2015/05/01 - 2015/05/04
31位(同エリア353件中)
ぶんさん
2015年のGWは当初イランから陸路トルクメニスタンを通ってウズベキスタンへ抜ける予定で、前年の6月頃にカタール航空の関空~マシュハド片道特典を押さえてありました。
しかし出発の3か月ほど前に、当てにしていたトルクメニスタンのトランジットビザの代理申請が不可になったと判り、観光ビザに高いお金を払うぐらいならと別の
旅行を企て、ダメ元で経由地のイスタンブールの領事館でビザの申請をしてみるも敢無く失敗。予定の変更を余儀なくされました。
結局、既に取得していたウズベクビザを捨てる形になってしまうものの、最も追加出費が少なくて済む、イランから陸路アルメニアを通って最後ジョージア(グルジア)のトビリシoutという風になりました。
イランをサーッと通り抜けて自分にとってはじめての旧ソ連となるアルメニアへ入りました。(当初の予定だと初旧ソはトルクメニスタンだった訳で・笑)
最南端のアガラク国境から北隣のジョージアへ向け縦断して行きます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
-
アラス川に架かる橋を渡って、「全てにおいての頂点にイスラム教が君臨する国」から「世界で初めてキリスト教を国教とした国」へ。(大袈裟かな^^;)
アルメニア側に入ると、パスポートコントロールのブースを含めた至る所に「RUS」の文字の上にロシア国旗が描かれたIDをつけた係官がちらほら。そして彼らのネクタイにもキリルの筆記体で「РОССИЯ」の刺しゅうが。
彼らはほぼ間違いなくロシアの係官だと思うけど、それにしても何故?
日本人のアルメニア入国にはビザが必要で、この国境でも3000アルメニアドラム(以下AMD)で取得可能。イラン側で少しだけ替えておいたAMDで支払ったので、USDなど他の通貨でいくら必要かは不明です。
イランという国からの入国ではあるけど、別に審査が厳しいという事は無くイミグレでの質問は無し。ただ、最後に荷物の中身をチェックされた。 -
国境検問所からタクシーで10分ちょっとでメグリという街で下車。
ここからエレヴァンまでバスなどの公共交通機関で刻んで行こうと思ったけど、タクシーを降りたすぐ目の前のメシ屋の女主人によると、エレヴァン方面へ行くバスは朝の1本のみでシェアタクシーなんかも無いらしい。
「あの山の上にナイスな教会があるから見てきたら〜?。」と女主人がおっしゃるのでとりあえず行ってみる。 -
車が入って行けないような細い路地を上って行くと…
-
聖ホヴハネス修道院という所にたどり着きました。
入口が分かりにくかったのでちゃんと管理されていないように見えましたが、 -
内部の壁画の保存状態は結構良いようです。
この内部の壁画というのが、イランに近いアルメニア深南部の聖堂の特徴のようです。 -
この街は、南北に流れる小さな川を挟んだ両側に出来た街。
この修道院があるのは街の西側。写っているのは東側。
次は東側へも行ってみます。 -
歩いて街の東側へ。
実はこの街、西も東も平坦な道がほとんど無いので歩き回るのが大変でした。 -
教会を見つけました。
聖アストヴァツァツィン聖堂というそうです。 -
先ほどの聖ホヴハネス修道院よりは手入れがされている様子。
こちらも内部には壁画が描かれています。 -
この街から国境検問所までは10kmぐらいあるけど、国境線まではほんの数km。
見えてる山はイラン領で、麓の川沿い(国境沿い)には道路があってそれなりの通行量。
イラン側の検問所付近に人の住む街が無いので対比ができなかったけど、中東の大国イランとは明らかに異なる空気。
「イランに近いせいか街なかにモスクもちらほら…」などという事もないので、逆にエレヴァン方面からこの街に来ると、本当にあと数km先にイランなんて国があるんだろうかと誰もが思うでしょう。 -
夕方前にタクシーをチャーターしてメグリを出発。
アルメニア深南部シュニック地方の中心都市カパンまではおよそ70km。しかしほとんど峠道なので2時間近くかかった。
この区間、特にメグリ峠の前後がかなりの絶景。
イランからの国際バスで移動するよりかえって高くついてしまいかねないけど、この区間だけでもタクシーをチャーターして絶景スポットで停まってもらいながら移動するのも悪くない気がする。(イランからの国際バスはこの区間を夜も明けきらない早朝に通過するらしい。)
