レポートのフィルター・並べ替え │ Yahoo!広告 スクリプト │ Developer Center - Yahoo!広告

レポートのフィルター・並べ替え

更新履歴

2024/07/24 目次を追加


スクリプトの概要

Yahoo!広告 スクリプトでは、Google スプレッドシートに各種レポートを直接出力することが可能です。
本ページでは、レポートでのフィルターの指定方法や、並び替えについて解説します。

ご利用の流れ

1.サンプルコードをコピーしてテキストファイルに保存し、解説を見ながらサンプルコード内の(1)~(8)を書き換えます。
2.こちらの手順のとおり、Google アカウントと連携します。
3.こちらの手順のとおり、1で作ったスクリプトを実行します。

サンプルコード

1.検索広告:インプレッション数が0以上のキーワードレポート(フィルター指定、並べ替えあり)


function main() {
  const SPREAD_SHEET_ID = 'SPREAD_SHEET_ID'; //書き出すスプレッドシートID...(1)
  const SHEET_NAME = 'シート1';//スプレッドシートのシート名...(2)
  const accountId = AdsUtilities.getCurrentAccountId();
  //スプレッドシート
  const ss = SpreadsheetApp.openById(SPREAD_SHEET_ID);
  let sh = ss.getSheetByName(SHEET_NAME);
  sh.clear();//既存行をクリア
  //レポート取得
  const reportData = AdsUtilities.getSearchReport({
    accountId: accountId,
    fields: [
      'MONTH', 'WEEK', 'DAY', 'KEYWORD_DISTRIBUTION_SETTINGS','KEYWORD', 'KEYWORD_MATCH_TYPE', 'CAMPAIGN_NAME', 'IMPS', 'CLICKS', 'COST', 'CONVERSIONS'
    ], // ...(3)
    filters: [
      {
        field: 'IMPS',
        filterOperator: 'GREATER_THAN',
        values: [0] 
      }
    ], //...(4)
    reportDateRangeType: 'LAST_7_DAYS', //...(5)
    reportType: 'KEYWORDS', //...(6)
    reportSkipColumnHeader: 'FALSE', //...(7)
    sortFields: [
      {
        field: "DAY",
        reportSortType: "ASC"
      }
    ] // ...(8)
  }).reports[0].rows;
  //スプレッドシートに出力
  sh.getRange('A1').setValues(reportData);
}

2.ディスプレイ広告:インプレッション数が0以上の広告レポート(フィルター指定、並べ替えあり)


function main() {
  const spreadsheetId = 'スプレッドシートID';//...(1)
  const sheetName = 'シート1';//...(2)
  const ss = SpreadsheetApp.openById(spreadsheetId);
  let sh = ss.getSheetByName(sheetName);
  sh.clear();
  const reportData = AdsUtilities.getDisplayReport({
    accountId: AdsUtilities.getCurrentAccountId(),
    fields: [
      'ACCOUNT_NAME', 'CAMPAIGN_NAME', 'ADGROUP_NAME', 'AD_NAME', 'AD_TYPE', 'MAIN_MEDIA_FORMAT', 'IMPS', 'CLICKS', 'COST', 'CONVERSIONS'
    ],//...(3)
    filters: [
      {
        field: 'IMPS',
        filterOperator: 'GREATER_THAN',
        values: [0]
      }
    ], //...(4)
    reportDateRangeType: 'THIS_MONTH',//...(5) 
    //...(6)ディスプレイ広告ではレポートタイプの指定は基本ない ※参考:基本のレポート
    reportSkipColumnHeader: 'FALSE',//...(7)
    sortFields: [
      {
        field: "CAMPAIGN_NAME",
        reportSortType: "ASC"
      },
      {
        field: "ADGROUP_NAME",
        reportSortType: "ASC"
      },
      {
        field: "AD_NAME",
        reportSortType: "ASC"
      },
    ] // ...(8)
  }).reports[0].rows;
  sh.getRange('A1').setValues(reportData);
}

解説

(1)~(3)の解説は基本のレポートをご参照ください。

(4) filtersでフィルター内容を指定します。
Filtersは必ず以下のfield(項目)、filterOperator(フィルター条件)、values(値)のセットで指定してください。
フィルターを複数指定する場合は、「複数フィルターを設定する場合」をご参照ください。

① fieldでフィルター対象項目を指定します。
今回の例は、インプレション数のため「IMPS」を指定します。
指定できる項目は、fieldsで指定した項目のみです。
fieldsで指定した項目であれば、管理画面ではフィルター項目として指定できない項目も指定できます。

以下1点ご注意ください。
 ・文字列なので、項目を'(シングルクオーテーション)または"(ダブルクオーテーション)で囲むこと

②filterOperatorでフィルター条件を指定します。
 今回の例では、「以上」のため「GREATER_THAN」を指定します。
 よく使われるfilterOperatorは以下のとおりです。
filterOperator説明
EQUALS 「項目=条件の値」のように、指定の値と一致する場合に指定します。
GREATER_THAN 「項目>条件の値」のように、指定の値を超える場合に指定します。
GREATER_THAN_EQUALS 「項目≧条件の値」のように、指定の値以上の場合に指定します。
LESS_THAN 「項目<条件の値」のように、指定の値未満の場合に指定します。
LESS_THAN_EQUALS 「項目≦条件の値」のように、指定の値以下の場合に指定します。
IN Valuesで指定した複数の値のいずれかに一致する場合に指定します。
上記以外に指定できる値の詳細はリファレンスをご覧ください。

