2024/06/12 - 2024/06/12
100位(同エリア395件中)
ベームさん
前回から2週間もたたないうちの街歩きです。今の私の脚力ではハードですが、完了させないと小骨が喉に刺さっているような気分で落ち着きません。思い切って(大袈裟ですが私にはそうなのです)出かけ、ようやくゴールに到着しました。つまらない自己満足ですが、荒川線全30駅すべてにタッチしました。1回の乗降が170円なので、1日乗車券400円は役に立ちました。
何分多くは住宅地の中を走っていて、沿線の観光地は王子界隈、雑司が谷界隈程度で観光客を惹きつける所は少なく、沿線住民の足以外には一部の鉄道マニアに喜ばれるくらいでしょう。私も一度乗ってみようという好奇心に駆られた一人です。
とは言えかっては都内全域を縦横に走っていた都電の唯一の生き残りとしていつまでも残っていてほしいと、都民でもない私の望みです。
写真は大塚駅前付近、バラロードを走る都電。
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JR上野東京ライン上野駅で乗り換え山手線で大塚駅まで。
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都電荒川線大塚駅前駅。
今日は前回終わった大塚駅前駅からスタートです。 -
構内。
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大塚駅南口。
沿線では王子と並んで賑やかな所です。 -
駅前に近くにある天祖神社の標識が建っていました。
奥に見える商店街の入り口に神社の鳥居に模したものが建っています。 -
線路は昇坂になっています。
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線路沿いにバラの植栽が続いています。
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季節が終わり、咲き残ったのがちらほら。
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大塚駅前から向原駅間はバラロードと名付けられていて、薔薇の植栽が続いています。残念なことに今日は時期が遅かったようです。
昨年5月初旬に三ノ輪橋駅方面を訪ねたときは盛りでした。 -
駅から線路沿いに少し歩くと天祖神社があります。
昔の巣鴨村、今の巣鴨、大塚、東池袋一帯の総鎮守。 -
鎌倉時代末期にこの地一帯の領主だった豊島氏が伊勢皇大神宮の天照大御神の分霊を勧請したのが始まりだそうです。
天祖神社は各地にありますが、天祖とは天皇の祖先のことで、一般には天照大御神を指すようです。 -
末社。
榛名社と三峰社。三峰社の狛犬は狼です。
本殿は修復中でした。 -
子育て狛犬。
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手水舎。
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天祖神社の絵馬。
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境内の大きな夫婦銀杏の木。
雄木と雌木です。 -
根元が絵馬掛けになっています。
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小ぶりなさざれ石。
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さざれ石の塊は結構あちこちにありますね。どこも国歌に詠われているさざれ石は我が所のものだと主張するそうです。温泉饅頭の本家争いみたいなものですね。
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線路沿いを向原駅へ。
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向原駅。
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駅前風景。
この付近何もなし、電車で次へ。 -
電車に乗って東池袋四丁目駅まで。
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駅前。
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この辺りに来るとのっぽビルが目立ちます。
歩いて雑司が谷駅まで。 -
サンシャイン60ですね。
1978年竣工、高さ240m。
1990年に都庁ビルが出来るまでは日本一高いビルでした。
元巣鴨拘置所、巣鴨プリズンのあった所で、東條英機などはここで処刑されました。 -
雑司が谷駅。
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駅付近。
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振り返って東池袋方面。
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駅から東に延びる東(あずま)通りを行きます。
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通りの右手にサンシャイン60が見えました。
左手の路地からは学生風の男女がぞろぞろ出てくる。地図を見たら東京音楽大学のキャンパスがあります。 -
その先の路地を左に入ると威光稲荷堂があります。
もとは隣の威光山法明寺の一部でしたが、神仏分離により独立しました。 -
参道には赤い鳥居が続いています。都会の真ん中とも思えない静かな薄暗い空間です。
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谷に降りていくような感じ。
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ずっと奥に威光稲荷堂がありました。
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素朴な手水鉢。
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路地に戻り先に進みます。
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威光山法明寺。
山門。 -
山門の内側。
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本堂。
810年の開基。当初は真言宗の寺だったがその後日蓮宗に改宗しています。
「東鑑」にも記述があるそうです。 -
鐘楼。
曲尺、算盤、枡、天秤などの度量衡の紋様が彫られている珍しい梵鐘だそうです。 -
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法明寺参道。
春は桜で賑わいます。 -
