先回記事末部より
次回の記事で解説を加えていきますが、被造世界の全天宙の全ての個性真理体が、アダムとエバの四大心情圏の成就と、真の愛による完成を目指して「生素」が流れるシステムを、万有原力にプログラムとして組み込んだのです。二人が人類の真の父母として完成できる為の、環境を整えるプログラムが組み込まれ、霊的システムとして創造開始と同時に稼働し始めていたのです。
霊的システムとは人類始祖を真の父母として完成させるシステムであり、創造原理プログラムの中の最も重要な核心としての、四大心情圏成就プログラムによって運行されるものなのです。四大心情圏成就プログラムとは、三大祝福を成就するためのプログラムとも言えるものです。
それでは、次回記事へ・・・。
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二代王様は今から8カ月ほど前の2023年2月26日に、「お父様のもとに連動しているシステム」について語られました。神様が万有原力に組み込まれたプログラムによって、万有原力によって存在する被造世界の全ての個性真理体が、一体となって展開させるシステムがあるのです。
**2023年2月26日英語礼拝より抜粋引用**
それがカインとアベルの重要な成功なのです。これこそが、真のお父様の結実という意味で、私たちが立っている勝利であり、この実によって木を知ることができます。お父様が油を注がれたカインとアベルは、カインがアベルを守ったのですが、これは歴史上一度もなかったことです。
だから、私は兄に、国進兄さんに大きなエールを送りたいのです。彼がいかに神を愛し、お父様を愛しているかを。もちろん、すべてのシステムが強く立ち、お父様の下で連動されていることに感謝します。私たちは、今、前進するために、より強く立ち向かわなければならないことも知っています。
**引用終了**
二代王様は「真の父母様の本体論」が解説する「霊界(霊的)システム」について、象徴的な文節で表現されました。
「すべてのシステムが強く立ち、お父様の下で連動されている」
一人の人間の生命を成り立たせるにしても、動物や植物の一個性体にも、その生命を存在させるシステムによって成長維持されています。一個性体を誕生・成長させるシステムがあり、またその種族を越えて、それぞれを生かすための連動システムによって、被造世界が形成されています。
その被造世界に存在する全ての個性体が、その個性体を構成する細胞や、原子や分子まで、男性と女性の生殖器に最終的に吸収されることを願い、この男性と女性が正しく結ばれることを願っているのです。それを表現した真のお父様のみ言が、天聖経に掲載されています。
真の愛 第五章 愛と霊界 一 霊界の空気は愛、愛が生命要素である
私たち人間の一生は腹中時代十カ月、肉身時代百年、そして霊魂時代千年、万年を永遠に生きるのです。赤ん坊は生まれてすぐに泣くと同時に、鼻の穴で息をする第二の世界、すなわち空気の世界につながるのです。腹中から空気の世界につながる時には、腹中の世界で生きていたへその緒と水袋をみんな破壊して出てこなければなりません。それら死(破壊)と同時に、地球星という母親から生まれたのです。生まれると口で食べ、鼻で息をします。ところで地上で食べる食べ物は肉身が生きるのに必要な栄養分であり、本質的生命要素ではありません。本質的生命要素はすなわち愛です。それで、この世で愛という空気を吸わなければなりません。母親、父親から愛の空気を吸わなければならないのです。
私たちは神様の息子娘として産まれる時、ただ母親の胎内から生まれるのではなく、地球星という母親から産まれるのです。地球全体が、さらには宇宙全体が、人間の生命を誕生させる母体としての機能を備えているのです。それこそが、夜の神様から発動された「生素」が、男女の生殖器を目指して循環しているシステムとなっているからこそ、そのように比喩できるのです。
「真の父母様の本体論」から、先回記事で引用した部分の続きを掲載します。
**引用開始**
1.霊界システムから理解できるようになる昼の神様の様相!
