2024/06/10 - 2024/06/10
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Islanderさん
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香川県三豊市詫間から6km弱の沖に浮かぶ志々島。かつては約1,000人いた島の人口は20人足らずに。面積も小さな島ですが、樹齢1,200年を越えると言われている楠の木、瀬戸内の島々を望める横尾の辻や楠の倉展望台、そして春には多くの人々が訪れる天空の花畑、どれもがほかの場所にはない魅力を持っています。
【旅程】
○6月10日(月)
詫間駅8:00(三豊市コミュニティバス)8:06詫間庁舎(徒歩)宮の下港8:30(粟島汽船)8:50志々島(島内散策)志々島13:35(粟島汽船)14:45須田港(徒歩)須田西口14:59(三豊市コミュニティバス)15:16詫間駅
【島データ】
・志々島(ししじま) 香川県三豊市
面積:0.74平方km 周囲:3.8km 標高109m 人口:19人(2020年国勢調査)
- 交通手段
- 船 JRローカル 徒歩
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予讃線の普通列車に乗って詫間駅に到着。詫間駅へは普通列車で高松駅から約1時間。
詫間駅 駅
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志々島に向かう船は直行便は宮下港、粟島経由便は須田港から発着します。どちらの港も詫間駅からはコミュニティーバスで行くことができますが、日曜日・祝日はバスの本数が少なく注意が必要です(今回の行程は日祝日ではバスの利用ができません)。8時00分発の大浜行きのバスに乗ります。通学の生徒ですし詰め状態。なんとか乗車することができました。
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詫間庁舎で下車。運賃は100円。三豊コミュニティーバスは1回の乗車でどこまで行っても100円の均一運賃となっています。
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バス停から宮の下港までは徒歩3分程度です。港は桟橋のみできっぷ売り場や待合所はありません。
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8時30分出航の志々島、粟島行きの「つばめ」に乗船します。
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きっぷは船の中で乗務員から買います。
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時間どおり宮の下港を出港しました。
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左手に志々島が見えてきました。
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「つばめ」は平成5年に進水した19トンの船。年季が入っています。
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志々島の本村に船は向かいます。
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志々島に到着。船はすぐに粟島に向け出航しました。
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港は本村の集落の東端にあります。近年移設し、港で配布されている観光地図で示されている場所とは異なります。
志々島 名所・史跡
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石積みの波止が今も使われています。
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港と集落の間には小さな小屋が並ぶ「埋め墓」があります。島では土葬による「埋め墓」と墓石のある「参り墓」を分けた両墓制の風習がありました。今は火葬が一般的となり両墓制は廃れています。両墓制は塩飽諸島に見られますが、このような木の小屋が埋墓に建てるのは志々島のみとのことです。
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本村の中心部。
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志々島ふれあい館へ。無料で見学できます。
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昔、農業や漁業に使われた道具が展示されています。
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島の料理、茶粥の材料についての説明。茶は高知県大豊産の碁石茶を使います。
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1993年に寅さんのロケが行われました。エキストラとして出演された島の方々の名前も。
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令和になって建てられた鳥居がある山頭神社。この神社の右側には日本武尊を祀る十握神社があります。
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軽自動車1台がなんとか通れそうな細い道を歩くと宮ノ浦の集落があります。
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石積みの波止に囲まれた漁港。
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子ヤギがいます。
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島の中心部の本村に戻りました。使われなくなった木造船から取った船板が家の壁面に張られています。
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志々島には診療所があります。診察日は医師が巡回する月に2日のみとのことです。
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志々島の大楠に向かいます。案内看板に従って迷路のような集落内の小路を歩きます。
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階段を上ります。
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イノシシ出没注意の看板。イノシシは泳ぎがうまく、瀬戸内の島から島へ移動し繁殖していて、農作物への被害も深刻になっています。
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道は尾根を越えて下りになります。
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本村から15分ほどで大楠に到着。神々しい雰囲気。
大楠 自然・景勝地
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大楠は樹齢は1,200年以上とも言われています。県指定天然祈念物になっています。
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根元に立ち入ることはできないので、やや離れて大楠を一周してみます。
