえでリューターで切断しました。ねじ止めのクランプに変えたいと思ったこともあるのですが、燃圧がかかったとき漏れても困るのでイヤークランプを使い続けるしかありません。

 

 

とにかく、エルボにホースを差し込むときは細心の注意を払います。相手はプラスチック、横方向にねじるようにホースを入れれば即折れます。まっすぐに差し込み、奥まで入りきらないときは少し抜いて押し込みます。にっちもさっちもいかなくなれば長さに余裕がある分カットして、また最初からやり直しです。

シリコンスプレーを吹いてもまだ硬かったため、オイルスプレーを吹いてヌルヌルにして、ようやく無事にホースが刺さりました。これでクランプを入れ忘れてたらお笑いですが、失敗はなく安心しました。

 

 

固定するねじが同梱されているのですが、少し進化していてトルクスに変貌しています。T15とかいうかなり細いドライバーでないと脱着できないので注意が必要です。別にトルクスに進化させなくてもよかったのでは・・・?

トルクスのタッピングなんか日本でまず手に入らないので

何ならドライブベルトのアジャストスクリュめっちゃ錆びて山無くなりそうなんで、Eトルクスのボルト扱ってる店あったら教えてください。あ~別にEトルクスである必要全然ないな・・・。

 

 

完 全 復 活

 

この後外装パーツやミラーを取り付け、灯火やメーターの表示を確認して、最後は洗車してあげました。

ウインカーを外してエンジンをかけると必ずエラーが出るので、毎回ELM327を繋いでリセットしてます。そのうちサービス

インターバル表示も出そうなので、何か対策を考えないといけません。BMWやトライアンフによくあるこのサービス表示って、日本だと警告灯に該当するんでしょうか?だとするとタイミング次第では具合が悪いですね。

 

とりあえずこの状態で来週検査を通すわけですが、タイヤとベルトは未交換です。タイヤは溝は十分あるものの、かなりひび割れがみられるので鋭い検査員だとちょっとまずいかもしれません。またタイヤを事前に変えてしまうと車高が上がるので光軸に影響が出る可能性があります。まぁベルトは別に何とでもなるでしょう。

車検の予約は夕方にしていますが、それまでに自賠責の更新や仮ナンバーの申請もしないといけないので、かなり忙しい日になりそうです。それではまた来週。