正面は裏口?災厄除けの蛇綱を巻いた表参道から出直し参拝した高根神明社
収穫の時期を迎える作物が多い毎年10月は、五穀豊穣への感謝と祈念を行う例大祭が行われる神社も多いと思いますが・・・
今回の記事は、普段は静寂な「自分と神様だけの空間」で、清々しくマッタリとした参拝を求めている神社巡り好きの人には参考になるかも?
地域内ご近所にお伊勢様を祀る小さな神明神社からお散歩スタートです♪
今回ご紹介する「高根神明社」様の創建年代等は不詳ながらも伊勢明神などを祀り、江戸時代には地頭小栗氏から御饌米を献上されていたようですよ。
変則5差路交差点の「真正面」である、道の分岐点に立つ真新しい石製鳥居の下を潜り・・・
境内の北東端から、鬱蒼と茂った鎮守の森の中にまっすぐ伸びるコンクリート舗装の参道を歩いて行きます。
近隣は区画整理された新興住宅街で、真新しい一戸建ての家が建ち並んでいました。
実は裏参道だった…
社殿の手前まで歩いてくると、左手に出羽三山が祀られた模擬登山ができる小高い築山がありました。
それにしても、その先にある社殿の向きと参道の位置関係が「変」だぞ・・・
表参道(一の鳥居)は境内の西側に回り込んだ別の場所にありました(笑)
最初に潜った鳥居は「裏参道」だったのですね。
結構「立派」でしょ♪
二の鳥居は大正7年の文字が刻まれていましたよ。
拝殿に向かって手前の右側に手水舎がありますが、水は張られていたものの、残念ながら常に清水を使うことはできない状態(蛇口が外されていました)。
「表」側も背の高い立派な木々が聳え立ち並ぶ鎮守の森の中、道端から拝殿前まで約65mほどの参道が伸びていて・・・
その奥に、神明造の社殿が構える堂々とした佇まいを見せる神社であることがわかります。
明治維新後の社格制定では「村社」に列格し、神饌幣帛料供進神社に指定されていたとの事。
拝殿向かって右手に神楽殿がありますが・・・
当社祭礼で奉納される神楽は、千葉県柏市の塚崎神明社より習ったと伝えられており、船橋市無形民俗文化財に指定されています。
拝殿に向かって左手に伸びる細い参道が、自転車を停めて最初に入ってしまった「裏参道」。
「表」の側から見ると、先ほどの「(模擬)出羽三山」さまの小高い築山は右手に見えます。
賽銭箱がある前囲みの先に、狛犬様が守護されていました。
振り返って右手(拝殿に向かって左手前)側には社務所がありましたが、通常は無人の社です。
昼間は誰一人来ない、普段は静寂な「自分と神様だけの空間」で、清々しくマッタリとした参拝を求めている神社巡り好きの人にはおススメの場所かも?
典型的な「神明造」の堂々とした姿を、本殿の裏側から眺めてみた図・・・
「船橋市史」による高根神明社の由緒を見ると、“寛政十二年に幕府代官所に差し出した書上の写しに「神明宮」とあり、観行院が別当寺であった”とされています。
※観行院…船橋市高根町1226(神社の北400mの場所にある真言宗豊山派の寺院)
目印看板は
「高根神明会館」入口
帰りはきちんと「表口」から拝礼して境内の外に出ましょ♪
入口近くの木には、災厄除けの蛇綱が巻かれていました。
よく、旧村の境界に聳える木々に括り付けられていることが多いですね。
成田空港に近い県内にある「房総のむら」でも、木更津と佐倉の事例が展示されていました。
全体的に、松や杉、ヒノキが鬱蒼と生い茂る鎮守の森が保護されているのですが・・・
残念ながら本殿裏の部分は、宅地開発に伴う道路拡幅で本来あるべきはずの木々が伐採されてしまい、住宅街や道路から本殿の背中が「丸見え」状態。
しかしながら、最寄り駅(東葉高速鉄道「飯山満」駅)から直線距離で約1km離れた場所に鎮座しているので、これでも東京近郊の神社としては「よくぞ、残っている」ほうだと思います。
ハピろー!
帰りに芝山団地前にあるローソンで軽食を頂きます♪
※千葉県船橋市芝山2-1-5(ローソン船橋芝山店)
購入したのは「とんかつまい泉」が監修した、三元豚の厚切りロースカツサンドウィッチ。
まちかど厨房(店内キッチン)のあるローソンは、うまい具合に「その時間」に当たると、店内調理品の弁当とか総菜が半額見切り販売されていることがあり、得した気分になりますね。
ちなみに、芝山団地は「URで、アール♪」です。
いかがでしたでしょうか?
今回は、普段は人気が少ない静寂な「自分と神様だけの空間」で、清々しくマッタリとした参拝を求めている神社巡り好きの人向けに記事を書いてみました。
東葉高速鉄道「飯山満(はさま)」駅周辺には、地下鉄に直通して東京都心へ向かう電車が通る高架線の反対側にも、普段は無人の社で雰囲気の良い神社が、もう1つありますよ。
皆さんも是非とも、普段は無人ながらも立派で雰囲気の良い神社を巡り、コンビニで買い食いしながらお散歩してみてはいかがでしょうか?