CDの音源をAACからAppleロスレス化に。
iTunesに自分のCDから読み込んで保存していたmp3やAACのデータを全てAppleロスレスという規格に読み込み直した。
mp3やAACは圧縮したデータなので、HDDの容量は食わないし、聞く分にもさほど気になる程悪い音ではないから利便性があって良かったと言えるのだが、アンプを通してトールボーイのスピーカーでその音楽を聴くと、顕著に音の悪さが露呈してしまうのだ。
それまではアンプを通して聴く場合は、出来るだけCDで楽しんでいたのだが、これはこれで聴きたい曲をすぐに聴けないという意味では不便だった。
「そうだ。iTunesのデータをCD並の音質にしてしまえばいいんだ!」
一昔前ならば、圧縮無しの音楽データ等、容量は食うし現実的では無かった。しかし、今はHDDの容量は使い切れない程に増えている。しかも、昨今のMac等はCDはもちろんDVDドライブすら付いていない仕様。
いずれMacを買い換えるとなれば、CDの音楽を読み込み直す為に、わざわざCDドライブを買ったりしないといけない。
余計な出費を生む前に、今、全てのCD音源をそのままの音質で取り込んでおく必要があると思った。
そこで調べてみると、CDの音質を変えずに取り込む形式としてAIFF形式とAppleロスレス形式という二つの候補が挙がった。
AIFF形式はCDそのものの規格なので、音質は全く変わらない。当然こちらで取り込むべきだと思われたのだが、いくつかやっかいな事が発生したので諦める事にした。
それは、その調べた時点では、iTunesに取り込んだ後、アルバムの画像や細かいデータなどをそのファイルに書き込めないという点だった。
今はどうなのか解らないし、もしかしたら間違った情報なのかも知れないが、とにかく音質が変わらない変わり、iTunesでは些か不便になると思われた。
一方のAppleロスレスは圧縮をするのだが、その名の通りロスがない形式らしい。どこぞのサイトでは波形による検証を行ったというものも掲載されており、全く音質が落ちない事が解った。それでいてiTunesの情報、アルバム画像も入れられる万能と言える形式だった。
僕はmacしか使わないので、Appleの名前が付いた形式なら、今後の進化で対応しなくなる様な形式になる様な事にはならないと思われたので、全てのCDをその形式にする事にした。
CDの枚数が多かったので、少しずつ数週間かけての作業だったが、終えてみるとiMacの1TBの容量の内、わずか90G程しか使う事がなく、快適な音楽環境になった。
MacからAppleTV経由でアンプに出力した音も、素人に毛が生えた程度の僕にも解る位の音質の向上があった。
アンプを通してAppleロスレスの音源から聞くと、AACでは気にもとめなかった音がクリアに聞こえ、まるでアレンジでもされているかの様に音が変化した。
今はハイレゾ等、CDよりも更に高音質の音源が出ているが、それ以前にCDの音さえも堪能しきれていなかった自分に気づかされた。
自分がハイレゾに手を出すのは、もうちょっとこのCDの音源を堪能してからでも良いかもしれない。
abiko