2014春季期☆日曜日にドラマ化された原作・コミック[珈琲屋の人々/ルーズヴェルト・ゲーム/私という運命について/トクソウ]
2014/05/07 (Wed)
2014年春(4月~6月)に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
ドラマを見る前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。
合わせて原作本・コミックを楽しんでください!
4月6日スタート。NHK BSプレミアム毎週日曜午後10:00~午後10:50
珈琲屋の人々 (双葉文庫) (2012/10/11) 池永 陽 商品詳細を見る |
ちっぽけな恋 珈琲屋の人々 (2013/05/21) 池永 陽 商品詳細を見る |
『珈琲屋の人々』は、池永陽による日本の連作短編小説集。
続編に『ちっぽけな恋』があり、いずれも『小説推理』(双葉社)にて掲載された。同誌2014年1月号より「続々・珈琲屋の人々」の連載が開始された。
殺人の前科を持つ宗田行介(そうだ こうすけ)がマスターを務める喫茶店『珈琲屋』に訪れる人々を主人公とした連作短編の構成を取っている。
■ドラマ
主演は高橋克典。
キャッチコピーは「一杯の珈琲が人生を変える。」。
宗田は原作同様、殺人の前科があるが、「勤め先の社長を自殺に追いやった闇金業者を殺害した罪」に変更されている。また、服役期間も8年ではなく13年になっている。
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■原作の感想
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かつて、この商店街を守るために地上げ屋を殺してしまった行介が営む喫茶店「珈琲屋」にやってくる悩める町の人々を描く短編連作集です。普通の日々を過ごしているように見える人の誰にも話せない・・・でも誰かに聞いてほしい。そんな人の気持ちの美しさも醜さも丁寧に描いています。きれいに締めくくるわけではなく、うまくいかずに何らかの教訓を残してくれるようなほろ苦さがしみる。その苦味がコーヒーの美味しさとうまくマッチしています。行介と冬子の大人の純情も心にジンジン響きます。作品自体は比較的淡々と続いていきますが、各編の珈琲についての描写を読んでいると、無性に「熱々」の珈琲が飲みたくなります。ただもう少し主人公の内面にまつわるエピソードもあればもっとほろ苦くて味わい深かったのになとは思いました。
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■ドラマの感想
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東京の下町にある喫茶「珈琲屋」で繰り広げられる人情物語
前科のある喫茶店のマスターを軸に、喫茶店で出会った人々との交流の場を描いたストーリーです。珈琲店に来る人々は何らかの悩みうぇお持っていてそんこでマスターとのや梨取りがありとても静かな雰囲気の中での物語で至福のときのようなやすらぎが感じられます。珈琲屋の人々は、シンプルな設定なのですが、それぞれの登場人物が抱える事情が丁寧に描かれていて、見ている人の気持ちを引き込んでいきます。珈琲1杯でも、気持ちが救われることってありますよね。人生転落した行介だからこそ、たかがコーヒー1杯、されどコーヒー1杯に重みがあります。私もこういう人のコーヒーを飲んでみたいです♪
4月27日スタート。TBS系毎週日曜午後9:00~午後9:54
ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫) (2014/03/14) 池井戸 潤 商品詳細を見る |
『ルーズヴェルト・ゲーム』は、池井戸潤による小説。
2009年4月から2010年2月にかけて、学芸通信社の配信により熊本日日新聞を皮切りに全国の地方紙に連載。
2012年2月21日に講談社から刊行され、2014年3月14日に講談社文庫版が発売された。
■ドラマ
主演は唐沢寿明。
キャッチコピーは「辞令、奇跡を起こせ。」。
ドラマ版での主人公は細川充。
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■原作の感想
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直木賞作家・池井戸潤の同名小説を原作に、倒産寸前の企業と会社の“お荷物”となってしまった野球部が存続をかけた勝負に挑む姿を描く。タイトルは「点を取られたら取り返し、8対7で決着する試合」を意味し、野球を愛した第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトが1937年1月に、ニューヨーク・タイムズの記者に宛てた、野球記者協会から招待されたディナーを欠席することを詫びた手紙の末尾に記された「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」という言葉に由来します。2008年9月に起こったリーマン・ショックの前後、不景気で世の中が暗かった時期に、読んで元気になってもらう小説を書こうと考えて執筆が開始された作品。原作では特定の主人公はおらず、野球部のマネージャー、ピッチャー、製造ラインの責任者など、複数の視点から問題が描かれる構成になっています。井戸さんの作品はすべて勧善懲悪&ハッピーエンドですから結末は想像がつきます。しかし、そこへ持っていく語り口が実に上手いのです。その秘密は登場人物の一人ひとりをその顔つきまで浮かぶように描写する筆力とセリフのうまさ、場面構成の巧みさにあります。池井戸さんは元銀行員ですからデビュー以来、銀行員を主人公にした長短編を書いてきました。それぞれに面白いのですが、「空飛ぶタイヤ」以降は舞台を銀行から離れてより大きなフィールドに移されたその結果、更なるスケールの大きな骨太の長編が続いています。今後の池井戸氏の作品を楽しみに待ちたいと思います。
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■ドラマの感想
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唐沢寿明主演で、池井戸潤の人気小説を連続ドラマ化!
