1993/11/26 - 1993/12/02
665位(同エリア1431件中)
おぎゃんさん
(以前アップしたフィルムのプリント写真をスキャン予定)
秋の長期休暇。
前年のベトナムに続いて東南アジア・ビルマへ。
(1991年に地名表記が変わってビルマからミャンマーに変わったのだけど、まだまだ慣れずにビルマって読んでた)
査証は相変わらずギリギリの取得でたった2週間のものだけ。陸路移動は不可で、空路で入るしかなかったのでバンコクにもちょっと寄り道付き。
まだまだ軍政真っ最中、アウンサンスーチー女史も軟禁状態のややこしい時だったので、あんまり妙なことをすると退去かなと思ったが、ラングーン滞在中はこちらがじっとしていても妙なことが飛び込んできた。
滞在はラングーン到着してからスーレーパゴダの近所をうろうろして適当なゲストハウスに飛び込みチェックイン。町の中心部にあって便利だったんだけど、ここに泊まっての夜、妙な電話がかかってきた。
コンタクトしてきたのは流暢な日本語を話す通訳・ガイドと思われるビルマでは少数派のムスリム・ベンガル女性。彼女曰く、日本人ツーリストに元日本人兵を引き合わせたいというものだった。
話聴くだけだとかなりの眉唾ものだったけど、なんとなく問題ないのでは?という感情になったのでその晩遅くにあうことにした。
やってきた年配の小さな男性、当時すでに70歳は越えていたが健康には問題ないようだった。
語る日本語はたどたどしいものだったけど、それは戦後敗戦国の兵士である前歴を隠して生活が長かったのが原因と思われた。彼は華人の名を名乗り名刺にも中国語が書かれていた。
騙されている?
いや、日本語を忘れたくないからと、日本語通訳の女性に頼んでツーリストとしてラングーンを訪れる日本人に会い、話をしていたいというのが本音だったのではないだろうか。
この間にも、何か頼まれごとやお金を要求されたことは一度もない。
頭の片隅で一瞬疑った自分を恥じることになった。
(※日本兵の写真は写さなかった。彼が日本名を名乗るのを拒否したのと、出身地を明かさなかったので身元を知られたくなかったのかもしれない。長くつきあうことができればまた分からなかっただろうけど)
元兵士と会った翌日はゲストハウスを引越し、ベンガル族の女性にラングーンにあるムスリムの集落を案内してもらう。見た目や服装ではビルマ族との違いはまるでわからないままだったけど、仏教国ビルマではムスリムの彼らは何かと「しんどい」のだそうだ。
彼らの存在を知らなかったので、いろいろ考えさせらえた。
難しく、複雑な国にやってきたなと再訪と、民主化をひたすら願って帰国。
※追記 また軍政になってしまったので、ちょっと見直ししようかと思う。
【スケジュール】★ここ
11月26日(金)大阪<タイ国際航空>バンコク[バンコク泊]
11月27日(土)バンコク[バンコク泊]
11月28日(日)バンコク<タイ国際航空>ヤンゴン[ヤンゴン泊]★
11月29日(月)ヤンゴン[ヤンゴン泊]★
11月30日(火)ヤンゴン[ヤンゴン泊]★
12月01日(水)ヤンゴン<タイ国際航空>バンコク[バンコク・ドンムアン泊]★
12月02日(木)バンコク<タイ国際航空>大阪
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
出発を遡ること3年前、東南アジアの旅ガイドコーナーにて見つけた自費出版のビルマ本を購入。
「みんがらばぁビルマ」馬来由貴編著 第四刷350円(初版は1986年)
http://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/00709915
今や国会図書館に所蔵されるのみなのかしら。
全P112のオール女性らしい読みやすい手書き文字での執筆で、現在のことりっぷやARUCOといった女性向けガイドブックにつながるような構成が、この当時には新鮮だった。
何せ自費出版物なので、どの程度知られていたか…。版を重ねていたので、アジア旅好きの人たちに人気は高かったんだと思われる。
写真はなかったけど、代わりの著者のイラストが今でもかわいい!