③valuesで条件の値を指定します。
 今回の例では、「0」を指定します。
以下1点ご注意ください。
 ・文字列なので、項目を'(シングルクオーテーション)または"(ダブルクオーテーション)で囲むこと

※filterOperatorが「IN」の場合は、valuesに複数の値を指定できます。
 例)「キャンペーン名が「Aキャンペーン」「Bキャンペーン」「Cキャンペーン」」というフィルターを指定する場合

filters: [
      {
        field: 'CAMPAIGN_NAME',
        filterOperator: 'IN', 
        values: [
          'Aキャンペーン', 'Bキャンペーン', 'Cキャンペーン'
        ] 
      }
 ]
valuesに複数の値を指定する場合、以下2点ご注意ください。
 ・文字列なので、項目を'(シングルクオーテーション)または"(ダブルクオーテーション)で囲むこと
 ・配列なので、項目を,(コンマ)で区切ること

(5)~(7)の解説は基本のレポートをご参照ください。

(8) sortFieldsで並び替えを指定します。
sortFieldsは必ず以下のfield(項目)、reportSortType(並び順)のセットで指定してください。
並び順を複数指定する場合は、「複数の並び順を設定する場合」をご参照ください。

①fieldで並び替えの項目を指定します。
今回の例では、日付順なので「DAY」を指定します。
指定できる項目は、fieldsで指定した項目のみです。

②reportSortTypeで並び順を指定します。
今回の例では、昇順なので「ASC」を指定します。
降順の場合は「DESC」を指定してください。

応用編:複数フィルターを設定する場合

IMPS>0かつ配信設定=オン」というように、2つ以上フィルターを設定したい場合は、以下のようにfield(項目)、filterOperator(フィルター条件)、values(値)のセットを増やします。
指定できる項目は、fieldsで指定した項目のみです。fieldsで指定していない項目を指定した場合、エラーとなります。

filters: [
      {
        field: 'IMPS',
        filterOperator: 'GREATER_THAN',
        values: [0]
      },
      {
        field: 'KEYWORD_DISTRIBUTION_SETTINGS',
        filterOperator: 'EQUALS',
        values: ['オン']
      }
    ],
正しい例:fieldsにフィルターのfieldが含まれている

function main() {
  const SPREAD_SHEET_ID = 'SPREAD_SHEET_ID'; //書き出すスプレッドシートID
  const SHEET_NAME = 'シート1';//スプレッドシートのシート名
  const accountId = AdsUtilities.getCurrentAccountId();
//スプレッドシート const ss = SpreadsheetApp.openById(SPREAD_SHEET_ID); let sh = ss.getSheetByName(SHEET_NAME); sh.clear();//既存行をクリア
//レポート取得 const reportData = AdsUtilities.getSearchReport({ accountId: accountId, fields: [ 'MONTH', 'WEEK', 'DAY', 'KEYWORD_DISTRIBUTION_SETTINGS','KEYWORD', 'KEYWORD_MATCH_TYPE', 'CAMPAIGN_NAME', 'IMPS', 'CLICKS', 'COST', 'CONVERSIONS' ], filters: [ { field: 'IMPS', filterOperator: 'GREATER_THAN', values: [0] }, { field: 'KEYWORD_DISTRIBUTION_SETTINGS', filterOperator: 'EQUALS', values: ['オン'] } ], reportDateRangeType: ' LAST_7_DAYS ', reportType: 'KEYWORDS', reportSkipColumnHeader: 'FALSE', sortFields: [ { field: "DAY", reportSortType: "ASC" } ] }).reports[0].rows;
//スプレッドシートに出力 sh.getRange('A1').setValues(reportData); }

応用編:複数の並び順を設定する場合

日付の昇順かつコストの降順」というように、2つ以上並び順を設定したい場合は、以下のようにfield(項目)、reportSortType(並び順)のセットを増やします。
指定できる項目は、fieldsで指定した項目のみです。fieldsで指定していない項目を指定した場合、エラーとなります。

sortFields: [
      {
        field: "DAY",
        reportSortType: "ASC"
      },
      {
        field: "COST",
        reportSortType: "DESC"
      },
    ]
正しい例:fieldsに並び替え順のfieldが含まれている

function main() {
  const SPREAD_SHEET_ID = 'SPREAD_SHEET_ID'; //書き出すスプレッドシートID
  const SHEET_NAME = 'シート1';//スプレッドシートのシート名
  const accountId = AdsUtilities.getCurrentAccountId();
//スプレッドシート const ss = SpreadsheetApp.openById(SPREAD_SHEET_ID); let sh = ss.getSheetByName(SHEET_NAME); sh.clear();//既存行をクリア
//レポート取得 const reportData = AdsUtilities.getSearchReport({ accountId: accountId, fields: [ 'MONTH', 'WEEK', 'DAY', 'KEYWORD_DISTRIBUTION_SETTINGS', 'KEYWORD', 'KEYWORD_MATCH_TYPE', 'CAMPAIGN_NAME', 'IMPS', 'CLICKS', 'COST', 'CONVERSIONS' ], filters: [ { field: 'IMPS', filterOperator: 'GREATER_THAN', values: [0] } ], reportDateRangeType: 'ALL_TIME', reportType: 'KEYWORDS', reportSkipColumnHeader: 'FALSE', sortFields: [ { field: "DAY", reportSortType: "ASC" }, { field: "COST", reportSortType: "DESC"//...降順 }, ] }).reports[0].rows;
//スプレッドシートに出力 sh.getRange('A1').setValues(reportData); }