唐沢寿明さん主演作品です。世間では半沢の2匹目のドジョウを狙った、半沢のコピー番組とさんざんな言われようですが、急遽半沢に似せて作った作品ではありません。ちゃんと原作があってのものですから、コピーだなんて批判はお門違いです。唐沢さんをはじめとする最高のキャストでスリリングかつ日本人の好きな逆転満塁ホームラン的な経済ドラマです。”取られたら取り返す”という意味を持つタイトルから、今後の展開が気にはなりますが、『半沢直樹』のときも、回を重ねる度にだんだんと面白くなっていったので、この作品も回が進むごとに、徐々にひもとかれる次の展開ドラマに期待したいです。だだ『半沢直樹』が大ヒットした為、良くも悪くもドラマの作り手に影響が出てしまう事が気にかかっています。変に意識しないで、原作を忠実に映像化して欲しいですね。
3月23日スタート。 WOWOWプライム毎週日曜午後10:00~午後11:00
私という運命について (角川文庫) (2008/09/25) 白石 一文 商品詳細を見る |
私という運命について(角川書店、2005年4月)、文庫化。
■ドラマ
主演は永作博美。
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■原作の感想
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ある女性の29歳からの10年間を描いた作品です。主人公の女性が、総合職として仕事に「夢」を持ち、そんな中で逃した「運命」に10年後再び出会い、しっかりと掴み取ると言う物語です。悩んでいるときに読んだので様々な感情をいだきました。最も印象に残っている言葉として「選べなかった未来、選ばなかった未来などこにもないのです。」というある手紙に書かれているメッセージがあります。全くその通りだなぁと共感しました。今の私があるのは過去の私の様々な決断や行動があるからだし、それは決して私で選ばなかったことではないのは確かで、結果がたとえ思い通りにはなっていなくともその原因をつくってきたのは全て私自身です。この物語の主人公を通して「運命」と言うものは、誰にでもあるのですが、それはしっかりと掴み取らなければいけないものだと、語りかけてきます。「運命」に出会った時、眺めているだけで、掴み取る意思を示さなければ、「運命」は逃げてゆき、戻ってこないものだと語ります。主人公は、運よく逃した「運命」に再び出会い、今度は積極的な行動に出て、しっかりと「運命」を掴み取ります。もう一つこの小説が語っていることがあります。それは、男と女の違いです。男は「今」を生きるのに対し、女は子どもを介して「未来」を生きると言う事でしょうか。単なる小説とはちょっと違った、少し「哲学」的なところのある作品でした。
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■ドラマの感想
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直木賞作家・白石一文の原作を永作博美主演で初映像化!
