Elvis the Pelvisとサイドプリーツパンツ【Side Pleats Pants】
2016.03.10
![](https://706union.jp/wp-content/uploads/2016/03/20160310-3.jpg)
1956年6月5日NBCテレビMilton Berle Showでの楽屋風景。
この日のエルヴィスは過去のTV出演でのギターを弾きがら(バラードは除く)ロックンロールを歌うスタイルを変えてギターは持たず、マイクを駆使したステージアクション中心のHound Dogを歌います。
その事から翌日の新聞記事を筆頭にメディアから酷評を受けロックンロールは悪魔の音楽とか青少年非行化の原因はエルヴィスの歌にあるなど今で云う””炎上状態”となり以降、逆にエルヴィスが出演する事で皮肉にもテレビの視聴率が一気に上がる現象が起こります。
ちなみにこの年の1月から3月まで合計6回出演していたドーシーショウの視聴率は最後まで18~20パーセントくらいで裏番組のペリー・コモ・ショウは常に30パーセント台、エルヴィスが出演する事での変化は無かった事になります。
しかしながらファッション、パフォーマンス共に、この日の演出はいつにも増して最高でした。
ピンクと黒の切り替えシャツ、パンツはレーヨンでしょうか、横カスリが入っています。どちらも初披露でしょう。
本番ではこの上からラベンダーピンクに白のウィンドウペン柄のジャケットを着ています。
しかもMilton Berle Showはこの時早くもカラー放送だったのでPink & BlackのエルヴィスがTVのブラウン管で前髪を乱し暴れる姿は白黒テレビで視聴した一般層に比べ、当時カラーテレビを所有していた富裕層は更に激怒したのでしょう!
更にこの時点ではまだHound Dogは録音していないので皆初めて聞く曲とパフォーマンスに驚く訳です。
司会のミルトンバールはエルヴィスのパフォーマンスをコメディ的な物として扱う様に努めるのですが、笑い声と絶叫の両方が飛び交う中、富裕層はエルヴィスのパフォーマンスをギャグとして許す事はありませんでした。
以降”Elvis the Pelvis”骨盤エルヴィスと云われる事になります。
この日に履いていたパンツはサイドに縫い目があり、ヒレの様なプリーツがあるタイプ。
リトル・リチャードが映画「女はそれを我慢できない」で着用しているスーツも同タイプで、かなり太めのパンツです。
エルヴィスのはあまり太すぎないシルエットですね。
約3ヶ月後、9月26日の屋外ライブ、先程と同じパンツを履いています。
生地が厚手の ベルベット・プルオーバーシャツをパンツインしてウエストがキツイからなのか?
体重が増えたのか?
随分ピッタリとしたシルエットです!
もしかしたらドライクリーニングしないで普通に洗濯機で洗ったのかも?
この日以降、履いている写真は見かけないですね…
同年代に作られたプリーツがあるパンツです。
ダブルの裾幅5cm、裾に向かって軽いテーパードが有り当時のツータックパンツとしては太すぎないシルエットです。
こちらは先のヴィンテージを基に作成した【LOT.751 Side Pleats Pants】
薄手の柔らかい生地で履くと動きのあるシルエットが出るのが特徴です。
こちらのサンプルはダブルの裾幅4.5cmにしてみました。
※製品の裾はロック始末になっております。裾上げダブルでも余裕がある様に股下100cm確保してます。
LOT.751 Side Pleats Pants
LOT.751
Side Pleats Pants
Price… 18,000yen(no tax)
Size… W30, W32, W34, W36
Color… Black、Brick、BK-BR、BR-BK
Material…Tencel 65% Cotton 35%
カテゴリー: 706union Items,Elvis Presley,Music