2017年01月 - 健康オタクの目移り
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日本の将来はオランダモデルを参考に ②オランダモデルを覗いてみる

オランダ地図



ヨーロッパ諸国の制度や問題は、単純に割り切って理解や説明できないことが多いです。そこがアメリカと違って、奥深いというか重厚というか、魅力があるところでもあります。国としては当然のことですが、昔から対外的には”ずる賢い”と思える知恵も備えています。

その中で特に関心がある「オランダモデル」について知りたいと思い、関連する本を数冊読んでみました。しかし、私には、広範囲なオランダモデルを分かりやすく書き示すのは難しいと思いました。
オランダモデルの本

オランダでは、基本的には寛容な精神のもとで、合意形成を重視して、合理的な制度を広範な分野でつくっています。しかし、最近では移民排除などの問題も抱えています。
私がオランダの制度で、特に重要と思った3点を、以下に書いてみます。

1.政府・経営者・労働組合の合意
オランダが変わるキッカケとなったのは、1980年代初めの“オランダ病”と言われる大不況でした。膨大な財政赤字をかかえ、失業率が12%にも達しました。その克服のために、オランダの政府、経営者団体、労働組合連盟の三者は、以下のいわゆるワッセナー合意に達しました。日本では考えにくい合意内容です。

① 労働組合は企業業績向上のために、賃金抑制に協力する。
② 経営者は雇用の維持と就労時間の短縮に努める。
③ 政府は労働者の所得減少を補うため、減税と社会保障負担の削減を行うとともに、財政支出のカットを行う。


2.待遇差別がないパートタイムとフルタイムの労働
その結果、奇跡的な立ち直りをしましたが、その根幹には、「ワークシェアリング」があります。パートタイム勤務の社員が待遇面で受けていたいろいろな差別を禁止し、以下のようにしました。

① 同一労働であれば、パートタイムとフルタイムの時間あたりの賃金は同じにする。
② 社会保険、育児・介護休暇等も同じ条件で付与される。
③ フルタイム労働とパートタイム労働の転換は、労働者の請求によって自由に変えられる。

この制度の雇用形態の多様化と自由な労働時間の選択により、自分や家族の人生設計にそった働き方ができるようになりました。

3.活発なNGO・NPO活動とその知恵
オランダのNGO(非政府組織)やNPO(非営利組織)は政府からの補助金を受けるだけでなく、募金活動や寄付によっても活動資金を確保していますが、募金や寄付を受けるに足る財政管理や活動の監視ができているかどうかについて、公的に評価するシステムが確立され、公表されています。
日本では寄付に対する税額控除制度がなく、寄付を求める人や組織の信用情報がないので、NGO・NPOの活動への寄付は比較的少ないようです。

運河と風車

長坂寿久氏の「新しいシステムはオランダから生まれる」には、NPOに関して以下の記述があり、その内容に驚いたり、感心したりしました。

① オランダが「世界一NPOセクターが大きい国(全雇用者の7%)」であるということです。背景には、オランダの「水との戦い」の歴史があります。

② 普通のオランダ人に「NPOの会員になっているか」と尋ねると「10個以上」と答える人が珍しくありません。日本で同じ質問をしても100人中10人が「1つ」と答える程度でしょう。

③ NPOと政府、企業が対等なパートナーシップで話し合い、合意形成しながら社会を運営していく。私はこれを「オランダモデル」と名付けています。たとえばオランダでは、ODA予算の2割以上がNPOに提供されている。福祉だってNPOが実行しています。フィールドの最前線にいるのは、いつもNPOです。そのため彼らは新たなニーズの変化をいちはやくキャッチできる。ニーズを満たす新たなアイデアをすぐに試し、それがうまくいけば、政府なり自治体なりが制度化する。そんな仕組みがオランダにはあります。

役所の最前線の仕事が、大幅にNPOに任されているのです。それにより、変わりやすい社会のニーズを制度に反映しやすいので、長坂寿久氏の著書「オランダモデル」の表紙に書いてあるように、オランダは「制度疲労なき成熟社会」に近づいているように思えます。