主演の永作博美さんが、いい女優さんになられたなぁ・・・と感じます。この物語の主人公は1990年代から2000年代にかけての10年間を駆け抜ける一人の女性を描いた骨太のドラマです。ドラマが進むにつれ年代が変わりますが、この間にもいろんな出来事があり、そのたびに何を感じるかというのがテーマであり、その時代背景と共にその時に生きた女性がどう考えて行動していたのかというのが共感出来ました。とっても若く見える永作さんならではの演じ分けで違和感もありません。さすがですね。「時代に翻弄された」という表現がぴったりの主人公の哀愁と後悔の思いを憂いげに表現しているのが印象的です。10年間という長い月日にはいろんな出来事もあり女性としての生き方なども描かれていて、それを演じる永作さんの演技力が素晴らしい。10年の間にいろいろと変化していく社会情勢の中でもしっかりと生きていく女性の姿に、私も頑張らなくちゃとかつを入れられた感じです。
5月11日スタート。WOWOWプライム毎週日曜午後10:00~午後11:00
司法記者 (講談社文庫) (2014/04/15) 由良 秀之 商品詳細を見る |
2011年に、特捜部捜査をテーマにした推理小説「司法記者」にのみ、謎の新人作家「由良秀之」の名義で発表。
同郷の親友である俳優の佐野史郎さんと小説『司法記者』の出版記念対談の際に、その由良秀之」の正体は、郷原信郎(元検察官、弁護士)であることを明かした。
■ドラマ
主演は吉岡秀隆。
■キャラクター紹介
織田俊哉(吉岡秀隆)・・・東京地検特捜部の検事。特捜部のエース・鬼塚の下で任務に励む。つらい過去があり、それにこだわるがあまり、強引な捜査をする検察組織に馴染めず、自分の正義を曲げられずにいる。鬼塚の考え方にも疑問を感じており、徐々に反発していく。
桜井智子(真飛聖)・・・毎朝新聞の司法記者。東京地検に取材攻撃を仕掛け、贈収賄事件がらみのスクープを狙う。社内ではエース的存在で、周りの記者からは「くノ一」と呼ばれている。織田の元恋人。
鬼塚剛(三浦友和)・・・東京地検特捜部副部長。特捜部に配属されたばかりの頃に担当した事件で、捜査に対する考え方が一変する。東京地検の体質に染まり、大物政治家逮捕に執念を燃やす。
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■原作の感想
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推理小説として読むよりも、むしろ、そこに描かれる人物像、登場する組織、職位、しくみなどその内実を知らない人たちに、わかりやすく解説し、小説という形をとって、このままでよいのか・・と思わされる現代社会のさまざまな問題定義をあらゆる角度から描き出して問いかけをしている。全体的に構築的でシンプルに書かれていて、とても読みやすい。
近年批判される特捜事件の捜査のあり方を天下に明らかにするという点ももちろん重要でしょうが、純粋にミステリー小説として極めてレベルが高く、文字通り寝食を忘れて楽しめる小説。由良秀之さんは、一説には元検事の郷原信郎氏のペンネームということだが、もしその一説が本当であれば、今後とも良質な検察ものミステリーを量産していただきたいものです。
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■ドラマの感想
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吉岡秀隆と三浦友和の豪華タッグ! 日本最大の捜査機関「特捜検察」を描く
なにぶん、5月5日現在。まだ放送されていないのでドラマのあらすじだけ掲載。
『連続ドラマW トクソウ』あらすじ・・・東京地検勤務を目指し、地道にキャリアを積んだ検事・織田俊哉(吉岡秀隆)は、千葉地検から念願の東京地検への異動が決まる。特捜部副部長・鬼塚剛(三浦友和)が指揮する直告班に配属された織田は、埼玉県知事・中井壮太郎(坂口進也)への贈収疑惑が浮上した、大手ゼネコン・大日本建設の捜査を開始する。一方、毎朝新聞の司法記者・桜井智子(真飛聖)もまた、大日本建設と埼玉県庁の関係を疑問視していた。そんな中、大日本建設の一斉捜査で贈賄をほのめかすメモが発見される。鬼塚はメモを動かざる証拠とし、知事の中井と大日本建設会長・吉川稔(佐々木勝彦)の関係を邪推するが、織田はメモの信頼性を疑い、独自の捜査に乗り出す。
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