ここでは、霊界のシステムの話を進めていきます。なぜなら、この霊界のシステムが地上界に働き、人間の堕落以降は蕩減復帰摂理としてあらゆる人間と環境に働きかけ、摂理的同時性の歴史として、私たちにとっての過去の歴史に事実として記録されたものであるからです。
この霊界システムの基本形としての原点は、アダムとエバの生殖器が結ばれる初夜に、四大心情圏を成就し、真の父母様として完成させるための霊的世界と宇宙を繋ぐ霊的システムでした。
夜の神様は四大心情圏成就による天一国創建構想を完成させると、自らを存在させていた本形状のエナジーを、被造世界を創造するための現象エナジーとして発動しました。いわゆる万有原力です。この万有原力に、夜の神様はそのエナジー自体が、神様の対象である万物の一つ一つを形成することの出来る能力を与えたのです。
亨進様は2008年4月に発刊された著作「はげ頭と苺」に、次のように記しています。
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文亨進様著「はげ頭と苺」より引用
私は、これらのことや物理学の他の多くの原理についても熟考するようになり、自分自身の「霊的蘇生」という領域において必要であった霊感(インスピレーション)を多く得るようになりました。
この研究によって、理解の全く新しい段階が開けてきました。もしも量子物理学が正しければ、宇宙エネルギーというものは存在するということになります。というのは、すべての物質は分子からできており、その分子は電子、陽子、中性子その他の亜原子的存在によって構成されており、そしてそれらは量子によって構成されているからです。今まで、常に耳にしてきた「万有原力」というもの、それはどこにでも遍在していて、すべての存在に形態を与え、しかもそれ自体が形態を与える「存在」であるという、これがまさに正しい概念であったという実証を、初めて認識できる形でかつ明白に見ることができました。これには非常に驚きましたが、しかしまだ抵抗しようとする心もありました。
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亨進様は万有原力に夜の神様が与えた能力を、「それ自体が形態を与える『存在』」と表現しました。夜の神様が自己中心の神様としておられた時は、自分の意思や心情をその如く現出させるエネルギーだった前段階エネルギーを、神様の愛し合いたい対象世界を創造する為に発動されるようになります。夜の神様が完成させた四大心情圏成就による天一国創建構想は、まず万有原力に対象世界を創造する為の創造原理プログラムを、原力自体が備える機能として組み込むことから始まりました。それまで、自分自身を存在させていた原理を応用展開して、創造原理として万有原力に組み込んだのです。
創造原理プログラムを組み込まれた万有原力は、無限無尽蔵の現象エナジーとして神様から発動されます。すると現象エナジーは神様の意思を離れ、組み込まれたプログラムに従って、被造世界の全ての万物を、神様の構想で計画した段階的発展の過程に従って創造し始めたのです。
神様の本性相の知情意や原理法則数理性が、本形状の前段階エネルギーの働きによって認識できるものとなり、神様自身が存在していました。その前段階エネルギーが対象世界を創造する為に発動されたのですが、発動されたエネルギーは現象エナジーとして、本性相の内的形状にあたる原理法則数理性に則って展開します。その現象エナジーには、組み込まれた創造原理プログラムを、神様の心情において導くための心的エナジーが内在されています。心的エナジーとは神様の本性相の知情意の機能を、被造世界に展開できるように組み込まれたプログラムであり、象徴的個性真理体である万物に働くプログラムと、形象的個性真理体である人間に働くプログラムには大きな違いがあります。
創造原理プログラムによって創造される被造世界の全ての万物の存在目的は、人類始祖であるアダムとエバの生殖器に吸収され、真の父母としての四大心情圏を成就させることです。
ですから神様の形そのままに、父性実体と母性実体として構想された人間を誕生させ、成長存在させるために働く心的エナジーには、四大心情圏成就プログラムが組み込まれます。その人間が四大心情圏を成就する為の愛の教材として創造された万物には、人間が四大心情圏を成就できるように協助する為のプログラムが組み込まれることになります。万物を創造し段階的に発展させ、存在存続させるための現象エナジーに内在された心的エナジーには、四大心情圏補完プログラムが組み込まれ、生物においては本能や生理機能として愛による生き方が与えられるのです。また、物質そのものを構成する素粒子や原子分子にさえ、象徴的に愛の形態が与えられるのです。
夜の神様は被造世界を創造するために、本形状から心的エナジーを内在する現象エナジーを発動しました。現象エナジーは夜の神様の手足の役割をして、被造世界の全ての万物を創造していきます。夜の神様の本性相により、心的エナジーには四大心情圏成就プログラムが組み込まれており、現象エナジーには創造原理プログラムが組み込まれています。ただし、人類始祖が誕生するまでは、心的エナジーの四大心情圏成就プログラムは、四大心情圏補完プログラムとして生物に機能や本能を備えさせ、人間にとっての愛の教材とするのです。
**引用終了**
四大心情圏成就プログラムとは、人間の一人一人が三大祝福を成就できるように、それぞれの心情に働きかけてくる夜の神様からの、愛の作用を起こすプログラムという事になります。
人類始祖が堕落しなければ、この四大心情圏成就プログラムは、地球星や宇宙を母体として機能させる霊的システムを形成するものとなったのです。アダムとエバが四大心情圏を成就し、真の父母となって霊界に入り、アダムが一人でも真の父母の天一国の王としての席に着くようになります。
すると、霊的システムは真のお父様を中心とする霊界システムとして稼働を始め、それ以降に霊界に入ってくる完成人間と共に、地上界に協助するようになったはずだったのです。それ以降に、人間が堕落するという事は無くなったはずでした。
しかし、人類始祖が堕落したがゆえに、霊界システムはサタンシステムとして稼働を始めたのです。そこから、霊界システムを取り戻す摂理として、アベルカイン一体の蕩減復帰摂理が展開するようになったのです。その過程は、次回の記事で解説します。
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