なんにも考えてなくても、ある一つの場面から突然のように思い出す事柄、そして一気に気持ちが落とされることって、「死別」を経験した人にはよくある事なんじゃないかと思う。
買い物に行ったスーパーを出て、そこには小さな宝くじ売り場がある。
別に気にしたくなかったのに、そこからのアナウンス?勝手に流れる呼び込みの声があるんだよね。
それを聞いた途端に一気にあの頃に戻る…
「宝くじ」って我が家には、主人にすぐ結び付いてしまうものだから。
何の趣味も、何かをやる時間さえも無い主人だったけど小さな宝くじだけはささやかだけど主人にとっての楽しみだったと思う。
あの日まで長年買い続けていて、亡くなる直前にも普通にお店に足を運び、亡くなったその後に残されたものには発表前の宝くじのみならず、研究していた?ノートとか、主人の宝くじセットのようなまとまった物もあった。
年何回かのジャンボくじの時は私に「お小遣い」まで付けて札幌の有名売り場まで遊びがてら行かせてくれたりも昔からしてました。
そんな主人と直結するようなもの、
そのくらいの深い深い思い出のあるもの、存在。
そういうの、5年が過ぎても本当に引き戻される瞬間があって、
そんな時って悲しい、苦しいもあるけど,何だか辛くて考えたくなくもなって来て、どこか「具合悪くなりそうな」気持ちにすらなる…
それでも…
いろんな事にずいぶんと慣れて来たとは当然思う。
だけど宝くじ売り場はまだまだ、
どこへ行って見ても胸が痛くなる。
どんなに時間が経っても、あの頃の生活、「日常の風景」は私の中で色褪せることが無いくらいに鮮明にも残ってます。
そしてどんなに時間が経っても、
今がどんな状況であってもあの頃の主人にとてもとても逢いたくなる瞬間です。