こんにちは~!
あんまり久しぶり過ぎて、このシリーズ恒例のそれぞれの邪の性質を書くのを忘れる所だった!
ということで、今回は前回お話しした燥邪の性質について深堀します。
お題の通り、燥邪は乾きます。
そりゃそうですよね。
何しろ、「乾燥させる邪」なのですから・・・
逆に「燥邪は湿める!」なんてタイトルになったら大問題です。笑
さて、燥邪の性質はもっと詳しく言うとこうなりますかね。
「乾燥性があり、津液を損傷しやすい」
前半部分は今まで散々語ってきたことなので、後半部分についてお話し致します。
この部分で皆さまが「ん???」と思うのは、「津液」の部分ではないでしょうか?
何て読むかわかります???
「つえき」ではありませんよ。笑
「しんえき」と読み、中医学独特の概念です。
津液は血以外の全ての水分を指し、汗、涙、唾液、粘液などは全て津液で身体を潤わせる作用があります。
水分ですから乾燥とは拮抗しますよね。
あまりに乾燥が強いとコップの中の水も少しずつ蒸発して、ついには空になってしまいます。
これと同じ現象が身体の中で起こることがあるのですが、皆さまはそれがどこかおわかりでしょうか?
それは肺になります。
総じて燥邪が体内に侵入するのは口鼻からであり、そこと直接つながっている肺は最もダメージを受けやすいのです。
元々、肺はデリケートな臓器であり「潤を喜び、燥を悪む」という特徴があるので、大量の燥邪が流れ込んで来たら、あっという間に乾いてしまいます。
そうなると、痰の喀出が困難になり、血が混じったり粘っこくなります。
もっと、ひどくなると喘息、胸痛などが起こるのです。
たかが乾燥、されど乾燥ですね・・・
そうならないためには前回お話ししたように水分をこまめに摂って身体を潤すことです。
(でも、水の取りすぎも注意)
外気からの乾燥を防ぐにはマスクも有効ですね。
どこかのウィルスには役に立たないマスクも、こんな時には役に立ちます。笑
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