MR-G の二次電池を交換する
2010.01.15/Fri/21:48:34
【CASIO MR-G GW-300】
約5年前に御殿場アウトレットの G-SHOCK ショップで購入しました。文字が大きくて読みやすく、ソーラー電波時計なのでメンテナンス原則不要。20気圧防水なので、汚れたら水洗いできるという優れものです。以下主要機能
メーカーホームページの説明はここ。
【二次電池の劣化】
ただし、寄る年波には勝てず、内蔵二次電池(CTL1616)が劣化し、ずっと充電しても下記のように文字盤が消えてしまうようになりました。

(電池残量レベルがLowになり、Charge が点滅している)
この機種に対応する二次電池を購入しようとしましたが、どうやらこの CTL1616 という電池は CASIO から Panasonic への特注品らしく、一般小売店では全く手に入らないもののようです。カシオのサービスセンターに電話をかけて、この電池の交換作業でいくら掛かるか問い合わせたところ 3,500円と言われました。驚くほど高くはないですが、すぐには頼まず、ネットで調べてみることにしました。
そこで色々とインターネットで検索をかけてみるとヤフオクで、とある個人の方が米国で入手したものを日本で出品していることが判明し、2,000円程度で入手することができました。

(新しく入手した電池の袋)
さっそく取り出してみます。やはり Panasonic 製です。

(袋から出したところ)
さて、これから電池交換です。この G-SHOCK は裏蓋がねじ込み式ではなく、小型ネジで止められています。そのため特殊な工具は不要で、精密ドライバーがあれば裏蓋を外すことができます。

(裏蓋はネジ止め)
まず、本体の外側を覆っているベゼルを取り外します。これは側面の6本のネジで止められていますので、すべて外します。

(ベゼルを固定している側面部のネジ)
6本のネジを外し、新しい電池のとなりに並べてみました。電池とネジの小ささがわかると思います。

(新しく購入した電池と外したネジ)
裏蓋が外れました。ここで注意すべきは、小さいバネが何本かはめ込まれていることです。黒いプラスチックカバーの上部中央に1本。下部左寄りに1本。これらは特に穴に入れられているだけなので、すぐに外れてしまいます。

(裏蓋を開けたところ)
これは裏蓋の裏側ですが、この部分に発振素子が張り付けられています。この素子がアラームや操作音の「ピッ」という音を出します。その素子に電気を送り込んでいるのが上記のバネです。

(裏蓋の内側に張り付けられた素子)
このバネは恐ろしく小さいものなので、どっかに飛ばしてしまったら、まず見つかりません。裏蓋を開いたら、このバネを紛失しないよう、細心の注意が必要です。紛失したら操作音やアラームが鳴らなくなります。

(無造作に蓋をあけるとこのバネをなくしてしまう)

(本当に小さいバネなので注意)
また、バンド取り付け下部の両サイドにもこのようにバネがセットされています。これはオモテ面のクロームの金属部品に接触していて、標準電波受信用アンテナとの接続を担っているバネです。

(左下に一本)

(右下にも一本)
さて、電池のカバー部分です。電池交換時の注意書きがシールで貼ってあります。(2011/5/22追記:このシールは電池の+局のショートを防止するための絶縁シートとしての役割を果たしています。このシールは剥がさなくても電池は交換できますので、剥がさないようにしましょう)

(電池カバーに貼ってある注意書きのシール)
シールを剥がすと電池が現れます。CTL1616 と記載されています。

このカバーを開け、新しい電池を取り付けます。その後必須の儀式があります。「リセット」です。AC と書かれた部分のソバの金色の端子と二次電池の+側金属プレートに刻印された(-)部分を2秒間以上導通させると時計がリセットされます。(2011/5/22 追記: 写真では電池の+ 側とAC端子を導通させていますが誤りです。ご指摘ありがとうございました)

(ピンセットでリセットを行っている様子)
電池を交換し、リセットが終了したら裏蓋を元の通り取り付けます。その際、防水用のOリング(黒いゴム)にグリスを塗っておきます。

(念のため防水用Oリングにグリスを塗る)
時計がリセットされると、12:00 からカウントアップされます。電池交換後も無事に表示が出ました.