ただ、この日撮ったこれ以降の写真を、ホテルで誤って全部消してしまうという大失態をやらかす(涙)。 -
カパンに到着。
ドライバーに適当なホテルの前で降ろしてもらうも、そのホテルが少々ご立派で
高そうだったので自力で宿さがし。
そんなに大きな街ではないので数分歩いたらこちらのホテルが見つかった。
(宿の名前は失念。) -
外観も質素なら中身もやはり質素そのもの。
シャワー、トイレの付いたこちらのシングルルームが素泊まり1泊7000AMD(≒15USD)
と結構安い。 -
メグリで購入した、レモンの輪切りが二切れ入った炭酸のレモネード。
かなり気に入ったけど、どういうわけかエレヴァンでは見つけられず。
レモンが入ったままの空き瓶にメグリ峠の湧水を入れて飲んだらこれまた美味かった。 -
タテフ修道院への起点の街ゴリスへは、マルシュルートカもあるけど11時まで無いらしく時間がもったいないのでまたタクシーチャーター(25USD)。
約1時間半の道中はずっとこんな景色。また一部区間で道が舗装されていなかった。 -
ゴリスに着いてガスチャージ。
再度車を探すのも面倒なので、乗ってきた車でそのままタテフへ。
13USDの追加で行ってもらった。 -
タテフ修道院への道は急な山道を上り下り。
ゴリスから30kmぐらいしかなくても所要時間は約1時間。 -
一旦谷底まで下りてあちらの山道を通ります。
谷底から先は未舗装。 -
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道が未舗装になりました。目的地はもうすぐ。
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ほどなくしてタテフ修道院に着きました。
ここはわりと観光客がいました。 -
遠くに見えているのはさっき通って来た道。
修道院の周りは崖になっています。 -
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メグリの教会にはあった内部の壁画は、ここでは見られませんでした。
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1時間程度見学してゴリスに戻ります。
途中から修道院までは全長約6kmのロープウェイでも行けるので、
行きか帰りのどちらかだけでも利用してみたほうが面白かったかもしれません。 -
ゴリスの街の中心と思しき所に戻って来ました。
ここでエレヴァンへ向かう手段を探しながらの街歩き。
しかし、歩き始めてすぐに
「タクスィ〜、カパァ〜ン、イェレヴァ〜ン!」
と、オバちゃんの威勢の良い声。
どうやらシェアタクシーの乗り場だったよう。
エレヴァン行きはあと一人で出発できるらしく、これを逃すと次はいつになるか
見当がつかないので乗って行く事に。料金はひとり4000AMD。
街歩きもせぬまま慌ただしく出発。 -
しばらくはタテフから戻ってきた道をまた戻る形。
30分ほど走ったところのドライブインのような所でガスチャージ中。 -
ゴリスを境に南側(イラン側)は急な山道が多く、距離のわりに移動時間がかかったけれども、北側(エレヴァン側)は一転してなだらかな山道で常時100〜120km/hぐらいのスピードが出ていました。
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羊の群れに遭遇。
家畜の群れに行く手を阻まれるのはコーカサスではよく起こること。 -
標高が下がって雪山が見えなくなってくるとエレヴァンまでもうすぐ。
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ゴリスを出発して3時間弱でエレヴァンの街なかに入りました。
アルメニア人の心の拠りどころアララト山がタクシーにも描かれています。 -
降ろされたのはエレヴァン駅前のバスターミナル。
ここからメトロに乗り換えて今晩の宿へ向かいました。
(エレヴァン編へ続く)
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