ラルグス買っちゃいました!!!
価格、オールインワン、メンテナンス、乗り心地において、おそらく最も初心者向けの車高調だと思います。安い車高調の中ではタナベやTEINも候補にあがりましたが、純正アッパーマウントを別途用意しないといけないのと、特にタナベは減衰固定だったので、結局ラルグスを買うことに決めました。
まずは現状のアライメントを測定することから始めます。そもそもの話、アッパーマウントのきしみ、ガタツキを開戦すればいいだけの話だったので、ショックを丸ごと変えてもハンドルの流れや音がなくならなければ何の意味もありません。今どれだけ狂っているかを確認して、改善できたかを数値で残さないと意味がないのです。
まず適当な床材のスタンドと水糸を買ってきて、車と平行に張り、ホイールまでの寸法を計測します。
ここで利用するのが、dimebag29様が開発したandroidアプリ「トー角測定」です。車との並行度はアプリが補正してくれるので、水糸の平行だけ気にしていれば正確にトーが測定でき、さらに個別のトーも測定できる優秀なアプリでもありますが、最新のandroidOSに対応していないので、公開されているスプレッドシートを利用させてもらいました。
結果はこんな感じで、トータルトーは前後とも正常に見えるものの、個別のトーでは左前輪が外に開いていました。サイドスリップ測定で確認できるのはトータルトーのみなので、テスターの上ではトーアウト0.1前後でも、実際には左前輪が外に開いており、ハンドルセンターで左に曲がっていくという結果になります。わずかな角度ですが、左右どちらかが逆に振れると直進安定性が損なわれるという証拠です。
それでは早速取り付けていきます!
ただし、話の都合上時系列は前後させていただきます。なぜかはタイトルで察してください。
まずフロントストラットは赤子の手をひねるように簡単に交換できました。ストラットを丸ごと交換するので、コンプレッサーでスプリングを縮めるという手間が全くなく、ナットが固着したスタビリンク切除する手間さえなければ、20分もあれば誰でも交換できます。現状、長さは出荷時のまま、調整式スタビリンクは仮で装着しています。
そしてここからが本題ですが
リアショックの交換です・・・これが地獄の始まりでした。
オートレベリングセンサーを外し、ロアアームのボルトナットを外します。このままではまだスプリングが外せません。スタビリンクを切り離す必要があります。
固着してるんだなここもな!!!
上下のナットともにさびで固着しており、六角穴もサビで膨張してただの丸穴になってしまっています。
ボールジョイントを固定してナットを回すも、ねじ山も死んでいるのでそれ以上緩みません。
ナットブレーカーもわざわざ準備しましたが、フランジボルトなのでうまく潰れず効果なし。
少しでも緩んだ場所は隙間からレシプロソーで切断!!
緩まない場所はグラインダーでボールジョイントごと斬り潰せ!!
破壊こそが前進の第一歩だ!!!
(リアのスタビリンクは用意していなかったので、後日調整式のものを買いました。)
スタビリンクは4輪とも片付いたのですが、この後更なる強敵が襲い掛かります。
いよいよショックを交換!と行きたかったのですが、ブッシュがスタッドボルトと一体化して一向に外れません。絶対に外れません。おそらく、ブッシュのカラーがサビまくってボルトと合体してしまったのでしょう。衝撃を与えるも、ゴムブッシュが邪魔をして衝撃を与えられません。
こうなったらと再びグラインダーでショックを切断します。もうショックは二度と使えません。
さて、ブッシュとカラーだけになりました。マツダのマルチリンクのショック交換はこの固着したカラーをいかに外すかという問題がよくあるらしく、動画もたくさんあります。それらを参考にして、切込みを入れたり、ハンマーでたたいたり、バーナーで炙ったりしましたが何も解決しません。
ついにはギアプーラも導入し、詰めの引っ掛かりをグラインダーでつくり、プーラーでテンションをかけながら熱して叩くを休みの間、丸二日かけて挑戦していましたが、効果はありませんでした・・・。
そして休日も暮れるころ、ある決断をします。
ナックルごと交換すればよくないか???と。
中古のナックルをオークションで購入し、使えるパーツを摘出してナックルを捨てます。
ブッシュさえ外せればレストアベースになるんですけど、外れない限りただの粗大ごみですね。
ハブベアリングの状態はすごぶる良いですが、12万キロも走っているので使いものにはならんでしょう。
ちなみにABSセンサーのケーブルも一緒に捨ててますが、これはトレーリングアームのクッッソ固いボルトを外すときに、センサーを外し忘れてロングスピナーでぶっちぎってしまったものです。
中古のナックルに付属しているので問題ありませんが、死ぬほど焦りました。
なので、新しいナックルが来るまでアクセラはただの置物になります。
問題は右のナックルで、同じように固着が確認できたのですが、こちらは左側の反省をリアショックを外していません。なぜかというと、右側のトレーリングアームのボルトが全く緩まず、ヘタにショックを破壊すると頓挫してしまうからです。スプリングだけ車高調に交換して、純正のショックで応急的に走れるようにしようと思います。後日、しかるべき時にナックルを交換しようと思っています。
これは当たり前の話なんですが、管理人は締め付けトルク・1G締め箇所をちゃんと把握して作業しています。知識のない方はブレーキ同様絶対に自分で触らないでください。車高調整はともかく、取り付けとアライメント測定はプロに頼んだ方がいいです。
事故るくらいなら金積んでください。お願いです。
俺みたいになるぞ!!!!!