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イギリス南部の田舎に住んでいます。
住み始めた当時
といってもまだ3年前ですが、
確かにイギリスの外食の平均点は低く
慣れなくて、かなり悩みました。
そんな中、昨年
ロンドンのどのレストランよりも
美味しいレストランを
ロンドンから遥か彼方の
田舎で見つけまして、↓
ミシュラン一つ星の
Acleafというフレンチレストランです。
(Acleafが入っているホテルのバー)
昨年は車での遠出の帰りに寄ったため
アルコール無しも、帰り道の長さも辛かったので
今年はホテルもスパも予約して
やる気満々で行きました。笑
メニューは昨年とほぼ同じでしたが、
それでもやっぱり美味しくて。
2度目でもここまで満足できるって
相当な完成度の高さだと思います。
正直、東京やパリの三ツ星フレンチよりも
好きです。
(しかも値段は彼らの半分。)
さて、このホテルとレストランは
プリマスという
イギリス南西部の大きな港町にあります。
(パリオリンピック後に引退してしまいましたが、編み物が趣味の飛び込み王子こと、トム・デイリーの出身地でもあります。イギリスで彼を知らない人は居ないほどの有名人。)
この街の名前から
アメリカを思い起こした方は、
かなりの歴史通。
アメリカはここから始まったと言っても
過言ではありません。
1620年の9月6日、
船のトラブルをなんとか克服して、
イギリス国教会からの自由を求める清教徒たちや
貧しさから逃れ新天地で土地を貰おうと
考えた者たちなど、102人を乗せた
メイフラワー号の第一回目の航海は
ここから始まりました。
この辺りから出航したであろうという場所に
記念のゲートが建てられ、
両脇に英国とアメリカの国旗、
歴史を記すプレートなどが飾られています。
17世紀初頭に命をかけて大西洋を渡り、
発見されたばかりの未開の地に辿り着いて
新生活を築こうという、その決意と勇気。
永久移住なので、イギリスに残していく
家族とは永遠の別れ。
しかも、命の危険は相当大きい。
そこまでしても
新しい人生への道を切り拓きたかった
その決意を思ったら、胸がいっぱいになり
ゲートからしばらく
海の向こうを眺めていました。
実際、102人のうち、
生き残って新大陸(後のアメリカ)に
定住できたのは、その半数。
彼らは予定とは違った場所に
着いてしまったのですが、
たどり着いたそのエリアを
『ニューイングランド』と名付けます。
新しいイギリス。
まさに歴史を作った人たち。
(実は一番勇気あるのは、生存率50%と知っても
第2回メイフラワー号に乗った人たちかもしれませんが。)
以前でしたら
どれだけの勇気だったかの想像がつかなくて
ここまで感動しなかったと思うのですが、
今、メイフラワー号とほぼ同時代の
ドラマを観ていまして。
なんていうか、
15世紀から始まる大航海時代の
ヨーロッパ人やイギリス人の勇気に
感服しきりというか。
儲けの種を見つけたかったにしても、
たとえ新大陸に辿り着けても
行った先に何があるかもわからないのに。
言葉はもちろん通じないし
食べ物すらないかも知れない。
現地の人間に
いきなり殺されるかもしれない。
まあ、
今の人類は宇宙に進出しようとしているので、
人間というのは、いつの時代でも
冒険心豊かなんだなとつくづく思いますが、
命を落とす可能性の高さは
当時の比ではないですよね。
イギリスの地方だけで展開している
カフェチェーンに
Boston Tea Party
というものがあります。
主に南西部でよく見かける
チェーンでして、
といっても
ごく普通のカフェチェーンなのですが、
この名前、なんか引っかかるんだけど
なんだっけ?とずっと思っていたのです。
が、今回プリマスを観光して
アメリカの初期の歴史を軽くおさらいしたら、
綺麗に解決。
移住したイギリス人(アメリカ)が
本国イギリスからの独立戦争を
起こすきっかけにもなった
ボストン茶会事件は、
英語では Boston Tea Partyです。
イギリスの東インド会社が
アメリカで売り捌こうと運んできたお茶を
船に忍び込まれて全て投げ捨てられた、
イギリスにとっては屈辱的というか
センセーショナルというか
物議を醸しすぎというか
つまりは英国の失策の結果のこの大事件を、
Teaにちなんでカフェチェーンの名前に
してしまうとは。
あまりにもイギリス的な
ブラックジョークが過ぎて、
笑いが止まらなくなりました。
アメリカのカフェチェーンというなら
特に笑いは起こりませんが、
イギリス人のこういうブラックジョーク、
私は大好きです。笑
(実際は、スターバックスのようなチェーンに対抗して
革命を起こしたいという意図で名付けたようですが、
絶対にブラックジョーク込みのインパクト狙ってますよね。)
ちなみに、
この歴史的事件の日本語訳は間違っていまして。
この場合のpartyとは宴会ではなく、
group of peopleです。
茶法に反対するグループ(党派とでもいうか)。
習ったとき、
お茶を海に投げ捨てるのがなんで茶会なの?
と不思議でしたよね。
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