あると思っていた場所に、ないと気付いて数年(もしかしたら10年超)
間違えて捨ててしまったかと、半ば諦めていたタイのカセットテープが出てきた。
駐在していた、1992年頃から数年分ぐらい。
当時、そんなにタイの音楽は聴いていなかったから、思ったよりたくさん出てきて、ちょっとびっくり。
左下の2つは同じもの
右下は未開封
何を考えて買ったのか、今となっては謎
思い入れがあるのは、これ
このカセットを買ったのは、日本に帰任して1年ぐらいの時だったと思う。
もう、30年ぐらい前だ。
駐在時から交際している人がいて、彼女に会うために年に3回も4回もタイへ通っていた頃。
当時、よくバンコクの街中で耳にした、このカセットに入っているหนึ่งมิตรชิดใกล้という曲が大好きだった。
好きな歌だから、いつでも聴きたいし、意味も知りたい。
それでカセット買ったのだけど、歌詞カードは付いてなかった。
当時のタイのカセットは、歌詞カードが付いてないのは珍しくない。
仮に付いてても、文字がメチャメチャ小さくて、まだ「若い目」を持っていた当時のオイラでも文字の識別が苦痛なレベルで、歌詞カード見て歌詞を追ってみる気にはなれないものばかり。
でも、この歌だけは、歌詞カード付いてたらルーペ使ってでも読んでみようと思っていた。
けど、このカセットは歌詞カードはナシ。
耳で聴いてタイ語の歌詞を拾う力なんて全然ないから、やっぱり歌詞カードが欲しい。
よく覚えていないけど、彼女に何かわがままを言ったのかもしれない。
オイラが日本に帰るとき、空港まで見送りに来てくれた彼女が、出発までの待ち時間にウォークマンで聴きながら歌詞を書き出してくれた。
それがこの歌詞カード。
ドンムアン空港の、今はマクドナルドが入っているところにあったカフェで、
(ドンムアン空港には4年ぐらい行ってないから、今はまた変わっているかもしれない)
何回も何回も巻き戻しながら、一生懸命書き出してくれた。
今の時代、曲名憶えていたらネットでいつでも聴けるし、歌詞もすぐに出てくる。
実際、この曲を今もよく聴いているし、何ならタイカラオケの持ち歌にもなっている。
でも、この歌詞カードは世界に1枚。
これが一緒に入れてあるから、このカセットをなかなか諦められなかった。
見つかったときは、嬉しかったな。
しまい込んだ場所を忘れる前から、ほかの媒体がメインになったこともあって、ずっと再生しないまま10数年。
ちゃんと再生できるかちょっと心配だったけど、問題なかったよ
テープが回る時の雑音も懐かしかった。
หนึ่งมิตรชิดใกล้・・ちょっと、日本の昭和フォークの匂いがする名曲