アメリカと縁を切ろとは言いませんが、我が国が抱える多くの問題を考えると、そろそろ真剣にヨーロッパ諸国の知恵にも学ぶ時期になったと思う、この頃です。




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日本の将来はオランダモデルを参考に ①私が啓発された論考

風車とチューリップ

昔読んで、今でも気になっている論考があります。私には、日本国の目指すべき姿を示しているように思えるからです。これまで何回読み直したことでしょう。

その論考とは、故北澤 宏一氏(元科学技術振興機構理事長、元東京都市大学学長)が学士会の午餐会(2004年11月22日)で講演した要旨です。なお、北澤氏は東大教授のときは超電導研究で有名でした。
講演のタイトルは、「科学技術の新しいマーケット―――仲間と地域の活性化―――」です。

講演要旨と言っても、統計データなどもある論文に近いものです。これを読むと、マスコミ情報がいかにいい加減であったかを知らされ、我々にデータをもとに真の日本の姿を気付かせ、あるべき日本の将来像を提案する素晴らしい論考です。10年以上前の文章ですが、その内容は今でも説得力があり、私にはますます輝いて見えます。

日本では、1991 年(平成3年)2月から約20年以上にわたり低迷した期間を“失われた20年“と言いますが、この論考を読むと、その間は潤沢な資産がありながら、将来の国作りのプランを考えて、それに投資することなく過ごした無策の時代ということがわかります。しかし、今からでも遅くないので、若者が将来に希望が持てて、経済格差や世代間格差が拡大せず、多様な生き方を選択しやすい我が国のシステムづくりを進めるべきと考えます。

今回は、北澤氏の論考の概要を、原文の要所々々をピックアップして引用しながら、以下に紹介します。

(引用始め)
一九九〇年以来、日本は経済的な意味での閉塞感が続いています。日本は国際競争力がなくなったと言われます。
ところが、日本という国はこの二十年以上にわたって貿易で世界最大の十兆円程度の黒字をずっと出し続けてきました。一九九〇年以降の長期不況期間においても、毎年「まもなく輸出はだめになる。」と警告されつつ、結局はそうはなっていません。


図3

貿易黒字と所得収支黒字の二十兆円に近い黒字の内の一部を海外旅行とODAに使い、最後に残る約十兆円が海外投資にまわされます。海外純資産は毎年約十兆円増えていく構造です。世界のどこの国からみても、こんなに羨ましい国はないと言わざるを得ないのです。

国民が貯めた千四百兆円はなにかに使われざるを得なかったのです。問題は何に使うか、将来の子供たちを幸せにするようなことに使えるのか、それが実は問題だったと言うことになります。政府が使ったからいけないということでは決してないのです。一九九〇年代は、国民が巨額なお金を貯めたが、その良い使い道を見つけることができなかった時代ということになります

日本の産業別就業者数を見ますと、明治初期は、第一次産業の農業、漁業が九割以上でした。今では二パーセントラインです。次に第二次産業の製造業が勃興しましたが、一九七〇年頃に五割ほどに達したのをピークに減り始め、最近は第三次のサービス産業が六五パーセントにまで増加してきています。ただし、製造業で作られる価値が減ったわけでは決してありません。むしろ増えています。生産性の向上はそれほどに大きかったのです。

サービス業も、生産性を向上させ、そして現在、五パーセント近い失業者、すなわち労働力の余剰が出てしまいました。GDPが五百兆円程度であることを考えると、単純には、失業率五パーセントは二十五兆円分くらいの産業の不足を意味します。
それではこの五パーセントの人たちはどうすればいいのでしょう。単純に考えますと、第四次産業を興せばよいことになります。ただし、これまでの一次から三次産業とは質的に何か違うものでなければなりません。この第四次産業が作り出すべき新しい価値を、「第四の価値」と呼びたいと思います。

「第四の価値」は、したがって、仲間や地域の願いや正義感を実現することに使われる科学技術と関連するはずです。これからの科学技術は、個人の夢だけではなく、「仲間や地域の夢」を果たしていく。集団で夢を語ると日常個人では意識する事の少ない「正義感」のような価値観が人の行動を決める面が出てきます。

