日本百名山＜伯耆大山（ほうきだいせん）＞中国地方最高峰の厳寒期・雪山登山

（ダイジェスト）深田久弥『日本百名山』より抜粋
「伝説的に言えば、大山はわが国で最も古い山の一つである。いにしえから大山は高くそびえ、人々がそれを仰ぎ尊んできたことに間違いはない。大山がそれ以上に私を感歎させたのは、その頂上のみごとな崩壊ぶりであった。中国地方には目立った山が少ない。その中で大山が図抜けて高く、秀麗な容を持っている。」

（ダイジェスト）登山途中で意気投合したソロ登山者は、親子程年齢が離れている青雲の志を持つ大学1年生。私のオジサンペースに合わせるように登っていたので、極々ありきたりの会話を交わしながら一緒に登り始め、雪山登山バディ結成。その会話の中で、何と彼のバックパックの中に２０Kgバーベル×２個、合計４０Kgのウエイトを持参して、負荷をかけて登っていることが判明。今どきの若者には珍しく受け答えが明瞭でハキハキとし、「質実剛健」とは彼のためにある言葉だと思えた。また彼のご両親にとっては、＜自慢の息子＞である事も容易に想像出来た。共に無事登頂・下山開始し、６合目避難小屋で山ランチをご一緒させて頂きました。年齢差のある速成バディと楽しい登山となったことに心より感謝いたします。

2023.01.06登山日　天気とくらし（以降「天くら」）の伯耆大山予報は、終日１０ｍ以上の風が吹くため、「登山係数C」。出かけるのを躊躇していた。翌日を予備日としていたので、とりあえず現地に向かう事にした。

2023.01.05　東京・新宿　夜景が綺麗です。

バスタ新宿よりWILLER TRAVEL　高速バスBE9151便　
2024/01/05(金) 19:40発 バスタ新宿ー2024/01/06(土) 06:45着 米子駅南口　駅南広場

19:24　バスタ新宿
もう既に高速バスが停車し、乗車開始していた。

バスタ新宿
WILLER TRAVEL　高速バスBE9151便は、前より７列目までは2席×2列の４列シートですが、8列以降が3列シートと変則的なシート配列。

バスタ新宿
WILLER TRAVEL　高速バスBE9151便　8列の3列シートをネット予約。

バスタ新宿
4列シートでも、隣との境に隔て板が設置され、ジャバラのフードが各席に用意されている。なかなかグレード高いバス仕様です。

バスタ新宿
3列シートは、ここに仕切りのカーテンが設置されている。

バスタ新宿
カーテンの上部は、メッシュのため、休憩地から出発時に乗務員点呼が出来る。

20:29　海老名SA　1日目の休憩。

23:07　浜松SA　2回目の休憩。ここまでは、到着社内放送があったが、ここを出発後より消灯。車内放送も米子までなし。

3:36　KASAI　SA到着。ここまで少しウトウト仮眠。

6:33　米子駅南口　駅南広場到着。予定より１５分程早く着く。　

米子駅の自由通路の通称名「がいなロード」
早朝につき、閑散としています。

米子駅北口
令和5年に改修工事が完了したようです。駅舎が、綺麗になっている。

7:20　路線バス　大山寺行きバスが米子駅北口を出発。
登山客は約30名程おり、登山決行を決める。

大山に向かう途中に、パラパラと雨が降りが始める。雨・雪の覚悟は出来ていた。

8:12　大山寺バス停（終点）に到着。予定通り。

大山ナショナルパークセンター
大山寺バス停の脇に建っている。登山客のWC・シャワー・案内などバックアップしてくれる施設。外部の気温計は、６℃でした。

大山ナショナルパークセンター２F
休憩室・椅子席（無料）。内装は、ふんだんに木材を使用した山小屋風の造りとなっていた。新しいので綺麗で、開放的です。

大山ナショナルパークセンター２F
休憩室・板張り（無料）・WC（無料）、シャワー室（有料）。

大山ナショナルパークセンター２F
シャワー室は、ユニットシャワー室が3部屋あり、それぞれに広い脱衣スペースがあるので、家族連れ・グループで使用出来るようになっている。

