わたしのとっておき
『さむがりやのサンタ』
レイモンド・ブリッグズ/作・絵 すがはら ひろくに/訳
作品概要、あらすじ
レイモンド・ブリッグズ/作・絵 すがはら ひろくに/訳『さむがりやのサンタ』(福音館書店 刊)
皮肉屋だけど実はやさしいサンタクロース
「やれやれまたクリスマスか! 」面倒くさそうに目を覚ましたのは、サンタクロース。寒さに愚痴をいい、煙突に文句をいいながら町の子どもたちにプレゼントを配ります。南の島に憧れながら、一日の仕事をおえると、お風呂にはいり、ビールを一杯飲んで、ごちそうを楽しみます。トナカイたちにおいしいえさをあげることも忘れていません。皮肉屋だけど実はやさしい、人間味あふれるサンタクロースを描いたクリスマスにぴったりの絵本です。(福音館書店webサイトより)
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寒さに強そうなサンタクロースが、実は夏が大好きだったり、クリスマスの贈り物を届けるために煙突から入るのに文句を言ったり。たいへんな仕事が終わったら、一人暮らしの生活に戻りつつ、飼い犬・飼い猫をかわいがる、自分の家族を愛でる様子が描かれます。幸せは身近にあると教えてくれる本です。
どなたでも。
クリスマスはもちろん、忙しい日常生活のなかで開いたとしても、いつでも穏やかな気持ちをもたらしてくれます。ほっこりしたい時におすすめです。
青山学院大学教授
渡邊 千秋
国際政治経済学部
神奈川大学外国語学部スペイン語学科卒業。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了。スペイン政府給費留学生としてマドリードへ留学。スペイン国立放送大学大学院地理・歴史学専攻にて、博士号(史学)取得。福島大学経済学部講師・助教授を経て、現在、青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科教授。専門はスペイン現代史・地域研究。帝国日本におけるスペイン系宣教師の動向や、現代スペイン社会における市井の人々の宗教とのかかわりを中心に調査・研究を進める。近著に「カトリック的『世界市民』をつくるー学生・知識人信徒による国際団体「パクス・ロマーナ」の活動をめぐって」(伊達聖伸・渡辺優編著『カトリック的伝統の再構成-西洋における宗教と世俗の変容Ⅰ』勁草書房, 2024年)、”Capítulo 12. Los jesuitas españoles misioneros en el Imperio japonés (1916-1945)”(José Ramón Rodríguez Lago y Natalia Núñez Bargueño (eds.): Más allá de los nacionalcatolicismos, Madrid, Sílex, 2021)など。