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ルクセンブルグをレンタカーで訪れました。郊外道路は混みあっていませんし、旧市街もそれほど混みあっていませんので運転し易い感じです。旧市街に駐車場はありますが、数は多くありません。路上駐車スペースも所々に設けられており、料金(1Euro/hour程度)は高くはありませんが、空きが少ない印象。

レンタカーでルクセンブルグを訪れて旧市街観光をする場合、車は旧市街外側の広い駐車場もしくはホテルに置いて、バスやトラムなどの公共交通機関を利用するのが効率的です。私たちは、車をホテルにおいて、バスや徒歩で観光しました。
ルクセンブルグでは、2020年3月からバスやトラムなどの公共交通機関の料金が無料化されていますので、観光客も無料で利用できます。
バスは結構な頻度で走っていますので、旧市街およびその周辺観光ではとても便利です。

ガルゲン門から旧市街に入り、町中心部のマルクト広場に向かってガルゲン通り（ガルゲンガッセ）を進むとホワイトタワー(White Tower)があります。上部が白っぽいクリーム色の美しい塔で、12世紀に建てられた旧市街で最も古い塔の一つです。上部にあるカラフルな時計は、後世に付加されたようです。

ホワイトタワーは、城壁の一部となっている他の塔と違って、城壁内側に建てられています。塔に木組み構造の伝統的な家屋が接続して建てられていました。城門というより、監視塔として建造されたとのこと。塔と木組み構造の家、ローテンブルグのドイツ的な伝統美を構成していると感じます。

レンタカーでランスを訪れました。予約したホテルは町中心部のビュイレット通りにありましたが、カーナビ案内に従って進むことで容易に辿り着くことができました。ただホテル駐車場に入る際に、入り口でインターフォンを通してホテルスタッフに名前を告げてゲートを開けてもらうなどが必要で、さらに地下駐車場スペースが狭いため駐車するのにも苦労させられました。ランス中心部は公共駐車場が少ないので、車利用はかえって不便な印象。車はホテルに置いて、トラム、バス、徒歩で観光するのが良い感じです。

ランス郊外は葡萄畑などが広がる田園地帯で、道路も混んでいませんので、レンタカー利用は全く問題ありません。

ガルゲン門から旧市街に入り、中心部にあるマルクト広場に向かうと、広場に入る直前にあるのが観光案内所です。
白色の建物壁に「観光案内所, Tourist Information」と英語表示があり、旧市街の観光案内図が掲示されていました。観光案内図には、ドイツ語、英語、日本語、そしてロシア語表記がありました。スペイン語、イタリア語、中国語はないのに、日本語があるのに少し驚かされました。日本からの観光客、歓迎されているようです。
７月中旬の訪問時は雨模様だったためか、観光案内所を訪れる人は少なめでした。

マルクト広場（町の中心広場）の東側約100m、レーダーガッセ（レーダー通り）に「マルクス塔とレーダーアーチ」があります。時計付きのアーチ状建物が「レーダーアーチ, Röderbogen」で、石積木組み構造の塔が「マルクス塔, Markusturm」です。いずれも1200年頃に建てられた長い歴史を有する建造物で、マルクス塔は中世時代に刑務所として使われていたそうです。
石積のマルクス塔、ローテンブルグに多く残されている塔のなかでも特に長い歴史が感じられるように思います。見栄えのするレーダーアーチに目を奪われる方も多いだろうと思いますが、マルクス塔を見逃さないようにご注意下さい。

ローテンブルグの名所プレーンライン景観の主要部となっている「ジーバー塔, Siebersturm」､1385年頃の建造です。南にあるシュピタール門が16世紀に建造されるまでの約150年間、町への入り口城門であったそうです。

７月中旬の訪問時、雨模様でしたがジーバー塔付近に沢山の観光客がいて、皆さん塔を見上げていました。塔の中ほどにある立派な時計、14世紀の建造時には機械式時計はありませんでしたので、後世に付け加えられたと思われます。木組みの家々と同様、見栄えのするジーバー塔はプレーンラインの景観を引き立てています。

