多読をしようの年でした
2016年は、「質」より「量」を意識して読むことで、より知識の収集を加速しようと試みました。
読書の目的は、他人の経験を拝借し擬似体験することで、
若くて時間があるうちに、ノード(節、交点)をたくさんつくっておけば、
もっと大人になった時に効率良くリンクが張れて、できることの幅が広がるのでは。という長期的な狙いです。
出会えてよかった本9冊
今年は、現時点(12/18)で、2016年の目標値である160冊を読了しました。
その中で、「出会えてよかったな」と思える本を9冊選んでみることにします。
どのへんが良かったかというところも軽く書き添えてますので参考になれば。
※順番は読んだ順です
金持ち父さん貧乏父さん
- 作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/11/09
- メディア: 単行本
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お金持ちになる!ビジネスで成功する!、という話ではなくて、人生をよりよく生きるために、お金という道具に振り回されることなく、手段としてコントロールすればいい。という意味だとして捉えました。
「金持ち父さん」のほうがいい例で、「貧乏父さん」のほうが、万人が陥りやすい典型として描かれています。
お金のために働くな、お金の流れを読み取れるようにせよ、
ということです。
投資家が「お金」よりも大切にしていること
ひふみ投信の運用責任者である、レオス・キャピタルワークスの藤野英人さんの本です。
わたし自身、資産運用の土台を若いうちから構築しておきたいと考え、金融に関するリテラシーを向上させようと投資や保険のシステムについて学び始める中で、最初に手に取ったものがこちらの本でした。
投資ってちょっと悪いことのようなイメージを持っていたところ、考えが変わりました。
投資することの社会的な役割を知ったことで、より経済・生活の中で具体的に輪郭を捉えることができ、自分ごと化できた気がします。
神との対話
スピリチュアル系の名著です。
絶望の底にいた著者が、神に手紙を書き嘆きをぶつけていたら、神から返答が来た。
自分はなんなのか、人生はなんなのか、という著者の質問に対し、神が答え、対話が続く。そういった内容です。
もしこれがウソで、非現実的なデタラメだとして、仮につくり話だったとしても、
こんな視点を与えてくれることには、かなり価値がある。(と、文中でも著者が言及している)と思うので、スピリチュアル系だからといって嫌わず読んでほしいです。
全てのものには秩序と意図があって、最高のタイミングでわたしにメッセージを送っているのだと思えました。
7つの習慣
成功とは、人生とは何か?というコヴィー氏の哲学です。これも名著。
人格の成熟と鍛錬が大切で、スキルやテクニックはそれがあってこそ。
人生の中で、謙虚な姿勢で地道に取り組むべき本質的な課題と方法が書いてあります。
「人格の成熟」のところは、エーリッヒ・フロムの「 愛するということ 」のなかで説明されている、成熟した利他的な大人像に近いのではと感じました。
困難な結婚
現代の思想家、内田樹さんから見た、「結婚とは?」の答え。
「本当にこの人と結婚して大丈夫でしょうか?」
「そもそもなんのために結婚するんですか?」等、
若い人がよく口にしていそうな疑問に対し、温かく厳しく明快に回答しています。
現在の日本の貧困等の社会問題や、変化していく常識や文化、男性の役割・女性の役割に対して、どう折り合いをつけて結婚を考えればいいかということがわかって、個人的にはそこの部分がとくによかったです。
結婚について漠然と不安に思っていましたが、かなりスッキリしました。20代におすすめ。
「 困難な成熟 」もあわせて読むといい感じ。
嫌われる勇気
ちょっと前に、この本の感想や要点ピックアップとしてこのような記事を書きました。
未来に先回りする思考法
会社のライブラリで貸し出しが多く、様々な部署のひとに読まれていたので、共通言語として読んでおこう〜くらいの気持ちで手に取ったら、かなりおもしろかったです。
変動の激しいテクノロジーの業界で、長期的な変化の線を考えるにはどうしたらいいか。について書かれています。
本質と原理を捉えようという話です。
読了後は、一段高い視座を得られます。
自分を知る技術
ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略マップ
- 作者: ロバート・スティーヴン・カプラン
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: Kindle版
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仕事における自身の必須スキルや信念を明らかにし、役割を分析し、不足する箇所を認め、向き合って改善していこうというモチベーションになりました。
章の終わりごとにワークがあるので、実際に考えてみたり、書いてみたりするといいと思います。実はそれがマストで、そうして初めて身になる感じ。
「いまの仕事・立場で絶対に人並み以上にできなければならない最重要スキル3つ」、みなさんは書けますか?
余談、和訳が独特で読みづらい本も多い中、これはかなり読みやすかったです。
具体と抽象
これもまた会社の、優秀な新卒内定者に「わたし、説明下手なんだけど、なにかアドバイスないかしら」と聞いたところ、おすすめしてくれた本です。
わたしからも、今年で一番おすすめかもしれないですね。新たな世界に行ってしまった気がします。 具体と抽象の行き来を意識すると、世界が変わって見えます。
目的には常にさらに抽象度の高い「上位目的」が存在し、見えるようになったらもう戻れない。
自分の見えていない世界が存在していることを、謙虚に認め続けなくては。
ちょうど、ここ数年考えていたこんなこと↓とマッチしすぎたので驚きました。
これについてはもう少し考えたいので、まとめるタイミングを設けることにします。
内容がイカツイのに、ゆるいネコたちの挿絵も意外によい。
以上9冊でした
いつものように、人間とは何か推察できるような顕微鏡と探したい、という思いに追加して、社会人スキル向上したいとか、仕事で役に立ちたいという思いもまた強かったので、
テーマは「自己啓発」「ビジネス」「金融」系も多くて、名著に手を出すことも多かったですね。
そのうち「いまのところの人生で出会えてよかった本」も書きたいです!
では!