ここ何回かオメガ3と妊娠の関係についてブログに書いてきたのですが、今回はオメガ3と子供のアレルギーを関する報告を見つけたので、ご紹介したいと思います。
目的
子供が3歳になるまでと、3歳以降における食物アレルギーを軽減するため、オメガ3サプリの最適なタイミング (母親と子供の摂取) を評価すること。
方法
2022年10月までに公開された複数の研究を検索
結果
妊娠中および授乳中の母親のオメガ3サプリ摂取により、乳児の
・卵感作: 0.58倍
・ピーナッツ感作: 0.62倍
と、明らかにリスク低下していました。
※感作
ハウスダストや食物などに対して免疫が働き、アレルギー反応を起こす体質になってしまうこと
同様の結果は、生後3歳までの食物アレルギー、卵感作、ピーナッツ感作、および3歳以降のピーナッツ感作およびカシューナッツ感作でも確認されました。
一方、幼少期にオメガ3脂肪酸を摂取しても、食物アレルギーを有意に予防する効果は見られませんでした。
結論
小児期の摂取よりも、妊娠中および授乳中の母親のオメガ 3サプリ摂取の方が、乳児の食物アレルギーおよび食物過敏症のリスクを軽減する可能性があります。
以前のブログでは、妊娠中のオメガ3サプリ摂取によって早産リスクが下がる可能性を紹介してきましたが、それ以外にもお子さんのアレルギーを抑えられる可能性もありそうですね。