当時、私はフルで働いていたので家族5人の
会えない時の為に、連絡用のホワイトボード
を我が家は活用していた。
ある日、私が帰宅後ホワイトボードを見ると
息子の欄に「ちょっと、出かけて来るね〜」
と書かれてあった。
私は「あっ、そうなんだ〜」と軽く受け止め
たが・・・
結果としてその日を境に、息子は知人宅での
引きこもり生活となった。
確かに息子は思い悩んでいるようではあった
が、何故黙って出ていったのだろう?
親である私達はどうしたらいいんだろう?
この時、どうすることが良いのか分からずに
ただ悶々とした日々が過ぎていった。
1年後にご縁があり、谷口先生のカウンセリ
ングとその1週間後の先生の講演会を、夫と
共に受けた。
その後は夫の了解の下、私は月2回のワーク
ショップに通い始めた。
息子の居ない日々が辛くて、その時々の想い
をワークショップで吐き出した。
自宅での引きこもりも大変だと思うけれども
そばに息子が居ないのは切ないかぎりだった。
会いたくても会えない私は、誰よりも可哀想
と自分勝手な独りよがりの考えをしていた。
ワークショップで息子のは話しをしては
哀しくなり切なくなり、よく泣いていた。
ワークショップに通い続けて1年くらい経過
しましたが、まだ息子に会えずにいた。
また息子の話しをしては、泣いている私に・・
「Nさんは、息子さんに帰って来て欲しいん
ですか?」と、あるお母さまから質問された。
「えっ!」と、私は涙を拭きながら”ハタ”と
考えた。
そして自分の心に問いかけたら、こんなにも
息子が自宅に居ないことが、哀しくて切なく
て泣いているのに・・・
私の心は
「息子と連絡したい時に連絡出来て返事が
もらえて時々会えれば、元気だったらどこ
に居ても良い」だった。
答えは
「息子との連絡が自由に取り合えれば良い
必要な時に会えれば良い」だった。
「何が何でも家に帰って来て欲しい訳では
なかった」のだった。
この自分の「心の答え」には、その時の私
自身がまったく気づいていなかったことだ
ったので「実は、私の心はこうだったんだ」
と、本当に驚いた。
そして何故か、その後のワークショップで
は、私は泣かなくなった。
気づかせていただいた、ワークショップの
お仲間のお母さまに感謝した。
私にとってワークショップは、このように
自分ひとりでは気づけないことにも、気づ
かせてもらえる有難い場所だった。
by かすみ草
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