仕事で日本に居る合間に、

母を誘って

ふらっと宮古島までやってきました。


行きつけの料亭(石かわ)の常連さんたちが

宮古島に新しく出来たヒルトンいいよと

勧めてくれたので、ヒルトンを予約。


着いて、腰を抜かしました。

なんだこの、盛大に環境破壊している大橋はガーン



写真に撮ると、なぜか橋は

美しく(?)写るのですが、


肉眼では、美しい海が台無しです。

事件と思えるほどの破壊具合。


しかも、写真に撮ると小さく見えますが、

肉眼の実際では巨大


(Wikiより)


東洋一美しいと言われるほどの

美しい海が大変なことにガーン


宮古島の周りには小さな島が点在しており、

その島々と本島の宮古島を結ぶ巨大な橋が、

この10年の間に3つも造られたようで、


イギリスやヨーロッパでは

絶対にあり得ない(起こり得ない

その光景に、


東京や香港やマカオの汚い海に建てるなら

いくらでもヤレだけど、

白い砂浜とエメラルドグリーンの美しい海に

なんで日本人はこんな恐ろしいもの

造っちゃうんだろう

と、最初は衝撃で言葉を失いました。


たぶん、イギリス人、ヨーロッパ人は

ほぼ全員、驚くだろうと思われる光景です。


しかし、ネット検索しても

この景観破壊を嘆いている様子は、皆無。


どころか、人気の観光名所として

お勧め!と紹介されまくっており。


でも、それ、わかるんです。

私も事前に観光名所を調べていても

大きな橋があるんだな、

ぐらいにしか思わなかったし、


ましてや、イギリスに住まなかったら

現地で強烈な存在であるこの橋を見ても、

ここまで衝撃を受けることはなかっただろうから。




そして、タクシーに乗る度に

運転手さんとお話をしたり

レストランなどでお話聞いたりして

わかったのは、


これらの橋は離島の方にとって

悲願の橋であり、

離島暮らしの人々の生活が飛躍的に楽になり、

また宮古島での行動範囲が大きく増えたため

若者がたくさん住むようになり、

橋からの眺めは観光地化されて

観光客も爆発的に増え、

(年間30万人が100万人に)


イギリスやヨーロッパに慣れた目には

最悪の景観破壊、自然破壊にしか見えない

これらの橋と引き換えに、

得られたものは大きいということでした。


宮古島に来る観光客も

誰も気にしていません。

どころか、だからこの橋を愛でる向きで

ヒルトンは建っている訳で。


イスタンブールのボスフォラス海峡に

橋をこれ以上増やしてまで経済発展させることは

景観破壊だと反対していた

多くの地元トルコ人たちのことを

思い出していたら、

(だから彼らはオリンピック誘致にも反対した)


母が、

美意識の違いかしらねぇ

と一言。


海が美しいイギリスのコーンウォール地方とか、

小さなリゾート地が並ぶイギリス南部の海辺では、

不便を被っている住民がいたとしても

その住民すらも賛成しないであろう

地域おこしのやり方。


不便や美意識以前に、

自然破壊だから絶対やらないですね。

他の解決策を選びます。


もし造ったら、景観破壊で資産価値は激減⤵︎

しかし、宮古島は橋のお陰で

バブルが起き、資産価値は増大⤴︎


美意識の違いは

ベクトルの違いも生む。


それが、アジアとヨーロッパの最大の違い。

景観に対する考え方、

自然に対する考え方の違いは

相当大きい。


実際、

やはり大きな橋の建設で

宮古島は潮の流れが変わり、

砂が運ばれて来なくなって

遠浅だった白浜の面積は

既に小さくなっているそうで、


今はバブっていても、

30年後、50年後、

自然はどうなってるかわからない。


目先の経済利益を優先させた代償。

長期的にはどうなるのか。


とはいいつつ。


シーズン外れで海の発色は弱くても、

美しい自然を求めて

タクシーやレンタカーで

あちこち行って満喫!



宮古バブルのおかげで活気づいた

中心街には美味しいお店がたくさん。


橋の衝撃は脇に置いて、

ちゃんと楽しんでいます。


でも、正直、三つもある橋が強烈過ぎて二度と来ないかも?


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