【奇妙な話】隣の部屋 - 2ちゃんねるのこわーい話まとめ|怖い話・都市伝説まとめ

奇妙な話

【奇妙な話】隣の部屋

20161020c

バカにされそうで怖いから誰にも話したことがない話なんだが。

274: 本当にあった怖い名無し 2016/09/27(火) 10:49:48.50 ID:T8hI4Nmy0.net

バカにされそうで怖いから誰にも話したことがない話なんだが。

1つめ。
以前、俺は個人で起業してネット関係の仕事をしていた。
当時、2DKの部屋を住居兼仕事場として借りていて、隣に住んでいたのは80過ぎた独居のお婆さんだった。
俺はほとんど一日中部屋に篭もっていて、買い物以外は出かけないので
あまり交流もなく、ポストの前で立ち話をしたり、ちょっと通りすがりに話をする程度の関係だった。
それでも、その会話の内容から、旦那さんは10年ほど前に死亡。
子供は二人いて、上の娘は絵の仕事をしていてバツイチで子供がいない(一度個展の案内を見せてもらった)。
下の息子は一部上場企業に勤めていて、ここに来るまでは同居していたが、仕事の関係で海外へいくことになった。
嫁と子供はついていったが自分は英語もできないし、海外の生活なんてしたくないので一人暮らしをしている。
海外にいる孫は大学生と高校生の女の子。
亡くなった旦那は大工で、自分はその工務店で定年まで事務の仕事をしていたので、厚生年金もあるから何とか一人でも暮らしていける。
とか、そこら辺の話を聞いた。
一度だけ、その「息子夫婦と子供」を見たことがあるんだけど、息子もその嫁もパリッとした服を着ていて
孫も一人は黒尽くめで魔女のようなオノヨーコのような恰好だったが、下の孫娘は可愛いイマドキの子という感じだった。
四人とも俺の顔をみると「いつもお世話になっています」とにっこり笑って頭を下げて、婆ちゃんの家に入っていった上
その後、お土産までくれて金持ってる上に良い人、という印象だった。

 

275: 本当にあった怖い名無し 2016/09/27(火) 10:52:00.78 ID:T8hI4Nmy0.net

続き

ある日、夜、買い物にいくときにふとマンションをみると、婆ちゃんの風呂の窓が曇っていることに気づいた。
うちの自治体は老人の待遇がよく、60歳以上(65歳?)だと銭湯が無料になるという制度があり
婆ちゃんはこの制度を利用しまくっていて「このマンションにきてから、一度も自宅のお風呂をつかっていない」と言っていたので
何でお風呂に入ってるんだろう?と不思議に思った。
雨が続いても傘さして銭湯にいってたし、もしかして足でも悪くしたのか?とその時は思った。
それからしばらくして、部屋から出た時、隣の部屋から見たことも無いごついオッサンが出てきた。
作業服だったので、電気屋か何かだろうかと思っていたら「いつもうちの坊主がうるさくてすみません」と言ってきた。
俺は戸惑って「いや・・全然」と言い、その場から逃げた。
もしかして婆ちゃんが引っ越したのか?でも引っ越し屋の気配なかったよなあ?と不思議に思っていた。

それから数日後に気づいたんだが、婆ちゃんのベランダで毎日のように干していた布団が
そのまま婆ちゃんの部屋のベランダに干されていて、何故か今それをパンパンと叩いているのは
ちょっとふくよかな30代くらいの女性だった。
婆ちゃんの布団はちょっと変わった色のもので、ベランダ側からみると物凄く目立つし
もし婆ちゃんが引っ越すにしても、布団を置いていくか?それを次の人が使うか?と疑問をもった。

数日後、この前の作業服のおじさんとふくよか女性と、さらに小2の男児の三人とすれ違った。
話しかけられたので会話をしたのだが、「以前からここに住んでいた」ようなことを言う。
「お婆さん、いますよね?」と聞くと不思議そうな顔をして「いえ、うちは三人暮らしです」
「子どもがもう少し大きくなったら子供の部屋が必要なので、もう少し広いところに引っ越したいんですけどねえ」と
ニコニコ答えられてしまった。
男の子も元気そうに、当時やっていた戦隊モノのマネをしたり「早く帰っておやつ食べようよ!」と騒いでいて
何も怪しいところはない至って普通の家族、という感じだった。

あの婆ちゃんがどこに消えたのか?
それとも俺の頭がおかしくなったの?と混乱した。
その後、色々あって他の仕事やりだしたのでその場所を引き払ったけど、未だによくわかっていない。

 

-奇妙な話
-,

Copyright© 2ちゃんねるのこわーい話まとめ|怖い話・都市伝説まとめ , 2024 All Rights Reserved.