本・名探偵のままでいて - 本
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本・名探偵のままでいて

2023年12月01日
12-1 (47)

11月の初雪は早々に溶けて、29日は台風並みの突風と雨に。
昨日の朝には突風は収まりましたが強い雨で、外出は出来るかと伺うなか小雨に落ち着いたので、予定通りにプールへ行きましたが、夕方からの雪予報もあったので先に買い物を済ませ、早々に帰宅!

買い物を仕舞い直ぐに温泉へ温まりに行くと、帰る頃には雪に変わり、そのまま降雪が続いたので早めに行って正解!

幸い今回の雪はさほど積もらず、朝には上がって朝もやに包まれ、靄が晴れるとともに青空が広がりました。
予報では曇りなので、長続きしない晴天かも知れませんが、新雪と青空のコラボは気分が明るくなります!

ところで今回読んでいた本は図書館で目に留まった推理小説
「このミステリーがすごい」2022年受賞作。
小西マサテル 著「名探偵のままでいて」




認知症の老人が名探偵たり得るか?という話ですが、レビー小体型認知症が始まった祖父へ孫娘が相談事を持ち込む形で展開しますが、ショートミステリーで物語は完結するのですが、これはあくまで登場人物の紹介を兼ねた終盤ミステリーの付箋的役割があるので、読み始めた時には物足らず「なぜ大賞をとれたの?」と思える内容・・・

気が短いと読むのを止めてしまう展開もありましたが、幸い次の予約本が届くまでのつなぎ役でもあり読み続けた事で、終盤のミステリーに辿り着けました!

ミステリーの謎解きのリーダーが認知症がある祖父で、そこに教員の孫娘と男性同僚、その友人の3人が絡んで日常に起きる不可解の謎に挑むうち、お互いの複雑な過去を知ることになるのですが、祖父と暮らして来た孫娘の生まれる前に起きた未解決事件が、再度事件となって襲ってきます・・・

最近の本に多く取り上げられているのが暗い過去を持つ人や、脳神経系の病やギフテッドとと呼ばれる能力を持つ人々。

昔から一定数いたであろう特異な個性を持つ人々ですが、最近は医学の進歩で脳の働きが解明され、それぞれの症状に名前が付いたり、その才能が認められてきたのですが、過去の体験に対する感性は人それぞれ違うものでもあるし、一般的に普通と言われる人も個性はそれぞれ違い、遺伝子からも違いがあって当たり前なのだと認められる時代になったので、その違いを掘り下げた多様性が目立ってきたようにも思えます。

さらに高齢化社会もあり、高齢者との絡みも増えてきた気もしますが、若い世代にとっても社会人となれば高齢者との交流は避けて通れず、優しい人が多くいる事も実感されます。

兄弟の少ない家族では、両親家族の愛情を一身に受けて育つのですから、祖父母は優しい存在と記憶する人も多いと思われますし、同居家庭が多い田舎暮らしでは優しい子供が多くいるように思えます。

ただ反面、経済的に破綻し幼いころから恵まれない環境が当たりまえで育つ子供も多くなってきている現実の経済格差もあり、同じ環境で育ってもその子の持つ個性と合わさり反応はそれぞれ・・

一言で語れないからこそ、小説の登場人物も幅広くなってきていますが、若い世代との接点が無くなってきた身としては「最近の子は優しい・・」と思える機会が増えています。

もしかしたら住む環境によって価値観の違いが生まれる事もあり、極端に違う価値観の人との出会いがないだけなのかも知れないと思えても来るのですが・・

特に意識した訳ではないのですが、最近認知症や精神的な問題を取り上げた本が続き、知らず知らずに自分の中で知りたいと思う気持ちが働いているのかも知れません。

老々介護に直面した身としては「やがて行く道」として体験しながら学ぶ場でもあるのですが、地球規模の自然災害や国家を隔てる紛争の勃発となど、先の見えない不安要素が頻発している事もあり気分が落ち込むことも

そんな時には本という異次元の体験を垣間見て、気分転換をしています。




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yumi3
この記事を書いた人: yumi3
65歳で自営業をリタイア。パート就活を始める予定がコロナ禍で中止。
田舎暮らしで専業主婦として過ごしながら、今出来る事に挑戦中です。