昨日は網膜再生医療の先駆者
高橋政代先生のセミナーに参加しました
セミナーは医療従事者と一般の人に分けて行われました
タイトルは ずばり
「網膜再生医療の進展」
そこが聞きたかった!と思うお話ばかりで
この日ばかりはオンラインセミナー文化をもたらしたコロナに感謝
こんな大切な話が家に居ながらにして聞けるなんて
本当にZOOMは有難い
医学的内容が多かったので治療の詳細など私の口からは
高橋先生がおっしゃったのと同じようには説明できかねますが
記憶に残った部分のみ少しだけ箇条書きにしてみました
・兎に角網膜再生医療は治験を経て成功 進んできている
ですがまだ安全性を確認しているという段階であり
実際に治療が広く開始されるにはまだ20年から30年はかかるであろう
・色素上皮の移植はこの5年ほどでいくつかの病院で行われるようになるだろう
・網膜色素変性症など遺伝子の病気の人は
兎に角今できることは 自分の遺伝子情報を知る事である
以前はたどり着けなかった原因遺伝子にも
最近はたどり着ける可能性は高くなっている
・再生治療を受けたからと言って視力が劇的に回復するわけではない
少し改善 進行を遅らせる程度かもしれない
・誰にでも再生治療が適応されるというわけではなく
視細胞がある程度残っている人でないと実施は難しい
ただ、再生治療を受けれない人には
人工網膜やオプトジェネティックといった他の選択肢が出てくる
・黄斑ジストロフィーもこの治療の対象である
・加齢黄斑変性の人は治療方法があるので
注射などのできる方法で治療を進めておくこと
・その他スタルガルトや私が聞いたことも無いような様々な病名が出ましたが
高橋先生はそれぞれについて詳しく説明しておられました
・遺伝子が原因の病気の人についてはルテインやビタミンのような
サプリメントは効果があるとは言えない
そのお金をむしろアイフォンやアイパッドのような
視力を補う機器の購入に充てた方が良いかもしれない
・こういった治療の開発を待つ間にできることは
アイフォンやアイパッドなど IT機器の使い方を習得し
見えずらさを補う事である
・この治療で再び車の運転ができるようになるかとの問いに
それを期待するより 車の自動運転を期待したほうがいいかもしれない
等々・・・
皆さんからの質疑応答に次から次へとお答えになり
不安を抱えていた患者さん達に的確に返答しておられました
時間が来てセミナーは終了となり
「有難うございました!」
と退室していく多くの皆さんの声に
安堵と信頼と感謝の気持ちが込められているように感じました
今年になってめちゃくちゃ沢山ZOOMしてますが
今日のが一番良かった~~
コロナ過でも研究は進められていますし
このような形で患者の不安にも答えようとして下さっていることに感謝です