A few good men (1992) [映画’21-]
(映画には全く関係ない写真ですが)
ドラマ「ホワイトハウス」を見てから、脚本アーロン・ソーキンの作品は割とチェックしています。その中でずっと見ていなかったのがこの作品。彼の舞台作品を元に映画化されたみたいです。30年近く前の作品なので(かつての、そして今の)大スターの若い頃の映画、という感じもしました。走ったり、高いところから飛び降りたりしないトム・クルーズもなかなか新鮮でした。
ジャンルは、法廷もの、でしょうか。30年近く前のアメリカの海兵隊が舞台となっています。今でも通じる「アメリカ」の感じがあるし、現代の(人間)社会にも通じる、どの、何のルール/秩序を優先させるのか、個人としてどうするのか、という普遍的な問いがされていて、全く「古さ」を感じさせない作品でした。むしろ、国家とか、組織、という枠組みの線がかつてほどはっきりしていない現代だからこそ、考えさせられる映画だった気がします。アーロン・ソーキン作品特有の弾丸スピードのやりとりもあって、「これ、これ」という感じでした。
見終えて、残った疑問の一つが「結局『A few(少人数)』の良い人達/男達は誰のことを指しているのかなあ」という点。調べてみると、アメリカ海兵隊の募集/リクルートのスローガン「The Few. The Proud(誇り高き少数精鋭)」が由来となったタイトルの様です。A few good menは一見シンプルだけれど、見終えると、海兵隊を舞台としてこのタイトルになったんだ、ということがよく分かる、意味の深いタイトルでした。