(電池交換後の様子)
その後一晩置いておくと、ちゃんと電波を受信し、正確な時刻を示してくれました。

(電池交換後、一晩置いた G-SHOCK。問題なく動作している)
今回の電池はヤフオクで 2,000円程度で購入できたのでカシオのサポートセンターに依頼するより約1,500円以上節約できたということになります。
【参考記事】
今日は1111の日でした
-----
最後まで読んでいただきまして、どうもありがとうございました。
約5年前に御殿場アウトレットの G-SHOCK ショップで購入しました。文字が大きくて読みやすく、ソーラー電波時計なのでメンテナンス原則不要。20気圧防水なので、汚れたら水洗いできるという優れものです。以下主要機能
- 耐衝撃構造(ショックレジスト)
- 20気圧防水
- タフソーラー(大容量ソーラー充電システム)
- 電波受信機能:自動受信(最大4回/日)/手動受信
- ワールドタイム:世界30都市(29タイムゾーン)の時刻表示、サマータイム設定機能付き
- タイムスタンプ:表示されている日時(月・日・時・分・秒、サマータイム設定状況)を30本メモリー
- ストップウオッチ(1/100秒、24時間計、スプリット付き)
- 時刻アラーム5本(1本のみスヌーズ機能付き)・時報
- バッテリーインジケーター表示
- パワーセービング機能(暗所では一定時間が経過すると表示を消し、自動受信も停止して節電します)
- フルオートカレンダー
- 12/24時間制表示切替
- ELバックライト(フルオートELライト、残照機能付き)
- フル充電時からソーラー発電無しの状態での駆動時間:機能使用の場合:約6ヵ月、パワーセービング状態の場合:約21ヵ月
メーカーホームページの説明はここ。
【二次電池の劣化】
ただし、寄る年波には勝てず、内蔵二次電池(CTL1616)が劣化し、ずっと充電しても下記のように文字盤が消えてしまうようになりました。

(電池残量レベルがLowになり、Charge が点滅している)
この機種に対応する二次電池を購入しようとしましたが、どうやらこの CTL1616 という電池は CASIO から Panasonic への特注品らしく、一般小売店では全く手に入らないもののようです。カシオのサービスセンターに電話をかけて、この電池の交換作業でいくら掛かるか問い合わせたところ 3,500円と言われました。驚くほど高くはないですが、すぐには頼まず、ネットで調べてみることにしました。
そこで色々とインターネットで検索をかけてみるとヤフオクで、とある個人の方が米国で入手したものを日本で出品していることが判明し、2,000円程度で入手することができました。

(新しく入手した電池の袋)
さっそく取り出してみます。やはり Panasonic 製です。

(袋から出したところ)
さて、これから電池交換です。この G-SHOCK は裏蓋がねじ込み式ではなく、小型ネジで止められています。そのため特殊な工具は不要で、精密ドライバーがあれば裏蓋を外すことができます。

(裏蓋はネジ止め)
まず、本体の外側を覆っているベゼルを取り外します。これは側面の6本のネジで止められていますので、すべて外します。

(ベゼルを固定している側面部のネジ)
6本のネジを外し、新しい電池のとなりに並べてみました。電池とネジの小ささがわかると思います。

(新しく購入した電池と外したネジ)
裏蓋が外れました。ここで注意すべきは、小さいバネが何本かはめ込まれていることです。黒いプラスチックカバーの上部中央に1本。下部左寄りに1本。これらは特に穴に入れられているだけなので、すぐに外れてしまいます。

(裏蓋を開けたところ)
これは裏蓋の裏側ですが、この部分に発振素子が張り付けられています。この素子がアラームや操作音の「ピッ」という音を出します。その素子に電気を送り込んでいるのが上記のバネです。

(裏蓋の内側に張り付けられた素子)
このバネは恐ろしく小さいものなので、どっかに飛ばしてしまったら、まず見つかりません。裏蓋を開いたら、このバネを紛失しないよう、細心の注意が必要です。紛失したら操作音やアラームが鳴らなくなります。

(無造作に蓋をあけるとこのバネをなくしてしまう)

(本当に小さいバネなので注意)
また、バンド取り付け下部の両サイドにもこのようにバネがセットされています。これはオモテ面のクロームの金属部品に接触していて、標準電波受信用アンテナとの接続を担っているバネです。

(左下に一本)

(右下にも一本)
さて、電池のカバー部分です。電池交換時の注意書きがシールで貼ってあります。(2011/5/22追記:このシールは電池の+局のショートを防止するための絶縁シートとしての役割を果たしています。このシールは剥がさなくても電池は交換できますので、剥がさないようにしましょう)

(電池カバーに貼ってある注意書きのシール)
シールを剥がすと電池が現れます。CTL1616 と記載されています。

このカバーを開け、新しい電池を取り付けます。その後必須の儀式があります。「リセット」です。AC と書かれた部分のソバの金色の端子と

(ピンセットでリセットを行っている様子)
電池を交換し、リセットが終了したら裏蓋を元の通り取り付けます。その際、防水用のOリング(黒いゴム)にグリスを塗っておきます。

(念のため防水用Oリングにグリスを塗る)
時計がリセットされると、12:00 からカウントアップされます。電池交換後も無事に表示が出ました.

