先の車椅子の記事でヘルプマークのことも書いたのですが、皆様、「ヘルプマーク」って言葉はご存じですか?

 

 こちらの画像のものをバッグなどに着けている人を見かけたことはありますか?

 ヘルプマーク装着者が、なんのためにヘルプマークを身に着けているのかはご存じですか?

 

 見た目は普通に見えても、他の人たちが普通に出来ることが出来なかったり、病気の悪化につながるためやってはいけないことなどがある人たちもいます。

 

 見た目普通で元気そうに見えても、病気や障害のせいで実はすごく疲れやすくて、動けなくなる前に早めに座って休むことが必要な人もいます。

 

 なにしろ、抗がん剤治療中の私が自ら言っていたキャッチフレーズは、

 

「わりと元気なガン患者笑

 

でしたが、実際には、

 

「なるべく明るく笑顔でいるようにしていたし、元気そうに見えるように振舞ってはいたけど…痛み止め飲んでもあちこち痛いのが当たり前な状態泣

 

だったんです。

 

 実情は、顔で笑って、心で泣いて…状態でした。

 

 バスが混みあっていたら、本当は体がしんどくて痛くて座りたかったし、吐きそうでもあったけど、よろよろしながら我慢して立っていることもありました。 

 

「席譲ってください」

 

の一言が言えませんでした。

 

 もしかすると、今優先席に座っている人は、私よりも具合の悪い人かもしれないからゲホゲホ

 

 そんな私に席を譲って下さったのは、高齢女性でした。

 

 申し訳ない気持ちと、ありがたい気持ちが混在しているような状態で、

 

「本当は、健康であれば私は、高齢者や困っている人に席を譲りたかった…でも、今の私は席を譲っていただかないと本当に体がつらい状態で不甲斐ない」

 

と思ってしまいました。

 

 

 

 

 ヘルプマークの配布条件は自治体によって異なります。

 

 東京都や大きな都市部ではずいぶんとずさんな配布の仕方をしているようですが……

 

 地方の市町村の場合は、ヘルプマーク支給を希望する人は住民票のある市町村のお役所へ行き、障害福祉課の窓口で、ヘルプマーク支給申請のために住所氏名などを書類に記入して提出します。障害者手帳や療育手帳などを持っている人は窓口で手帳を見せています。

 

 無料の物ではありますが、ヘルプマークは一人一個までの支給と決まっているため、落としてなくさないように私は外出中何度もヘルプマークがちゃんとバッグについているかを確認しています。

 

 一人一個しか所持出来ない物だから、当然、ヘルプマークを必要としている人が転売などするわけがないのです。

 

 一時的に妊娠中や完治する病気で必要としていた人などは、不用になった時にはヘルプマークを転売せずに、障害福祉課へ返還して下さい。

 

 無料で配布しているということは、必要としている人のためにどこかの団体や国(税金)がそのコストを負担してくれているということです。

 

 転売目的での入手は絶対にやめて下さい!

 

 東京都の配布の実態を動画で知り「転売している人がいる」という話を聞いて本当にビックリしました。

 

 東京のヘルプマークの配布方法や、転売が起きているといったことは、不適切であるといえます。

 

 そんなずさんな配布の仕方じゃ、転売し放題だし、悪用目的でヘルプマークもらいに行ったりメルカリとかで売ったり買ったりしてしまう人が出てしまうではないですか!

 

 本来、無料でヘルプマークもらえるはずの本当に必要としている人が、どこでもらえるのかわからなくて、他地域の人がメルカリでお金払って購入することになりかねません!

 

 一人一個支給が原則なのだから、申請書類の記入くらいはちゃんとやって下さいよ、東京都さん!!

 

 不正なんかありえない地方のヘルプマーク装着者や、本当に困っていることがあって助けを必要としているからヘルプマークつけてる東京の人も、とばっちりで悪用疑惑の視線を向けられることになってしまいます叫び

 

 リブログさせていただいたブログ記事内にあるXによる情報見て、そんな牽制してくる人もいるんだ……とびっくりするのと同時にショックを受けました。

 

 私は、必要としている人たちにヘルプマークのことを知って欲しかったから、積極的にヘルプマークの装着と関係資料の持ち歩きをして、声をかけられ質問された際には間違ったことを教えてしまわないように、気を付けて正しい情報をお伝えしようとしています。

 

 だから、「ヘルプマークを付けない方が良い」とか、「(ヘルプマークを付けて欲しくない気持ちがあるから)ヘルプマークを付けていても他の人に見えないようにして欲しい」と思っている人が存在しているということを知って悲しくなりました。

 

 本当はつらくても我慢してしまって自分で「助けて」と言うことが出来ない人たちが、助ける気持ちがある人に無言でSOS発信する手段の一つがヘルプマークの装着なのに…それすら許されないというのでしょうか?

 

 

 

ヘルプカード(←ヘルプマークとセットとなっています)支給対象となる方(例)

  • 義足や人工関節を使用している方
  • 内部障がいや難病の方
  • 妊娠初期の方
  • その他援助や配慮を必要とする方(発達障害、知的障害、精神障害、聴覚障害、視覚障害、ペースメーカー使用者、ガン患者、経過観察中も含め手術痕の痛みや抗がん剤や放射線治療による副作用などで体にまだ不具合が残っているがんサバイバーなど)

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「(すぐに動けなくてもたついている人がいたら)あわてないでゆっくりで良いですよ」

「そこ段差あるから気を付けて」

「床がすべりやすいから気を付けて」

「(重そうだったり、複数の荷物を持っていたら)荷物持ちましょうか?」

「(バスや電車などでは)お席どうぞニコニコ

「(よく見えていないようなら)券売機やタッチパネルの操作のお手伝いしましょうか?書いてること読み上げますね」

「(聞こえずらくて困っているようなら高音ではなくなるべく低音の落ち着いた声でゆっくりと)なにか困っていることありますか?」

「係員さん呼んでくるのでちょっとそこで待っていて下さいね」

という具合に、ちょっと目配り気配りして声をかけて下さると気持ち的にもとても助かるという人がいます。

 それと、そういう風に親切にしてくれる人がいると素直にうれしいです。

 

【4月1日リンク追加】

 今日から合理的配慮の提供が義務化されます!

https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

 私は「義務」という形ではなく「障害があってもなくても、少数派も多数派もお互い思いやりを持って助け合って生きていこうね」という考えなので、現状ではそれは理想論であり「義務としなければ今のこの社会ではどうすることもできない」と言われたような気がして、こんな形で義務化されることには障害者当事者として納得していません。

 この義務化で助かる人もいるだろうけど、合理的配慮のゴリ押しはして欲しくないです。

 障害者の人権もあれば、健常者の人権もあるわけで、あっちを立てればこっちが立たずってことが、障害者と健常者の間でシーソーゲームのようになってしまうかもしれません。

 それをどうやってこれからお互いいがみ合うことなく折り合いつけていくのが良いのだろう?といったことを私は今考えています。

 

 

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Ameba健康部

 

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