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大楠からパワーをいただきました。
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歩いてきた道を少し戻り「交差点」を右に回って、志々島の頂上、横尾の辻を目指します。
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なだらかな登りです。
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高見島を望む展望ポイントにはベンチがあります。
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空が広がります。頂上まであと少し。
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大楠から20分少々で志々島の頂上、横尾の辻に到着。標高は109メートルです。
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横尾の辻からは瀬戸内の島々などを望むことができます。西方向には粟島と荘内半島。
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北方向には高見島、佐柳島。
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東方向には広島、本島、瀬戸大橋が望めます。島々を眺めながら買ってきたパンで昼食をとりました。
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来た道を「交差点」まで戻り、今度は島の北側の道を歩きます。「交差点」から先は軽自動車ならギリギリ通れそうな林道になります。
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楠の倉展望台に到着。住民の方々が設置した休憩所があります。
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休憩所からの眺め。高見島、広島、瀬戸大橋が見えます。休憩所の目の前には畑があります。
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畑では除虫菊が栽培されています。昭和50年代までは除虫菊や花の栽培が盛んで島のいたるところに花畑がありました。
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楠の倉展望台を後にし、さきほど通った「交差点」から細い道に入り、「天空の花畑」に向かいます。
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藪を抜けるといきなり花畑が広がります。ナデシコが咲いています。
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アジサイも見ごろを迎えていました。瀬戸内の絶景を背景に色とりどりのアジサイを見ることができます。
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天空の花畑は3月中旬から4月初旬にかけて咲く芝桜の時期になると船に乗りきれないほどの人々が来島します。今はひっそりとしています。
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花畑を下りかけたところで、この花畑を管理している孝子さんにお会いすることができました。孝子さんのお歳は90歳。毎日道具を担いで花畑の手入れに山を登られいるとのことで、驚きました。息子さんとともに荒れていた畑を整備して花畑を作られたとのこと。わざわざ来てもらったのに咲いている花が少なくて申し訳ないと謝られました。いえいえ、アジサイやナデシコもとてもきれいで見に来る価値はあります。次は芝桜を見に来ることを約束しました。
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急な坂を下ってきました。この道を90歳の孝子さんは荷物をかついで毎日登り下りしていることに改めて驚きました。
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よく歩きました。島唯一のカフェ、くすくすで休憩します。
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カフェオレをいただきます。いろいろと島のことをお聞きしました。食事の提供はありませんが、アイスクリームや菓子などは売っていて店内で食べることができます。
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帰りの船の出発までしばらく時間があり、港周辺を歩きます。人ではなく人形。
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様々な絵が描かれたブイが吊されています。最近は島へ移住する人がいるとのことです。
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午後になると晴れてきました。瀬戸大橋や讃岐富士(飯野山)がよく見えます。
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帰りの船がやってきました。
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帰りはいい時間に宮の下港行きがなく、粟島経由で須田港行きに乗りました。運賃も630円と宮の下港行きより割高です。
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志々島を後にします。
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志々島は小さな島ですが、見どころが多くこの島のファンは多いようです。次回の訪島では泊って早朝の天空の花畑を見たいですね。
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粟島で船の乗り換え(25分の滞在)もあり志々島から須田港まで1時間10分かかり到着。
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この船は自動車を1台乗せることができます。乗客を降ろしたあと、90度回って船尾を桟橋に着け、車が下りました。
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須田港の待合室は瀬戸内国際芸術祭の作品(「みなとのロープハウス」山田紗子)です。
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須田港からバスに乗り詫間駅に向かいます。行きの詫間→宮の下港よりも倍近い距離の乗車ですが運賃は100円均一。コミュニティバスならではの料金システム。
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詫間駅から予讃線普通列車に乗り込みます。
詫間駅 駅
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詫間駅と海岸寺駅の間、車窓から志々島(写真右側)が見えました。
私ごとですが4月に引越し、瀬戸内へのアクセスが時間的に遠くなってしまいました。このシリーズの旅は少なくなりそうです。(おわり)
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瀬戸内あいらんど紀行2
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