*PROFILE*
32歳で日本女子大学食物学科(通信過程)に入学
大学生活のあれこれを綴っています(*´︶`*)
今年の夏は、「食物学特講Ⅱ」の講義から始まりました。
「食物学特講Ⅱ」は、栄養疫学の論文を読み解くことがメインテーマです。
栄養疫学の世界では論文が無数に発表されているので、大学のレポートを書くときに論文を参考にする人も多いと思います。
私もj-stageなどで無料で閲覧できる論文を読むことがありますが、日本の論文しか読めないので絶対数が少ないこと、そして、最新の論文が少ないことが欠点かもしれません。
この講義では「PubMed」という、世界中の論文を読めるサービスを使用しました。
無料のものは限られていますが、最新の論文もたくさんあります。
PubMedという存在を知ることができただけでも、講義を受けた甲斐がありました。
3日間、グループワークをおこない、自分たちで読む論文を決め、その研究方法や目的、結果などを読みとり、スライドにまとめて発表、という流れでした。
この講義では、「コホート研究」や「ケースコントロール研究」などの研究方法が、どのようなものなのかをレポートにまとめる、という事前課題がありました。
この事前課題をしっかりやっておけば、講義にちゃんとついていけるし、理解も深まると思います。
私は事前課題の段階でふわっとしたイメージしか掴めていませんでしたが、講義を受けて、いろいろな論文をみて、それぞれの研究方法の特色が理解できるようになりました。
3日間という限られた時間のなかで、講義を受けながら、論文を読み込んでまとめる、という作業はなかなか大変でしたが、楽しかったです。
グループワークなので、分からないところは班員と協力しあって乗り越えられるので心強いですよ
しかも、皆さん積極的に発言してくれたので、とても助かりました!
オンラインでのグループワークは結構ハードル高いですが、楽しく取り組めてよかったです。
この講義を受けてから、論文の読み方のコツがふわっと掴めたと思います。
今まで、「前向きコホート研究」とか「メタ解析」とか言われてもパッとこなくて読み飛ばしていたのですが、実はそこが重要で、研究方法によって、その論文の信頼度がどれくらいなのかを判断できるようになります。
なんなら、もっと早く受けておきたかった。
食物学科の方は、早めに受けておくと役に立つ科目だと思います
余談、というには大事すぎる話を最後に書きます。
今回の講義を担当してくださった先生は、乳がんの研究をずっとされていたそうです。
講義の中で乳がんに関する論文も紹介してくださったのですが、若年期に過度に痩せていると、乳がんのリスクが高まるそうです。
いまの日本では、「若い女性の痩せ」が問題になっています。街でも、モデル並みに細い女性が本当に多いですよね。
「細い=美しい」という価値観が根付いてしまったので難しい問題だと思いますが、痩せていることが必ずしも健康ではないこと、乳がんなどの病気を誘発することもあること、などを広く知ってもらえたらと思います。
先生も、論文を発表したりして頑張っているのに、なかなか広まらない、と嘆いてらっしゃいました。せっかく、研究者が努力して病気の要因を解明してくれても、受けとる側がアンテナを張っていないと意味がないですよね。
私も、なるべく多くの人に伝えられたらと思います。これを読んでくださった方も、どんどん広めてくださいね。