そのすぐ先に雑司ヶ谷鬼子母神堂があります。法明寺の飛び地です。横手から入りました。
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鬼子母神堂。
鬼子母神は安産、子育ての神様です。 -
拝殿。
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扁額の「鬼子母神」の鬼の字の上の点がありません。普通鬼子母神は鬼の形をしていますが、ここの鬼子母神は美しい菩薩形の像だそうです。それで点、角(つの)のつかない鬼の字を使っているそうです。また「きしぼじん」でなく「きしもじん」と読むそうです。
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大黒天。
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境内の上川口屋。
創業1781年という駄菓子屋さんです。
写真を撮っていいですか、と聞くと「ええどうぞ。」 -
武芳稲荷堂。
当地の地主神です。 -
天然記念物公孫樹の木。
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樹齢700年と言われます。
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隣りにみみずく公園。
ススキの穂で作られたみみずく人形は雑司が谷の郷土玩具です。 -
表参道のケヤキ並木です。
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古木は樹勢の衰えで植え替えが進み、樹齢400年と言う古木はいまは4本だそうです。
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参道の途中に雑司が谷案内処というインフォメーションがあります。
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その横のわき道を入ると、並木ハウスと言う現役のアパートがあります。
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漫画家の手塚治虫氏が池袋のトキワ荘の後に、1954年から1957年まで住んでいました。ここでジャングル大帝、鉄腕アトム、リボンの騎士が創られました。
文化庁の登録有形文化財に指定されています。 -
幹が半分無くなっても生命を保っている古木です。
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真昼でも薄暗い参道。
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参道入り口。
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参道のすぐ先が鬼子母神前駅です。
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駅は「きしぼじん」と発音しています。
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付近の風景。
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踏切を渡って続く鬼子母神表参道商店街。
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商店街の入り口に、色んなメロンパンで人気のアルテリア・ベーカリーがあります。
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布団屋さん。
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鬼子母神前駅。
昼になったので、駅のそばの中華屋で冷やし中華を食べました。 -
南に少し行くと明治通りに架かる千登世橋があります。
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親柱。
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1932年完成。橋の上を走るのは目白通り、下を通るのは明治通り。
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道路をまたぐ橋でこういった本格的な橋はあまりないと思いますが。
まるで川に架かる橋のようです。 -
道路の立体交差としては日本初だそうです。
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橋上と目白通り。
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橋の上から明治通り。
西北方面。 -
南東方面。
ずーっと下っています。並行して都電が走ります。 -
都電と明治通りの東側を並行して神田川方向に下っている急坂、のぞき坂です。
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町中の坂でこんな急な長い坂は見た事がありません。まるでスキージャンプ台の上から下を覗き込むようです。
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坂の途中、ビルの植え込みに意味不明の大きな石。
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のぞき坂を下りきった辺りを左に行くと金乗院(こんじょういん)があります。
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1573~1592年頃に開かれた真言宗の寺。
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目白不動、丸橋忠弥の墓などがあります。
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本堂。
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?利伽羅(くりから)不動庚申塔。
く、人偏に貝の字が文字化けしてしまいます。
1666年建立。 -
鍔(つば)塚。1800年。
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目白不動尊。江戸五色不動の一つ。
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目白不動堂。
目白不動はもともとは今の文京区関口の新長谷寺にあったが、先の大戦の戦災で廃寺になったため、この金乗院に移したもの。 -
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ここには丸橋忠弥の墓があります。
