インドの小麦育種研究者らに大賞 第8回「食の新潟国際賞」表彰式
2024.11.20
(中央は池田弘・食の新潟国際賞財団理事長)
食・農分野における国際的な業績を2年ごとに顕彰している公益財団法人「食の新潟国際賞財団」(新潟市)は11月20日、環境負荷が低い小麦を開発したインドのグントゥール・ヴェンカタ・スバラオ国際農林水産業研究センター(JIRCAS)主任研究員と、英国のケイト・ケランド感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)首席科学ライターに大賞を授賞した。
朱鷺メッセ(新潟市)で開かれた表彰式の後、スバラオ主任研究員は記念講演(写真上)し「日本発の新しいカテゴリーの小麦は、農地からの窒素漏出を抑制でき、第2の緑の革命の基盤になる」と述べた。ケランドさん(写真下)は、誤情報の危険性と正確な情報の重要性について講演した。
食の新潟国際賞大賞の授賞は8回目。大賞のほか、国際協力の実績を顕彰する「佐野藤三郎特別賞」を近畿大学名誉教授の八丁信正一般社団法人海外農業開発コンサルタンツ協会会長に、潜在力を評価する「21世紀希望賞」を別府茂一般社団法人日本災害食学会副会長に授賞した。
地元の活動を対象にした「地域未来賞」は、株式会社農プロデュース リッツを起業した新谷梨恵子代表取締役と、高温耐性の「新大コシヒカリ新潟大学NU1号」を開発した新潟大学の三ツ井敏明特任教授が受けた。
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