2022年4月29日にご紹介させていただくのはフリーアナウンサーとして活躍する一方で、雅号『華雲』として書道の魅力を伝えている小川千鶴子さんです。
千鶴子さんの存在を初めて知ったのはミセスユニバースジャパン2021、そのファイナリスト紹介のYouTube動画がきっかけでした。
大人の女性らしい穏やかな語り口はもちろんのこと、その動画のナビゲーターが千鶴子さんだったという最後のオチが素晴らしく、こんな構成を考えた千鶴子さんは一体どんな人生を歩まれてきたのかをぜひ教えていただきたく手記をお願いいたしました。
まずは、当編集部もその完成度の高さに驚いた千鶴子さんの紹介動画をご覧ください。
小川千鶴子 私の半生とこれからの目標
●経歴
三人兄弟の末っ子として生まれ、子供の頃は引っ込み思案で友達の輪の中にも入っていけないような女の子でしたが、高校生の頃に出会った友人のおかげで次第に社交的になり、学生時代は多くの友人達と充実した時間を過ごすことが出来ました。
大学を卒業後、食品メーカーに就職し、職場の人達と楽しく仕事をしていたある日、知人からTVレポーターの仕事をしないか?との誘いがあり、その頃 “もっと色々な人と接することができる仕事がしてみたい” と考えていたところでしたので思い切って会社を辞めてチャレンジしました。
もちろん喋りも素人、ましてやカメラの前でレポートしたり、街行く人にインタビューしたり…テイク20!なんて事もしばしば…失敗だらけの毎日でした。
とにかくディレクターやカメラマン、スタッフの皆さんに日々ビシバシ!指導され、泣いたり笑ったり…まさに現場叩き上げで一人前にしていただいた感じです。
でも、この時の経験が今の私の基盤となっています。
その後も数々の出会いとご縁があって現在も 喋り手 として続けることが出来ています。
そしてもう一つの生業が書家。
トークショーでご一緒した書道家 武田双雲氏とのご縁から書道を学び、『華雲』という雅号を頂き、師範の資格も取る事が出来ました。
昨年、書道の魅力を皆さんに伝えていけたら…と思い「Studio Kaun&Sons」という書道教室を開講しました。
今、2年目を迎え素敵な生徒さんに囲まれ楽しくお稽古しています。
●これまでの人生の中で最大のピンチ
今から10年ほど前、とにかく風邪も引かない健康体だった私が突然、癌と診断されました。
驚きと怖さで落ち込みました…しかも「後腹膜脂肪肉腫」という希少ガン。希少なだけに症例数も少なく「忘れられた癌」と言われています。
さらにこの癌の特徴が 繰り返し再発する…ということ。この10年間で6回の開腹手術を行っています。
それに伴う後遺症も様々あり、一つ一つ乗り越えて来た感じです。しかも生きている限り再発の不安がつきまとう…まさに終わりなき闘いですね(笑)。
もちろん辛い事は沢山ありますが、有難いことに共に闘ってくださる素晴らしい主治医とガン友や友人達のPowerに助けられ、今日も元気に生きています!
最大のピンチではありますが、変な言い方ですけど 「私の人生の糧」となっているような気もします。(笑)
●一番嬉しかったこと
ここ最近の嬉しかった事は昨年チャレンジしたミセスコンテストですね!今まで体験したことのない様々な経験をさせていただきました。
自分を見つめ直し、鍛え、それが自信に繋がった!そんな経験でした。
また、多くの方々に温かい応援をいただき、人の優しさが心にしみる時でもありました。本当に感謝しかありません。
素敵な人達との出会いとご縁により、また新たなステージが始まっていけばイイなぁと思っています。
そして今年は世界大会への出場も!頑張ります!
●これからの夢や目標
先程もお伝えしましたが、私が闘っている希少がんは症例数が少ないため、参考になる情報を見つけることが難しいのです。同じ病と闘う同士に自らの体験を共有、発信して少しでもお役に立てればと思っております。
そして、病気になることは不幸な事ばかりじゃない!それで得られるかけがえのない笑顔や希望もたくさんあるんですよ!と言うことを伝えていけたら嬉しいです。
私の人生はまさに出会いとご縁がつくっていると言えます。笑顔の輪!広げていきたいです!
『福の華』がたくさん咲きますよう願いを込めて
千鶴子さん、お忙しい中ありがとうございました。
千鶴子さんが書道家『華雲』として書道の楽しさを教えている教室「Studio Kaun&Sons」の公式サイトはこちらになります。
食べ歩きグルメで有名なあの戸越銀座界隈に教室があるとのことで、興味がある方はぜひご参照ください。
また「Studio Kaun&Sons」専用のSNSアカウントはこちらになります。
希少ガンとの闘いで10年間で6回の開腹手術、そして今だ再発の不安があるという中で、常に前を向く千鶴子さんの存在は、世の中の数多くの女性に勇気を与えているに違いありません。
そんな同世代の千鶴子さんに心から感謝しながら、ともに50代を笑顔で締めくくって新たなステージに向かいたいと考える50s.online編集部です。
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