男性ライターにはない視点(水まわり系)がオンナ旅行者には役に立った。
図書館司書の著者さんと理系の友人さんのタッグによる旅日記兼他人にも役に立つガイドブック。
最終何版まで進んだのかしらん。
(「地球の〜」はずっとあとに発行なはず) -
とりあえず出発直前にビルマ大使館に代理申請。
日程表はほとんど適当。ホテルも現地探しだったのでSurvival Kitから適当に。
3ヶ月ビザが出発10日前に発行されてきた。
「Land Route Not Permissible」とある。 -
今も変わらんらしいファランポーン駅の外観。
-
ヤンゴンへ向かう日、ドンムアン空港に向かう前駅にて電車待ち。
-
スーレーパゴダの近くで1泊。
とりあえずの仮の宿だったので次の日別の宿へ移動。 -
夜ラングーン、スーレーパゴダの横を通過。
華やかなライトアップだ。 -
翌朝、スーレーパゴダへ見学に。
町の中心でロータリーになっているランドマークなお寺。 -
車が切れ目無く走るので、なかなか向こうに渡れなくてね…。
-
-
シュエダゴンパゴダのチケット売り場。
外国人価格はまからんかった。 -
入場料5FEC(1FEC=US$1.00、固定レート)。
当時ビルマの通過は兌換券FECとローカル用チャットの2本立て。
外国人は原則FECしか使えないようになってたので、ホテル、乗り物、入場券などは余り安く感じなかった。
いまだに兌換券FECが残ってるけど、どうしようもないな。 -
壮麗な黄金のストゥーパ。
これみたいがために来たかいあった。 -
ストゥーパを中心に廟や仏塔が並ぶ。
-
もちろん裸足になるのは言うまでもなかったけど、真夏でもなかったのに焼けそうに暑かった…泣
必死で日陰日陰を探して歩いてた。
足の裏が分厚いひとがうらやまし…。 -
ぴかぴかしていて光が反射するね。
-
イチオシ
移動してチャウッターヂーパゴダ。(舌噛みそうな名前だ)
20世紀に入ってから作られた巨大涅槃仏(全長70mx高さ17m)が鎮座。
ここはラングーンで知り合った日本語通訳のオバサマのおすすめ(でも彼女はムスリムなのだが)。 -
巨大さが分かるかしら。
右端は自称ガイドのオバサマ。この人の日本語は大阪弁話者の私よりも美しい標準語なのだ。経済封鎖前には日系会社の通訳なんぞを中心に行っていたらしい。
若干不案内な仏像のことを大学生に質問中。 -
2日前、バンコクでワットポーに行ったばかりだったし。
ついつい2大涅槃仏見比べ。
仏様の足の裏は偏平足だね。 -
最初に泊まったゲストハウスでは、オバサマが知らぬ間に接触してきたりと、泊まってる人間の情報が外に漏れてる(?)な印象が残り撤退。
次にちょいと離れた場所にあるゲストハウス。
金のシャチホコ指輪をしたオーナーは華人らしく、貿易商兼業で儲かっていそうだった。
車は中古の日本車持ち。
スーレーパゴダから15分ぐらい歩いた場所の通りにあったが、通りの中で一番新しい建物で目立つ。
(たしか1泊10FECぐらいだったかな) -
ゲストハウス部屋。シャワー&トイレは共同だけど、ほかに人もいなかったのでほぼ自分専用。
外国人が泊まれるドミトリーの習慣はなかったはず。(YHも見当たらなかった)
まだ一応軍政時代。 -
ボージョーアウンサン・マーケット。
ロンジー(ビルマ風巻きスカート。男女とも着用)を履かない公安がいっぱいいて当時は不穏な空気があった。 -
通りをはさんでの布地やでロンジー用の高級布を買う。(インド製)
日本に持って帰ったら母親に「帯みたいな生地やな」て言われる。
アジアンっぽいブラウスを作って数年着用してた。 -
警官というか、秘密警察的な人がいるとかで余りひとを撮影できなかった。
-
郵便局で土産用封書(切手+消印付)購入。
-
すごく暗いけど、お坊さんも街にいる。
-
独立記念塔…だと思う。
(うる覚え) -
ダットサンとかワーゲンビートルとか、この時代の車、私は好き。
-
ゲストハウスの通りに戻る。
オバサマが知人宅に行くので待ち合わせ。 -
イチオシ
連れて行ってくれたのはイスラム教徒の集まる地区。
肝っ玉母さんみたいなお母さんのいる雑貨やさん。
ガイドのオバサマはベンガル系っぽい顔していたけど、ここの一家はそのへん歩いているビルマ人と同じような感じだけど、違う民族の名前があるようだ。
(そのあたりは触れてはいけない雰囲気だった) -
その孫の男の子。
-
叔母ちゃんと一緒に記念撮影。
-
ちっちゃい間はロンジー姿じゃないんだなと知る。
左は切れ長目で今で例えると冨永愛をややふっくらさせた感じのモデル体系で美人の母親なのだけど、写真嫌いで撮影拒否w。
帰国してから輸入版Vogueとかで似た顔のモデルが写っているのを見て、ときどき思い出したりしたもんだ。 -
あっという間にラングーン滞在が終わり。
空路バンコクへ。 -
とちょっと追記。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
2012年12月の一番の寒い日、びっくりうれしい出来事!
このつたない旅行記を読んだという「みんがらばぁビルマ」の編著をされた方からのご連絡!
もう20数年もの前に購入した本だけど、持ち続けていたからこんな偶然の出会いってあるんだと実感。
ネットでの情報発信よりは手間がかかるしお金はかかるしの本づくりだけど、私が何十年も処分せずに持ち続けたのは著者の愛情がこの本に感じられたからだろうと思う。(普通のガイドブックなら旅先で破り破りながら、帰国するころには薄っぺらになるのが定番)
外は北風寒いけど、心はあったかになる出来事でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ヤンゴン(ミャンマー) の人気ホテル
ミャンマーで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ミャンマー最安
689円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ タイ&ビルマ1993
0
34