【エクセレント神戸】園芸療法の導入により利用者さんの笑顔が増え、差別化にも成功
最初にご紹介するのは、介護付き有料老人ホーム・エクセレント神戸です。
運営会社である(株)エクセレントケアシステムは本社のある徳島県を中心に、関東・中部・近畿・中国エリアに80以上の有料老人ホームやグループホームを展開。
約1,700名もの従業員を擁する、業界でも注目の成長企業です。
なかでもエクセレント神戸の評価は高く、「有料老人ホーム三ツ星ガイド 関西210選」に2021年から3年連続で選出。
職員教育・接遇面に加え、多彩なレクリエーションが高い評価を受けており、「園芸療法」の導入も選出の後押しになりました。
「施設に園芸療法を取り入れたのはおよそ2年前。兵庫県の園芸療法定着促進事業を利用して導入しました。私自身が園芸療法士の有資格者ということもあり、植物や緑のある景観がストレスを軽減し、人を癒すことを知っていたので導入への迷いはありませんでした」と話すのは、エクセレント神戸の施設長、濱田聖貴(はまだ・きよたか)さんです。
エクセレント神戸では、施設のエントランスと屋上に『みんなのエコ菜園』のプランターユニットを複数設置。利用者さん自ら季節の花を植えたり、秋には屋上庭園に植えたサツマイモを収穫したり、豊かな時間を楽しんでいるといいます。
「エントランスのプランターは施設の中からも外からもよく見えるので、大きなガラス窓を隔てて利用者さんと地域の方が交流するきっかけにもなっています。花を眺めていた時に近所の方とふと目が合い、顔を合わせるたびにお互いに笑顔で手を振り合うようになった利用者さんもいます」と濱田さんもうれしそうです。
また、月に一度、園芸療法士によるレクリエーションも実施され、注連縄やドライフラワーなど作品づくりにも力を注いでいるといいます。
「希望制で参加者を募るのですが、毎回争奪戦になるほどの人気ぶり。作品はロビーに飾った後お部屋に持ち帰っていただくのですが、面会に来られたご家族がそれを見て驚かれることもしばしばです。いつもは車椅子に座りっぱなしの方が、自分の植えたサツマイモを掘ろうと自然と立ち上がり、スタッフが感激したこともありました」と濱田さん。
「園芸療法」は施設の差別化にも一役買っているといい、植物の話をきっかけに入居希望者と話が弾むことも多いそう。
エクセレントケアシステムでは、2023年8月には別の施設でも「園芸療法」を導入しており、濱田さんは「兵庫県内の他の施設にもぜひ勧めたいです」と目を細めます。
疾患や障害があっても植物とのふれあいを楽しめる、それが園芸療法
「園芸療法」とは、植物や緑のある景観が、疾患や障害を問わずすべての人のストレスを軽減するということや、園芸(ガーデニング)が楽しく毎日続けやすい運動になるという特徴を用いた療法です。
こころの回復、生きがいのある生活、社会とのつながり、こころの病や生活習慣病・認知症などの予防を目指すもので、エクセレント神戸でも利用者さんが社会とつながり、生きがいのある生活を手に入れていることがよくわかりました。
また、大規模工事が不要で軽量な木質ファイバー(DWファイバー・グロウアース)・保守管理付きの『みんなのエコ菜園』なら、手軽に始められるのも魅力です。
車椅子の利用者さんがサツマイモを掘ろうと思わず立ち上がったというエピソードがありましたが、これは実は73cmというプランターの高さに秘密があります。
一般的なテーブルと同じ高さのため、車椅子に乗ったままでも作業がしやすいのです。
無理なく植物に触れられることで集中力も高まり、利用者さんのやる気に火が点いたのかもしれません。
【デイサービス フルール】園芸療法に特化したデイサービスでファンを獲得!
次にご紹介するのは、淡路景観園芸学校 園芸療法課程を卒業後、園芸療法に特化した地域密着型のデイサービス フルールを開所した磯貝幸子(いそがい・さちこ)さんです。
50代で介護の道に進み、働きながら介護福祉士、介護支援専門員の資格を取得。
さらに趣味のガーデニングが高じて園芸療法課程で学ぶことを決め、園芸療法士の資格も取得しました。
数あるデイサービスとの差別化を図るため、自身の強みを活かし、植物を介して五感を刺激する療法プランを提供している磯貝さん。
「四季のお花を使って寄せ植えをつくったり、桃やメロンを育てて収穫したり、ハーバリウム(植物標本)や押し花、ランチボックスを使ったアレンジメントなど、何度も通いたくなるメニューを考えています」
実際、他のデイサービスではケンカばかりしていたという利用者さんがフルールの「園芸療法」にハマり、植物を育てることで穏やかな時間を取り戻された例も。
また、一人暮らしの利用者さんは作品づくりを通じて人と会話する楽しみを再発見し、「回数を重ねるごとに表情が豊かになり、服装もどんどんおしゃれになって。今はとてもいきいきされていますよ」と大きな変化が見えたこともあるといいます。
そんな磯貝さんの強い味方になっているのが、『みんなのエコ菜園』です。
「木質培地のグロウアースは土と違って手が汚れにくいので使いやすく、ほのかに香る木の香がとても心地いい。手触りも柔らかく、指先から癒される感覚もあります。パンジーやチューリップなどのお花も、メロンやレモンなどの果実も、植物の種類を選ばず使えるのも魅力です」と太鼓判を押してくれました。
「園芸療法」×『みんなのエコ菜園』で独自の強みや付加価値を生み出し、差別化を図っている2つの施設。
今回ご紹介したお2人は園芸療法士の有資格者ですが、資格がなくても「園芸療法」を取り入れることは可能です。
大建工業の『みんなのエコ菜園』なら、プランニングから販売・設置・保守管理・園芸療法士によるプログラムの企画もまるっとおまかせ。
施設の差別化に、ぜひお役立てください。
取材協力
お問い合わせ先
大建工業株式会社
開発営業部 菜園事業担当
メールアドレス:info-saien@daiken.co.jp
URL:https://www.daiken.jp/eco-farm/