朝からなんとなく調子が悪いと感じていた。それが的中するかのように、午前中に大きなミスをしてしまった。確認を怠って、重要な資料に誤りがあったことが発覚したのだ。報告しなければならないが、どうしても上司の顔が思い浮かんでしまい、手が震える。

一応訂正を入れて修正を試みたが、ダメージは避けられない。午後に入ると、他の仕事も進まず、どんどん溜まっていく。メールの未読件数が増えていくたびに、心の中で焦りが募る。なぜ、こんなにもミスが続いてしまうのか。どうして、自分だけがうまくいかないのかと、自問自答が止まらない。

頭を冷やすためにデスクを離れ、少しサボることにした。休憩室で一人コーヒーを飲みながら、窓の外を眺める。こんな風に少し時間を無駄にすることも、実は仕事の一部なのかもしれない。考えすぎては体も心も持たないし、少し肩の力を抜くことも大事だ。

このままサボり続けているわけにはいかないが、焦っても仕方がない。少しだけでも、気持ちを切り替えて、午後の仕事に向かおう。小さなミスが大きな失敗に繋がらないように、もう一度、落ち着いてやり直してみることにする。どれだけ仕事が溜まっていようと、今やるべきことに集中することが、今の自分にできる最善の方法だと思い直した。