ラッツシュトゥーベ（Ratsstube）は、旧市庁舎に面したマルクト広場にあるレストランで、広場に張り出す形で屋外席も設けられています。広場や時計塔を眺めながら食事ができるレストランとして団体さんも含めて観光客の利用が多いようです。

ドイツ料理（フランコニア料理）を提供してくれるレストランで、評判も良かったので立ち寄りました。ただ訪問時は雨がパラついており、屋外席が使用されていなかったためかほぼ満席、雨宿りを兼ねての喫茶あるいは早めの夕食をとる観光客の皆さんが多かったようです。ここでの食事を見送り、ホテルのレストランを利用することにしました。ホテルの夕食がイマイチであったこともあって、ここで地元料理を食べ損なったことが悔やまれます。

レーダーアーチ脇にあるカフェ＆ベーカリーで、パン、ケーキ、サンドイッチなどが売られていました。テーブル席で食べることもできますが、人気の観光スポットに近くて席が結構埋まっているためか、テイクアウトの方が多いように感じました。サンドイッチの肉や野菜は新鮮で、パンやお菓子も焼きたてで美味しそうです。コーヒーとペストリーで価格は数ユーロとリーズナブル。

ローテンブルグ散策での小休憩を兼ねた軽食をとるお店の有力候補だろうと思います。

旧市街を東西に走るヘレンガッセのマルクト広場近くに、ショーウインドウにクリスマスの飾りが展示されているお店が幾つかありました。その一つが「ケーテ ウォルファルト, Käthe Wohlfahrt」で、隣は「ドイツ・クリマス博物館, Deutsches Weihnachtsmuseum｣。 博物館でもクリスマス飾りが売られていました。
この付近にはクリスマスシーズンだけでなく、年間を通してクリスマス関連グッズを売る店が並んでいます。ドイツの伝統的なクリスマス・グッズ、ローテンブルグのお土産品として観光客に人気が高いようです。

　ローテンブルグ観光でWiFiを使用しました。海外でレンタルWiFiを使用したのは久しぶりでしたが、コロナ禍前（2020年以前）に比べて機器がコンパクト化され、電池の持ちも良くなったと思います。

グーグルマップの検索が主な用途でしたが、ローテンブルグでは接続と通信速度、全く問題ありませんでした。観光スポット検索を頻繁に行ったこともあって、契約した通信容量の300MB/day上限に達し、通信速度が遅くなってしまう経験をしました。
料金が少し増えますが、600MB/day以上で契約しておけば良かったと後で反省しました。

ローテンブルグ旧市街内でのレンタカー使用はお勧めしません。城壁で囲まれた旧市街は、それ程広くありませんし、徒歩で歩き回れる程度の広さで、道路幅も狭く、駐車スペースも限られています。城壁内に有料公共駐車場がありますが、殆ど満車状態で、料金支払い機器もドイツ語だけで、英文はありませんでした。
レンタカーでローテンブルグを訪れる場合、城壁外にある広い公共駐車場あるいは城壁外にあるホテル駐車場を利用するのが賢明です。城壁外側でのレンタカーによる道路走行は、全く問題ありません。

マルクト広場に南面して建っている時計塔（Ratstrinkstube Clock Tower）があります。この建物、訪問時は、観光案内所になっていましたが、以前はローテンブルグ市議会議員が集まる酒場 (Ratstrinkstube)であったため「市参事会酒宴館」とも呼ばれているようです。
時計塔に関連して、中世時代に街を救うために1ガロンのワインを一気に飲み干した市長に係る話が伝えられています。時計塔は優雅な形状の白色の建物で、建屋上部に時計が設置されています。時計左右にある小さな窓が1時間毎の正時に開く仕掛け時計で、中世時代の街の市長に纏わるストーリーを語ってくれます。ローテンブルグ観光における必見のスポットだろうと思います。

ローテンブルグはドイツ・ロマンチック街道にある城壁に囲まれた小さな町で、中世に建造された木組みの建物や塔、石畳などが残されています。「ドイツで最もドイツ的な街」とも言われ、世界中から観光客が訪れます。