大山ナショナルパークセンター２F
コインシャワーとなっている。

大山ナショナルパークセンター２F
シャワー室にドライヤー貸出５０円、石鹸販売３０円、水温４２℃の掲示あり。

大山駐在所
大山ナショナルパークセンターには、登山届・下山届の用紙はあるが、届ポストはない。大山ナショナルパークセンターのはす向かいの大山寺駐在所ポストを活用。

大山駐在所
登山届・下山届の用紙・ポストが風除室に設置されています。

8:30　山行開始。大山寺の参道には、雪は殆どない状況。

登山口に向かって歩いていると、「Mt.Daisen　mont-bell」のデザインマンホールを発見。その前の店舗を見上げるとmont-bell大山店でした。

mont-bell大山店。

大山夏山登山道入口
実際の登山口は、写真・右手方向５０ｍにあります。左側の登り道は、登山道ショートカットとなっていた。

登り初めは、薄っすらとシャーベット状の雪が残っている。チェーンスパイク、アイゼンなしで登れる。

朝のうちは、未だ残雪が凍っているが、気温が上がると、ベチャベチャとなりそう。

登山靴のスパッツ着装、スノーバケット装着のトレッキングポールで登る。

水溜まりでは、泥と雪が混じり、グチャグチャ状態です。

大山夏山登山道の案内看板。

このポイントで正式な夏山登山道と交差。

夏山登山口にも登山届・下山届ポストあり。

登山道の両脇は、樹林帯でガードされ、風を余り感じない。

9:34　標高1,000ｍ通過。この手前に2合目表示がり、そこで１２本爪アイゼンを装着した。昨年ネットで大山登山口コミで４合目でアイゼン装着されていた。少しは積雪があったかも。

このコース初めての木階段・木道が現れる。

9:46　３合目通過。ウエア調整・アイゼン装着しています。

9:52　標高1,100ｍポイント通過。山行開始から約1時間半。

10:02　４合目通過。ここを過ぎると、やや勾配が出てきた。

10:09　標高1,200ｍポイント通過。このコースでは、登山道表示のピンクリボンなどは、一切なかった。この標識が頼りです。

10:18　５合目通過。

５合目通過には、小さな祠が祭ってあった。脇の石柱に「安全登山」とあった。

５合目は、夏山登山道の中間地点です。

10;28　標高1,300ｍポイント通過。ここまで、山行開始して休憩なしで2時間登る。

10:41　6合目避難小屋到着。水分補給のため小休憩行う。
10:57　標高1,400ｍポイント通過。まとまった積雪量がある。

11:07　七合目通過。少し風を感じるようになる。

11:16　標高1,500ｍポイント通過。頂上を登ってきた登山者に、上部の状況を聞くと、八合目より急激に風が強くなり、別世界に突入する事を聞かされる。確かに風が強くなる。八合目でバラクラバ、ゴーグルを着用する。これが正解だった。

八合目を過ぎると、最大瞬間風速１５ｍ以上の爆風。たまに風で体が煽られる。樹木に付着した「エビの尻尾」も巨大で、風の強さを物語っている。

登山道の木道と思われる部分を登り、案内看板が見えてくるが、文字など読まない。

頂上避難小屋手前の案内看板
凍り付き殆ど文字は見えません。

案内看板に大量のエビの尻尾が付く。

標柱もエビの尻尾だらけ。風の強さを物語っています。

この辺りから視界が５ｍ～１０ｍと悪くなる。木道の縁が、辛うじて確認できる。

前後に誰もいない。風の音だけの世界。

マーキングポールが、ここまで撓る。いかに風が強いかが判る。

団体登山客が、設置したマーキングポールが役立つ。

案内看板は、凍り付き読めない。

なんとなく木道が確認できる。これ以上風が強くなると、ホワイトアウト（視界不可）となる。

５ｍ先に山頂避難小屋が、僅かに判った。

12:05　頂上避難小屋到着。たぶん小屋の中には、団体客が居ると思われるので、中は確認しなかった。

避難小屋に付着した「エビの尻尾」は、半端ないです。

12:16　伯耆大山（弥山）標高1,709ｍ山頂登頂。

伯耆大山（弥山）山頂
山頂看板も凍り付き、読めず。寒い中、一緒に登った青年と掻き落とした。

伯耆大山（弥山）山頂
急遽結成した雪山登山バディとの記念撮影（自撮り）が、上手く出来ず、申し訳ない。単独撮影は、お互いに交代しながら撮影しました。風が強く、寒い・寒い。これ以上天候悪化すると不味いので、山頂避難小屋で休憩せずに12:23下山開始する。頂上の滞在時間は、たった７分。

13:05　六合目避難小屋まで下山。
頂上より下山開始して約50分で到着。雪山登山バディの青年とここで、山ランチを共にすることにした。

（自宅で事前撮影）
今回の山ランチは、＜きりたんぽスープ・ピリ辛チゲ味＞（写真右）。

（自宅で事前撮影）
今回の山ランチは、＜きりたんぽスープ・ピリ辛チゲ味＞（写真右）。

（自宅で事前撮影）
＜きりたんぽスープ・ピリ辛チゲ味＞の中身は、きりたんぽ、ワンタン、粉末スープで構成されていました。。

（自宅で事前撮影）
＜きりたんぽスープ・ピリ辛チゲ味＞のワンタンは、インスタントのワンタンスープと同じ。きりたんぽもフリーズドライとなっているようです。

六合目避難小屋
バーナーでお湯を沸かし、＜きりたんぽスープ・ピリ辛チゲ味＞を作る。

六合目避難小屋
５分程で＜きりたんぽスープ・ピリ辛チゲ味＞完成。

六合目避難小屋
＜きりたんぽスープ・ピリ辛チゲ味＞のきりたんぽは、つぶつぶ感の残る本格的なものでした。

六合目避難小屋
主食は、荷物で潰されペッタンコになった＜あんパン＞でした。

六合目避難小屋
WC・更衣室があり、トイレで更衣とはと思い、確認したら…納得です。WCは、携帯トイレタイプで、ビニール袋の中に凝固剤を入れて、排泄物を各自で持ち帰るスペースとなっていました。