1651年、徳川3代将軍家光の死を捉え由井正雪らが幕府転覆を企てた慶安の変、由井正雪の乱の首謀者の一人。槍術の達人だった。 -
事は仲間の裏切りで事前に発覚し、忠弥は処刑、正雪は自害した。
忠弥が江戸城の堀に石を投げ込んで深さを測ったという歌舞伎の話は有名ですね。
家光の代で徳川幕府の体制は盤石になったと言われますが、まだこんな動きもあったのですね。 -
明治通りに戻ると学習院下駅です。
という事はどこか上の方に学習院大学があるのでしょう。 -
だいぶ前から足を引きずるようになりました。ゴールまでもう少し。
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雑司が谷駅から鬼子母神前駅、学習院下駅を通り、神田川の所で左に曲がるまで、線路はほぼ直線です。
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右手にビッグカメラ本部と、
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白十字社のビル。
医療と介護関係の大手です。 -
高戸橋の交差点です。
明治通りと新目白通りが交差し、橋の下を神田川が流れています。 -
高戸橋の上から。
神田川と、妙正寺川分水路の吐口。
向こうの橋は高田橋。 -
ここで荒川線の線路は90度左に曲がります。
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そして終点の早稲田駅まで新目白通り、神田川と並走します。
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神田川に架かる曙橋。
ちょっと荒川線から離れ神田川の方へ。 -
曙橋の上から神田川。
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高田総鎮守の氷川神社。
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隣りに真言宗南蔵院。
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本堂。
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六地蔵さん。
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綺麗な花です。なんという名前でしょう。
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面影橋です。
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橋のたもとに「山吹の里」碑があります。
昔ここら辺一帯は山吹の里と言われていました。 -
江戸城を築いた太田道灌が、ある日鷹狩りの途中雨に遭った。道灌が農家に立ち寄り蓑を所望した所、農家の娘が黙って山吹の一枝を差し出した、という伝説にちなむものです。
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面影橋の上から。
ここら辺りのことは私のブログ「神田川橋巡り」に書いていますので、よかったら見てください。
https://4travel.jp/travelogue/11790027 -
川に伸びだしている桜は春の桜の名所となっています。
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面影橋駅。
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もうすぐ都知事選挙が始まりますね。
40人以上の立候補者が見込まれていますが、ポスターを張る枠が足らない。 -
神田川沿いに東京染ものがたり博物館と言うのがありました。
江戸小紋を受け継ぐ工房だそうです。
入ってみましたが、数人の人が作業をしていて犯しがたい雰囲気だったのですぐ出ました。 -
ようやっと30駅め、終点の早稲田駅です。
始発駅らしく長いホームです。 -
早稲田駅。
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出発ホーム。
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路線図。
早稲田周辺には甘泉園、細川庭園、穴八幡など見どころがありますが、もう腰が曲がり足が上がらなくなっています。 -
一休みして早稲田大学だけでもちょっと覗いていこうと、大隈通りの喫茶店に入りました。
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老女二人で切り盛りしている静かで落ち着いた店でした。聞こえるか聞こえないかのかすかな音楽も心地よかったです。
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大隈庭園に寄りました。
庭園の入り口近くの大木。 -
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左:稲友乃碑。
右:稲工乃碑。
大隈庭園は早稲田大学(当時は東京専門学校)の創設者大隈重信の邸宅跡です。 -
広い芝生の広場を日本風の庭園が取り囲んでいます。
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正面の建物はリーガロイヤルホテル。
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韓鐘閣とエミレの鐘。
韓国交友会の寄贈。 -
孔子象。
2008年、中華人民共和国の寄贈。 -
日本庭園。
亀池。 -
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アヤメ? カキツバタ?
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大隈講堂はお化粧直し中。
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正門。
無門の門、と言って学ぶものは拒まず、という建学の精神から門扉はありません。 -
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馬場下に出ました。
赤い鳥居は穴八幡。 -
最後に夏目漱石生誕の地を訪れて本日の終わりとしました。
飲食店の隅っこで居こごち悪そうです。
隣りの小倉屋酒店、堀部安兵衛が高田馬場の仇討の際にここに立ち寄って桝酒を飲んだという、はビルに改築のため取り壊されていました。 -
地下鉄東西線で大手町経由、東京駅から上野東京ラインで帰りました。
例によってへろへろよろよろくたくた。 -
都電荒川線沿線図。
梶原駅前の都電もなかが人気の和菓子屋「明美」の包装紙です。
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