ATS社製のクランク内蔵変速機スピードドライブ(speed drive)は
あまり世の中に出回っていないこともあって、その分解方法、オーバーホール方法について記述する記事が見つけられなかったので、備忘兼ねて記しておく。基本的にチェーンリングを下にして、チェーンリングの反対側から分解していく。
特に注意すべき点は下記である。
1.スナップリングを外したあと、黒い筒を抜くと中からバネとベアリングボールが2セット飛び出すため、紛失に注意すること。
2.遊星ギアユニットを外すあたりで、ベアリングが3箇所それぞれ、19個、35個、17個ついている。ベアリングの数が多いため、紛失と数の間違いに注意すること。
3.シャフト内部の分解は、チェーンリングの反対側の変速シャフトを押込むと、チェーンリング側の変速シャフトが出てくるため、そこについている小さいeリングを外すことで分解できると思われる。今回はそこまでの分解は行わなかった。