認知症になって変わったこと① | 認知症の二人を見送って
認知症になって変わったこと① | 認知症の二人を見送って

認知症の二人を見送って

認知症の父母が亡くなり、いろいろなことがありました。順序だてではありませんが、どんなことがあったか、認知症というものがどんなものかということを知っていただければと書いていきます。

 

現在も私の家には、大型犬が1頭います。

父が生きていた時にまだ、たぶん、認知症を発症していなかったときになぜ、犬なんて飼うんだ。と父と母に言われたことがあるんです。

動物を飼うということは、大変なこと。

でも、好きな人にとっては、大変ですが、うれしいことなんです。

父と母にそのことを伝えましたが、話を聞いてくれませんでした。

それが、80を超え、なんだかんだと文句を言っていた父と母。

実家に行ってもそれまでは、部屋に犬を入れるときは、下にマットを敷いてケージに入れておかなければならなかったんです。

それが、びっくりするほど変わりました。

母は、もともと好きだったのですが、結婚してからは、小動物は、飼っても犬などは、飼わしてもらえませんでした。

しかし、私の家に来たときは、母は、そっとわんこに食べ物を与えようとするんです。

そして、内緒内緒と言っては、何かしら食べ物をわんこの口の中へ。

これが困る原因でした。

犬には、食べていけないものと食べていいものがあるといっても大丈夫大丈夫と。

父は、犬には、何かを食べさせるということはありませんでしたが、びっくりするほど認知症が発症してからは、かわいがってくれたんです。

あんなにまとわりつくのも嫌いだと言っていた父がです。

こんなに人が変わるとは。

ペットに対しての考え方もガラッと変わった父でした。

認知症になったということで考えも変わったのだと後で気づきました。

 

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