未来への胎動として、現在、急速に始まりつつあるNPOの活動に注目してみます。NPOの最大の特色は「集団の正義感」を基本として活動する法人であるということです。お金をとって活動しても構わないし、人を雇用することもできます。ただし、利潤が得られた時にはそれを経営者たちが分けてしまってはならず、本来の目的のために再投資しなければならないということです。「第四の価値」の定義は「集団で考えた時にのみ入手できる価値」でしたからNPOとは密接な関わりができるのは当然です。

まず、NPO経済を過小評価してはならないと申し上げたいと思います。私たちの心の中に「NPOやボランティア活動は国の経済の主要な部分にはなり得ない」と思っている人が多いからです

先ほど、日本の失業者数は三百五十万人と申し上げました。アメリカではNPOに雇用されている人がすでに一千万人もいます。アメリカの人口は日本の二倍ですから、同程度の規模のNPO活動が日本にあったら、日本には失業は生じないということになります。


図7

さらにすごいのはオランダです。ここ十五年ほどでオランダのNPOは急成長を遂げ、GDPに占めるNPO活動の経済比率は図7に示すように一八パーセントを超えました。日本で一八パーセントというと、自動車産業より遥かに大きな産業に相当します。日本の娯楽産業が全体でGDPの二割程度ですから、オランダ国民はNPOに日本の娯楽と同程度の重要性を与えているということができるのではないでしょうか


表


オランダのNPO活動活発化の最大の理由は、勤務時間の自由化(一九八二年の労使協定によるワークシェアリングの奨励)にあるとされます。余暇を得た国民がその時間を何に生かそうとするのか。その例として学ばねばなりません。

結局のところ、衣食の足りたひとびとはさらに幸せを求めて活動しようとします。その時にパチンコに行くしか生き甲斐のない国を目指すのか、NPO活動を通じて文化活動や環境・アメニティの改善、介護や青少年活動の支援などに時間を使うことのできる国を目指すのか、それは余裕のできた国がどちらを選ぶかの差ということができると思います。

個人では与えられた社会制度の中でしか行動できない。日本の個人はNPO活動の自由度を非常に限られた範囲でしか与えられていないと言えるのではないでしょうか。
いま、NPOへの寄付に対する税控除による支援策の導入が最も大切なことになるのではないかと思います。

本日は、「第四の価値」創成が今後の日本の経済活性化に大きな役割を果たし、失業を解消するための道であると考えられること、「第四の価値」創成の包括的な方向は「仲間と地域」の活性化と深く関わると考えられること、また、その方向は日本人の生き甲斐や若者の夢と関わるものであることをお話させていただきました。(引用終わり)
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健康本「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣」のサプリメント情報

16の老けない習慣

健康オタクの私がお薦めする、一般向けの健康本です。著者はアンチエイジング専門クリニックの医師です。

最新のアンチエイジングの成果を取り入れて、エッセンスを16にまとめて、分かりやすく解説しています。各項目の文章は短く、重要なところは赤い字になっています。

習慣化しやすい無理のない具体策を示している点に、好感がもてます。

この本を一通り読むと、健康上の悩みを持っている人には、何か参考になる情報が得られると思います。


私が特に関心を持ったのは、サプリメントに関する情報です。各項目の重要と思われる内容を、簡略化して以下に転記します。もっと詳しい情報や、メカニズムを知りたい方は、本書を読んで下さい。

① 慢性的な体の不調の対策:食生活の見直し、サプリメントで体調改善、専門医の治療のステップを踏むと、根本解決につながる。サプリメントの効果は最低でも2週間飲んで見極める。

② ベースとなるサプリは「マルチビタミン&ミネラル」:体調のベースづくりと底上げになる。

③ 細胞エネルギーのカギ「鉄分」:だるさ、低体温や冷え性、偏頭痛、肌のシミ・シワ・たるみ、髪のぱさつき、爪の割れ、風邪の引きやすさの改善に有効。動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」より吸収が数倍高いので、食材ではレバーが効率的な鉄摂取源。

④ ホルモンと同等に活躍する「ビタミンD」:骨の強化、免疫力の向上(アレルギーやウィルス感染予防)、うつ病の予防、筋力低下の予防などの抗老化栄養素。大腸がんや乳がんリスクを下げる。