(電池交換後の様子)
その後一晩置いておくと、ちゃんと電波を受信し、正確な時刻を示してくれました。

(電池交換後、一晩置いた G-SHOCK。問題なく動作している)
今回の電池はヤフオクで 2,000円程度で購入できたのでカシオのサポートセンターに依頼するより約1,500円以上節約できたということになります。
【参考記事】
今日は1111の日でした
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最後まで読んでいただきまして、どうもありがとうございました。
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カテゴリ: 家電・時計
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この記事に対するコメント
とおりすがりのGマニア
大分前の記事だけど、ちょっと気になったので一応。この記事を参考に電池交換する人もいるでしょうからね。
交換したあとショートさせるのは+側では無くー側。
シールにちゃんと書いてあるのに。。。
シールの絵が示しているのはACの穴の1時方向の○(-)ですよ~。
まあ、プレートのどこでもいいんですけどね。。。
ちなみにシール1行目の「UP(+)」は電池を入れる方向が「上面が+」ということでございます。
っていうか、+側にショートしにくいようにプラス面にシール貼ってるので基本的にシールは剥がさない方が良いのです。
URL | どんくん #-
2010/12/07 21:56 * 編集 *
2010/12/07 21:56 * 編集 *
Gショックのグリスは特殊なもので
個人だと防水はダメになるよ
1500円で防水保障付いたら安いと思う
個人だと防水はダメになるよ
1500円で防水保障付いたら安いと思う
URL | Gマニア #SFo5/nok
2011/05/21 11:48 * 編集 *
2011/05/21 11:48 * 編集 *
とおりすがりのGマニアさま、どんくんさま、
コメントどうもありがとうございます。
すぐに気付いて返すことができず、すみませんでした。
そうですね。裏ぶたを開けた段階で、すべては個人責任。
たとえ壊れてしまっても誰にも文句は言えなくなってしまいます。
もし、私の記事で電池交換を自分で行うことを考えている
方がいらっしゃいましたら、そのリスクをぜひとも認識して
いただきたいと思います。
大切な G-Shock を失うことは避けたいと思う方は、
自分でこのような作業を行うことは控えた方が良い
ということを書き添えさせていただきます。
コメントどうもありがとうございます。
すぐに気付いて返すことができず、すみませんでした。
そうですね。裏ぶたを開けた段階で、すべては個人責任。
たとえ壊れてしまっても誰にも文句は言えなくなってしまいます。
もし、私の記事で電池交換を自分で行うことを考えている
方がいらっしゃいましたら、そのリスクをぜひとも認識して
いただきたいと思います。
大切な G-Shock を失うことは避けたいと思う方は、
自分でこのような作業を行うことは控えた方が良い
ということを書き添えさせていただきます。
URL | 館長 #-
2011/05/22 16:59 * 編集 *
2011/05/22 16:59 * 編集 *
いや~、Gショックの記事、大変参考になりました。有難う御座います。何度か、時計の電池交換はした事が有るのですが、Gショックは初めてでした。裏蓋を開けたところ、一部張り付いている部分が有りjまして、そのまま外したところ、バネが一個飛んで時計の基板の上で倒れてしまい、差し込もうとしましたが、穴がようけ開いているので、どこへ挿せばいいやら。・・・そんな時、この記事が大変参考になりました。おかげ様で、愛用のGショック、大復活です。この記事が無ければ、グレートショック(Gショック??)になっていたかもしれません。(すんません、造語です。(笑い))
URL | yamakatu #w7E8CPEA
2011/06/04 17:44 * 編集 *
2011/06/04 17:44 * 編集 *
Re: タイトルなし
yamakatu さまコメントありがとうございました。
ブログの内容がお役に立ったようで、良かったです。
これからも幸せな G-SHOCK 生活を堪能してください。
URL | 館長 #-
2011/06/04 23:18 * 編集 *
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2011/06/04 23:18 * 編集 *
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