実際に町を訪れましたが、城壁内の旧市街は徒歩で歩ける程度の広さで、民家や教会など中世に建造されたままの姿で保存されているように感じました。石畳に駐車している車を無視すれば、中世ドイツにタイムスリップしたような感覚を体験できました。旧市庁舎のあるマルクト広場周辺、プレーンライン、マルクス塔とレーダーアーチの景観が特に印象に残りました。ローテンブルグは、中世ドイツの雰囲気が体験できる素晴らしい観光地です。

レーダー塔南側の三叉路角部に伝統的な木組み構造の美しい建造物があります。「ガルラッハ鍛冶屋, Gerlaschmiede」で、以前は鍛冶屋業を営んでいたようですが、訪問時、営業は行っていませんでした。
近くの小屋の壁に鉄枠を嵌めた木製車輪がありました。車輪の鉄枠、恐らく、この鍛冶屋で製作されたと思われます。現在は営業を終了していますが、旧鍛冶屋、ローテンブルグで観光客を引き付ける見所になっているようです。

レーダーアーチがある通り（レーダーガッセ）に設置されている「レーダーブルネン, Roderbrunnen｣は､花壇に囲まれた美しい噴水です。
噴水は、マルクト広場からレーダーガッセの石畳道を進みレーダーアーチを通り過ぎた少し開けた場所にあります。石囲いと鉄柵に囲まれた噴水、石柱下部から水が流れ出ていました。中世時代に建造された噴水ですが、現在も現役として立派に機能しています。

レーダーアーチの南側に20～30ｍの場所に「ローテンブルグの職人の家, Old Rothenburg Craftsmen House」があります。三角屋根の木組構造の小さな家ですが、門扉と壁に博物館の表示があるので、「ローテンブルグの職人の家」であることが分かりました。中世時代の1270年建造だそうです。

建造されてから何度か改修されていると思いますが、750年以上前に建てられた木造の家が、ほぼ当時の形で残されているのは大変貴重であると感じます。現在、博物館になっており、入場料3 Euro。中世時代の職人の家の内部が再現、展示されています。

旧市街の東側、レーダーアーチを通り過ぎてレーダーガッセを進んだところに「レーダー門, Roderturm」がありました。旧市街を囲む城壁の一部になっている中世建造の塔門ですが、第2次世界大戦時の1945年に連合軍空襲で破壊され、戦後に復元されています。車も通れる門で、南東側からローテンブルグ旧市街への入り口になっています。
2.5 Euroの入場料を払えば、塔の上まで登ることができます。

マルクト広場から東に100mほど進んだところに、ローテンブルグの見所の一つ、「マルクス塔とレーダーアーチ, Markusturm u. Roderbogen｣があります。1200年頃に建てられた長い歴史を有する建物で、アーチの隣にあるマルクス塔は中世時代に刑務所として使われていたそうです。
有名スポットですが、訪問時、観光客はまばらでした。レーダーアーチは町を守るための門として建設されていますが、他の塔門と違って間口が広く、門というよりアーチ（橋）だと感じました。補修はされていますが、古びた石材で構成されており、長い歴史が感じられる見応えのある史跡です。

マルクト広場からヘレン通りを西に300mほど進むと、旧市街の西南に至ります。そこに建っているのが「ブルグ門, Brugtor」。この門は1356年に建造された門で、ローテンブルグで最古の最も高い城門だそうです。

塔上部に時計がありますが、門が建造された中世時代に時計はありませんでしたので、この時計は後で追加されたと思われます。最古であるにも拘わらず、塔を構成する積石が綺麗なのは、近年に補修されているためと思われます。ブルグ門は古い史跡ですが、しっかりと維持管理がされていることが窺われます。

ヘレン通りの南側にある大きな教会は「フランシスコ修道会教会, Franziskanerkirche」です。
マルクト広場からヘレン通りを進むと、立派な尖塔のある大きな教会なので、簡単に見つけられます。教会建物が造られたのは1281年で、一時、学校や塩貯蔵所などに使われたそうですが、16世紀にフランシスコ修道会教会として整えら、現在に至っているそうです。