⑤ エネルギー代謝に必須「ビタミンB群」:ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種類が「ビタミンB群」。糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素を、エネルギーに変えるときに欠かせない成分で、最近の研究では不足すると脳細胞の萎縮が進むことが判明。甘いものが好きな人、頭脳労働者、疲労感が強い人には不足がち。元気度アップ、肌荒れや口内炎の改善、脳の健康維持に有効。

⑥ 風を引きやすいときには「亜鉛」:亜鉛は全身のさまざまな機能に関与し、不足すると免疫力・抗酸化力・有害金属の排出力が低下。亜鉛は風邪などの感染症の予防に有効、酒飲みには不足しがち。

⑦ 解毒&抗酸化パワーで老化予防の「セレニウム」:有害金属の排泄促進、抗酸化力と免疫力の向上に有効。

⑧ 筋肉がつるときは「マグネシウム」:マグネシウムはストレスにより失われやすく、収縮した筋肉をゆるめる働きをもつ。不足すると、慢性疲労、筋肉けいれん、高血圧、狭心症を引き起こしやすい。

⑨ 働きすぎの人ほど消耗する「ビタミンC」:抗酸化物質で、疲労回復、炎症予防、がん予防に関与。ビタミンCは副腎と目に多く含まれ、働きすぎると消耗する。疲労を感じたときは、寝る前に多めに飲むと翌朝すっきり。

⑩ 腸内環境の改善に「プロバイオティクス」:プロバイオティクスは乳酸菌に代表される行きた微生物。ヨーグルト、漬物、みそなどの発酵食品を、善玉菌のえさとなるオリゴ糖と善玉菌のすみかとなる食物繊維とともにとる。


他の本にはない、この本の最重要情報は、最後の項の「サプリの飲み方、私の場合」にあります。
著者が飲んでいる、以下の7種類のサプリメントを公開しています。これは極めて稀なことです。「自分が飲んで効果を実感したものしか患者さんにはおすすめしない」という誠実な姿勢がここでもみられます。

① 「マルチビタミン・ミネラル」ビタミン11種類、ミネラル7種類。
② 「ルンブルキナーゼ」ミミズの体内の血栓溶解酵素、ビタミンB6、12、葉酸配合。
③ 「アポラクトフェリン」腸内環境を整える。
④ 「ビタミンC」抗酸化サプリ。
⑤ 「ビタミンD」免疫、動脈硬化予防、骨の健康、うつ予防、認知機能向上に。
⑥ 「消化酵素」(商品名酵母プラス)消化・吸収・腸内環境を整える。
⑦ 「魚油(DHA、EPA)」血管・脳のアンチエイジング。

できれば、すべてに商品名を付けていただきたかったです。なお、商品名「酵母プラス」は「プラス酵母」が正しいかもしれません。

私は、今飲んでいるサプリに、鉄と亜鉛とマグネシウムを追加して、様子をみることしました。




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日陰で輝く花

関東にいた時に、花好きの老人からサザンカ(山茶花)は日陰に植えると、見事な花が咲くと聴いたことがあります。

彼は、若い頃に東京九段にある軍人会館(その後、九段会館と改称)で見た寄せ植えのサザンカが、たとえようもないほど美しかったと、懐かしむように話していました。そのサザンカは、一年中、直射日光が当たらない場所に植えてあるそうです。


九段会館と寄植サザンカ
3年前の正月に、私は九段会館に行ってみましたが、歩道沿いに寄せ植えのサザンカがありました。花よりも蕾の数の方が多く、花見の時期としては早すぎたようでした。

老人の話を聴いてから、日当たりの悪いところにあるサザンカを注意して見るようになりました。


サザンカの生垣
日陰にあるサザンカが全て美しいわけではありませんが、これぞ紛れもない極上品と思われるサザンカの生垣に何回か、関東で出会いました。上の写真がその一つです。花や蕾が多く、濃い色の密集した葉を背景にして花が映えて見え、開花時期がとても長い(3月末まで)という特徴があります。

大隅に来てから日が浅いためか、そのようなサザンカに出会っていません。


日陰の山茶花
今週(1月4日)に、吾平自然公園で見たサザンカです。ここは、林に囲まれていて、日当たりはよくありません(一般の人は足場が悪くて行けない場所です)。花と蕾は極めて多いです。残念ながら花が散り始めていました。しかし、花が何時まで咲き続けるのか、楽しみです。


