【ハセツネレポ ~Finish】
第3関門を通過し、いよいよ終盤。
日の出山などもあるが、あとは基本的に下っていくのみです。
ただ、捻挫した脚の調子は、イマイチ。
さらに、もう一つの問題が発生。
何故か、暑くて喉が渇く。
夜の山中で、気温は一桁台?
雨も降って、止まっていると寒いくらいです。
なのに、レインの表面から湯気が立っている(驚
走るとすぐに暑くなり、熱気がこもる。
御前山の登りで熱中症(?)気味だったのは、このせいか!?
レインを脱ぐべきか、悩みます。
しかし、現在も小雨が降り続いている。
暑苦しいよりは、低体温で活動不能に陥る方が危険か…。
そのように考え、結局レイン装備のまま進みました。
第3関門通過が11時間29分。
一つの目標であった12時間は、もう過ぎようとしている。
13時間も難しいか…?
行程表を見つつ、フィニッシュタイムを計算。
それでも、昨年度よりは1時間30分以上早い。
少し走ると、商店街に出る。
その手前に神社があり、傍らに水場を発見。
先刻の暑さもあり、念のためフラスクに水を補給。
が、水の出が非常に乏しい(泣
数分粘り、200mlほど溜まった所で諦めました。
走りやすい、緩やかな林道が続く。
やがて、日の出山への登り口へ到達。
緩やかな登りですが、流石にここまでの疲労もあり、歩いて登ります。
登り続けること数分。
ついに、最後のピークとなる日の出山山頂に到達。
通過時間は、11時間56分。
生憎の雨模様ですが、遠くに薄っすらと夜景が望める。
そんな山頂からの景色を横目で見つつ、最後の下りへと走り出しました。
日の出山の下りの階段を慎重に下る。
ここからフィニッシュまで約10km。
基本的に下り基調の道は、気持ちよく走れる部分です。
快調に走るランナーが、何度となく抜き去っていく。
一方の私は、下りの傾斜に捻挫した脚が痛む。
ペースを上げたい衝動にかられますが、
これ以上痛みがひどくならないよう、抑えたペースで下ります。
すると、前方におしゃべりしつつ巡行する3人組のランナーを発見。
程よいペースだったので、少し離れて後方に付かせてもらいました。
集団で走ると楽なのは、ロードもトレイルも一緒です。
うねうねと登ったり下ったりを繰り返す金毘羅尾根。
レース終盤で疲労も溜まり、脚も痛い。
しかし、先行する3人組のおかげで、力を抜いて走ることができました。
日の出山から6~7kmは走ったか、という所。
『残り5km』との看板を発見。
「まだ5kmかよ!」と、前方のランナーのツッコミが聞こえる(笑
私も同感です。
しかし、そこから2kmも走らないうち、
「残り1.8kmで~す」
と、誘導スタッフの言葉。
どっちが正しいんだ(笑
そんな残り距離に翻弄されつつ、ついに最後のロードに出る。
久々の固いロードは脚に響くが、自然とペースは上がる。
ロードを走り続け、やがて住宅街へ。
あの角を曲がれば、フィニッシュだ。
3度目のハセツネ挑戦。
今回も一筋縄ではいかないレースでしたが、
それらを乗り越えて何とか帰って来れました。
好きで始めたランニングが、
いつの間にか夜中に山道を走るまでになっている。
万感の思いを抱き、フィニッシュゲートを通過しました。
記録:13時間22分50秒