ご無沙汰しました。
夏休み入ってすぐの、日曜日早朝に出発、13泊して、14日目の土曜日の夜中に帰宅、というスケジュール。例年同様、目的はロマネスクの教会ですが、今回のターゲットは、フランスとスペイン国境にある狭小国家でアンドラ公国と、その先にあるスペインのアラン谷という地域でした。



我が家から最も遠いアランの谷までの最短距離は、千キロちょっとのようですが、主な通過地域であるフランスでの往復途上で、あちこち見学などしたので、総走行距離は、3600キロ弱となりました。



プロヴァンスの優しい風景。やはり、フランスの田舎は美しいものだ、と毎度感心いたしますが、想像通り、さび付ききったフランス語、厳しかった~。
でも、年々、おフランスでも、英語を話す人が、徐々にではあるけど増えてるのは確か。宿やレストランでは、外国人にも対応しなければだめじゃん、という当たり前のことに気付いてきた、ということなんですかね。遅いよ!



アンドラは、歴史的にも文化的にも政治的にも、フランスとスペインが混じって成り立っている小国なのですが、以前はそのどれもがフィフティフィフティだったのに、昨今ではスペイン優勢、となっているようでした。

原語的には、地域のことが背あるカタラン語が最初で、本来ならその次にフランス語とスペイン語(カスティジャーノ語)が並んでいたのでしょうが、現在では、スペイン語、そしてフランス語、という順番になるようです。
カタラン語は、勉強しようと思ったこともないですし、まったく分かりませんが、スペイン語はね、フランス語よりは全然らくちんなんですよねぇ。とはいえ、この数年、スペインはご無沙汰していますから、まったく自信はなかったんですが、やっぱり、フランス語よりはかなり高いレベルで意思の疎通ができたのには驚きました。
これって、もちろんイタリア語と似ている部分がより大きいというのもあるんだけど、一番の要因は、文化っていうかメンタルなんだよねぇ、間違いなく。
スペイン人は、コミュニケーション能力がイタリア人並みにあるから、こっちのいうことに耳を傾けて、分かりあおうとしてくれるから、私のイタリア語混じりのスペイン語も分かってもらえる。
でもフランス人は、とにかく聞こうとしないのがすごすぎるわ。

今回もいろんな通じないケースがあったんだけど、例えば「12世紀」と言おうとして、うまく単語が出てこなかったから、数字の「12」と「世紀」という単語をつなげて言ったら、普通文脈で分かるはず、とこっちは思うでしょ?
「マダム、私はフランス語しか話せません。」と言われました、笑。

以前もさ、アポの電話で、時間の段になって11時が出てこなくて、数字の「11」を連呼したのに分かってもらえないことがあったけど、文脈とかよめないのかな。アポの話で時間の段で、それが「11時」という正しい表現でなくても、11と言われたら11時だと思うよね?

ま、それはともかく、アンドラでもスペインでも、結構会話をして、結構情報もらったりできて、嬉しかったという話です。

アランの谷では、原語的にはもっとやばくて、第一言語がカタラン、その次がアラン語、そしてスペイン語となって、今は英語も必至だから、子供は最低四か国語を学んでいますということでしたね。無理…。



アランの谷では、ハイキングもして、なかなか過酷だったけど、楽しかったな。アンドラもアランの谷も、スキーをする人たちにはあこがれの土地みたいで、実際、冬のスキー観光はすごい規模になるみたいだった。その割に、結構地味で、リゾートっぽさもなくて、好感度はかなり高いかも。



なんといっても、ピレネー地域は、朝晩涼しくて、夜はお布団というのが、灼熱のミラノに帰ってきて、一番懐かしく思うことかもね、笑。
それでも、日中は30度超に上がってりして、めったにない暑さ、ということで、まさに地球温暖化を実感したな。



それにしても、長期のお休みっていいよね。帰ってきてからも、まだ1週間休みがあるから、旅の疲れもゆっくり癒せるしさ。
日本では、長期休暇を取れる人も少ないし、長期休暇があってもどうしていいか分からないっていう層もいるみたいだけど、それにもかかわらず、きちんと長寿だったりするのがすごいと思います。私なんて、この長期休暇のために日々を過ごしている状態だから、これがなかったら、ストレスで病気になっちゃうレベルだもんさ。

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