大隅で、日陰で長く輝き続ける花はツワブキ(石蕗)です。

こちらでは、ツワブキがいろいろな所に咲いています。林の中などの日陰では、長期間、花を咲かせる傾向があります。黄色の花が多いですが、白、オレンジ、朱など様々な色があります。

ツワブキは吾平町の花です(1987年制定)。以下の写真は吾平町で撮ったものです。


日陰のツワブキ
上の写真は、今週(1月4日)に林の下の斜面に咲いていた見事なツワブキです。ここは一日中、日当たりが悪い所です。この時期は、日当たりの良い所のツワブキは、花が終わっています。


土手に群れ咲くツワブキ
なお、花見の期間は短いですが、日当たりの良い所にあるツワブキも見応えがあります。この写真は、11月初めに姶良川の土手で撮りました。

以上のように、日なたで目を楽しませてくれることが多い花でも、日陰で極上の逸品となることがあります。
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鹿屋市に大型店舗・総合病院が多いのはなぜか?

鹿屋市に来て驚いたことは、私には異常と思えるほど、大型の店舗や大病院が多いことです。一種のカルチャーショックを受けました。


ホームセンター

寿とバイパスにある3軒の大型のホームセンター




家電量販店

バイパス沿いにある3軒の家電量販店




パチンコ店

バイパスにあるパチンコ店の例(店はたくさんあります)



2年前まで私が関東で住んでいた市は人口が約30万人でしたが、その3分の1の人口の鹿屋市の方が、大型のホームセンター、家電量販店、パチンコ店の数が多いのです。このことを関東の人に言っても、信用しないでしょう。

店舗が多いのは、寿とバイパス沿いです。分かりやすい場所に、店舗が集まっていることが、車で来る客には便利で良いです。


だいわ
デパートに相当する店は「だいわ」です。駐車場が広いです。開業時に社長が、当店で買い物をしなくても駐車場を使ってくださいと言っていたと、母が感心していました。社長の出身地は、こちらではなく、商売上手な大阪ではないかとも(勝手な妄想です)。


総合病院
大型の総合病院が3つもあります。

大型の店舗や大病院の数は、大雑把に見積もって、私が住んでいた関東の市の1.5倍の数です。人口10万人当たりにすると、4.5倍です。

飲食店の種類も数も多く、新しい店が次から次へと開店します。当然のことながら、その一方で閉店する店もあります。


素敵なレストラン
都会の人が入ったら驚くような、安価に洋風料理を味わえる洒落たレストランもあります。私が行ったのは、森小休(しんこきゅう)とレストランwishです。宣伝はしていませんが、口コミで賑わっているようです。ポツリ、ポツリとそのようなレストランが開店しています。

関東にあって、こちらにない店や商品はほぼ無いと言って良いでしょう。私には、ワークマンがあればいいなと思うだけです。ホームセンターの作業着類の種類と価格がイマイチだからです。


鹿児島県の大隅地方図


最近になって、鹿屋市に大型の店舗や大病院が多い理由がわかりました。商圏が鹿屋市だけではなく、大隅半島全域だからです。
大隅半島のほぼ中央部にある鹿屋市は大隅地方の拠点都市であり、大きな買い物や欲しい物があれば、また心配な病気となれば、志布志、内之浦、根占、垂水などから人は車で鹿屋に来るのです。

幸いなことに、道路は都会地よりも整備されています。車の渋滞がほとんどないので、比較的に短時間で往復できる利便性があります。こちらでは、一般道路を使って車で20km離れた所に行くのは、私には苦痛になりません。関東では考えられないことです。

いつの間にか鹿屋市は、広域からお客さんを呼び込みやすい、地方の一大消費地・一大商業拠点になったのです。そして、地元の住民も住みやすくなりました。それは、大隅半島に、古くから車社会に適した道路作りや街造りを進めた先覚者がいたからではないでしょうか。

今後は、この大隅の拠点都市が、どのように化けるのでしょうか?あるいは、しぼむのでしょうか?新たな先覚者に期待したいです。

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