六合目避難小屋
WC・更衣室には、凝固剤・ビニールセットの自販機が設置。

六合目避難小屋
WC・更衣室の便座は、ドーナッツ型の折り畳み椅子がポツンと置いてあるだけです。トイレットペーパーは、据付られています。南アルプスの山小屋にも、このパターンのWCがあります。

六合目避難小屋で約４５分間の山ランチを済ませ、下山再開。
13:53　登山道から日本海に面した街が見えてきた。

近くの船上山でしょうか、標高が下がる。

14:30　mont-bell大山店まで戻る。雪山登山バディを結成した好青年とは、ここでお別れ。無事下山出来て何よりです。

14:35　大山寺参道入口に着くと、日本海と街並みが見える。

下界は、太陽が出て晴れているようです。

14:50　大山ナショナルセンターまで無事下山。下山届を行い、コカ・コーラで一人祝杯です。

15:20　米子行き路線バスに乗車。今朝、かなり多くの登山客が居ましたが、帰りはガラガラ状態。午後の帰りバスは、これが1番のはずですが、皆さんどこに行かれたのでしょうか、不思議です。

15:20　大山寺バス停の大山ナショナルセンターを定刻通り後にする。

バスは、登山客と一般乗客が半々ぐらい。

雲の中に頭を隠した伯耆大山をバス車窓から眺める。

伯耆大山の山容を見る事が出来なかった。

16:20　ＪＲ米子駅着。バス乗車時間は、丁度１時間。

今晩宿泊する米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）に向かう。

米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）は、米子駅より徒歩３分。

JR米子駅前には、山陰鉄道発祥の地として、蒸気機関車の車軸と客車の車輪のモニュメントが展示されています。まるで銀河鉄道999の様です。

米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）H.Pより抜粋
「コロナウイルス感染拡大に続きウクライナ情勢による急激な燃料費高騰や物価高の影響に加え、ホテル業界の人材不足も重なり大浴場営業の再開目処が立たない状況の為、休止」となっている。各部屋にユニットバスがあるので問題なしです。

米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）
エントランス。

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ホテル入口は、B1Fとなっています。

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風除室を抜けると、吹抜けの大空間。正面下部にフロントが見えます。

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用意された部屋は、９階の角部屋。部屋の第一印象は、専有面積が大きい。ベットも大きい。

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洗面場は、普通。

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WCは、洗面台と向かい合わせに配置。

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ユニットシャワーではなく、ユニットバス。シャワーカーテンはありません。

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リンス入りシャンプー、ボディーソープの2種類のみ。

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ロビー階に用意されていたアメニティグッズは、左からクシ・髭剃り・歯ブラシでした。

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朝食無料と夕食無料のサービスがあり、食事券を渡された。

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レストランは、B1F。決して満席ならないような広さ。

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レストランには、ドリンクバー・ジュース。

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ドリンクバーには、お茶・コーヒーなどがあります。

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サラダバーもあります。

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サラダバーは、ヤングコーン（茹で）・きゅうり（生）・カリフラワー（茹で）・ニンジン（生）・ブロッコリー（茹で）・オニオンスライス（生）、キャベツ（生・千切）、ドレッシングは和風・フレンチ・オーロラドレッシングの3種類でした。

米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）
夕食は、カレーライス定食と日替わり定食の2種類から選びます。当日の日替わり定食は、生姜焼き定食でした。ご飯・味噌汁は、お替り・大盛もNGでした。ご飯は、ホテルの方が盛ります。ちょっと残念です。味は、普通です。

米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）
無料夕食を期待していなかったので、既に駅で「かに寿司」弁当を購入しておりました。

米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）
レストランから部屋に戻り、「かに寿司」とノンアルコールビールを頂きました。

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〆の「かに寿司」を用意していおて正解でした。

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カニ身も酢が施されいます。美味い。

翌日の「境港街歩き」を別旅行記に記載します。

米子ユニバーサルホテル（ユニバーサルホテルチェーン）
翌朝の朝食。バイキング形式となっていて、盛量に制限はないが品数が少し寂しいかな。和洋折衷でチョイスして、胃袋を満たした。

【活動データ】
登山時間　６：０３
登山距離　６．７Kｍ
上り　　　９７６ｍ
下り　　　９７９ｍ

【チェックポイント】
大山夏道登山口ー伯耆大山（弥山）頂上のピストンコース。