学校終わり

夏の夕暮れを背に

相棒のカズと歌舞伎町へ向かう

 

相棒と俺は円卓に座りあたりを物色する

2杯飲みほしたくらいでその時が来た

女子二人が座する

俺たちは即座に目を合わせる

 

女子二人のグラスの残量を逐一チェックしながら

相棒との身のない会話

1時間が経過したくらいで会話のブレイクを狙う

 

反応が良い

 

 

 

4人でカラオケに行って

終電で解散

 

後日

俺はカズが選ばなかった方に連絡した

二人で吞むことに。

 

待ち合わせに来た女はちょっと見奇抜だった

背は少し高く鼻も高かった

特段可愛いという感じではなく、どちらかというと文句の付け所満載

でもやりたい

何故なら足が長くて魅力的に感じたから

 

安居酒屋で丸椅子に隣り合って座った

女は恋愛の話がしたいようだったので、たっぷりと聞いてあげた

近々に彼氏に振られたと吐露した

 

女の一人暮らしの家に行った

ワンルームに一つしかない布団に二人で入った

外見が奇抜なくせに下着は保守的なんだなと思った

殺風景な部屋

音楽も色もない

投げやりな時間が過ぎて朝が来た

 

一応の接吻をして玄関で靴を履く

靴が乱雑に散らばった玄関

その中に黒いブーツがあった

そのブーツの側面は星の型がくり抜かれた形のデザインになっている

底は煙草の箱くらいある高さ

 

見たことを後悔した

 

星のブーツ・・・

 

あんなに高いブーツ・・・・

 

夏なのに・・・・

 

 

帰りの電車でケータイを出した

連絡先を選び

女の連絡先を消去した