雑貨茶屋のトホホな毎日味噌と寺とわたし〜味噌編〜
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味噌と寺とわたし〜味噌編〜

ものすごく久しぶりにマヨミさんと遠足に行くことにした。
ふたりで、というのが久しぶりすぎてちょっとどんなノリだったか思い出せなかったけど
日程が決まり場所もわたくしの希望で「岡崎」に決定。
あとはまあInstagramでよさそうなとこを探してみようと思っていたら
マヨミさんから「図書館でるるぶ借りてきた〜2年前のだけど」というLINEが来て
膝から崩れ落ちた。
まさかのるるぶ。それも2年前の。
マヨミさん最強。



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岡崎といえば八丁味噌。
よく名古屋といえば赤だしと言われますが八丁味噌と赤だしは違いますからね。
で、八丁味噌は岡崎。
そこでまずは「カクキュー八丁味噌の郷」からスタート。
このカクキューさん、初代は元々は今川の家臣で桶狭間の戦いで今川が負けちゃった後、この岡崎のお寺に逃げてきて武士をやめて「久右衛門」って名前に変えまして、お寺で味噌作りを学んで数代のち1645年に八丁味噌を作り始めた、らしいです。
桶狭間の戦い、については各自調べてください。
キーワードとしては今川グループには松平元康(のちの徳川家康)がいたってことですかねえ。
このへん知っとくときっと来年(2023年)の大河ドラマが楽しいかも、どうだろわからんけど。


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難しいことはまあいいとして。

このカクキューさんでは工場見学が無料でできますのよ。
朝イチの見学グループはうちらと、20代後半のカッポーさん。
ごめんねうるさいおばちゃんたちと一緒になっちゃって。
ではガイドさんの案内で工場見学スタート。
ちなみにこのへんの建物は明治40年に建てられたもの。


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日吉丸と蜂須賀小六の出会いの場面。
えーとまず日吉丸ってのは豊臣秀吉の子供の頃の名前で、蜂須賀小六ってのは後の家臣で、その二人が出会ったのが岡崎にある矢作橋で日吉丸が野宿してて蜂須賀さんが誤って踏んでしまったとかで、そんな感じ。どんな感じよ。
でもどうやら有名なシーンらしくて、この構図あっちこっちに出てくる。
てか、岡崎=家康のイメージだったのに突然秀吉ぶっこまれて少々混乱するわたくし。


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ほほう、有名な人もここの八丁味噌が好きだったのね…おや秋山徳蔵の名前が。
天皇の料理番じゃん。
「え?なにそれ」
え、マヨミさん知らんの?ドラマだよ、ちょっと前に佐藤健がやってたじゃん。
「えーしらなーい」
「あ、そうですそうです!佐藤健くんがやってました、よくご存知ですね!」
おおガイドさん、天皇の料理番を知らない人はいることがビックリですよ。
「えー、いつ頃?」
うーん、5年くらい前?いやもっと前かな?でもその前に堺正章がやってたよね。
「え!」
「え〜?堺正章ってマチャアキ?」
そうそう、え?知らない?
「知らなーーい」
「……知りませんでした…勉強になります…」
……そーか…知らないか…マチャアキの秋山徳蔵…そっかガイドさん若いもんね…。



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さてこちらは昔ながらの味噌作りを再現したもの。
このひとたちも、当時の職人さんたちそっくりに作ってあるんだって。
顔の長さとか。顔の長さて。そこは顔でよいのでは。


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わー、2階にもいるー。
芸がこまかーい。


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遠い目をした彼は木桶の中で味噌のもとになる豆を踏みしめている。
確かにこんなおじさんいるわー。


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キャッキャ言いながらバシャバシャ写真を撮りまくるおばちゃんふたりに対して
20代後半カッポーは全く撮らない。
いいの?あんたたち撮らなくていいの?ねえねえ。
と、ここ(のどあたり)まで出てきたけど我慢した。


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なにやら俯いている人もいた。
あの左手はなんだろう。

あたしのこと好き?
うん好きだよ。
どれくらい好き?


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これくらい。


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味噌作りで使われてる木桶。
今も八丁味噌はこの木桶で作られてるのよ。
てか後ろの絵がかわいいなあ。


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でた、日吉丸と小六のシーン。よっぽど気に入ってたんだなあ。
こればっかやないか。
でもかわいいなあ、このパッケージ復刻すればいいのに。


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この陶器の瓶もかわいいなあ。
奥のポスターはあの女優さんに似せているのだろうか。
あの女優さん。
えーと…名前まったく出てこないけど。


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さて味噌蔵。
あ、そうそう、このへんは2006年前期の朝ドラ「純情きらり」の舞台にもなってた。
あたし見てないけど。
このカクキューさんもロケで使われてたらしい。
あああたしもいつか登米でモネのロケ地めぐりしたい。


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味噌蔵の扉をガラガラーーッと開けたら味噌の香り。
なぜならここは現在も使用しているから。
この木桶の中には八丁味噌のできかけがみっちり詰まっておるのです。
ひと桶に約6トン、で、上に3トンの石を積んでふた夏ふた冬寝かせる、と。
味噌、ろーくーとーんーー。
石、さんとーん。
え?今もこの石積み方式なんですか?
「そうです、職人がひとつづつ積んでいくんですよ」
えーー!
「マジですか!」
驚くおばちゃんふたり。
20代カッポーは淡々としている。
え、ここ驚くとこじゃね?



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恒例、「ここがわたしのアナザースカイ!カクキュー八丁味噌の郷です!」
マヨミさんがさぁ〜撮るのが遅いんだよ〜もっと脚あがってたのにさぁ〜。
「もっと耐えて!」
むりだよ〜、もうどう見てもあるある探検隊の気絶だよ〜。


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それにしても。
あのカッポーさん一枚も撮ってなかったね、心の印画紙に焼き付けたのかねえ。
「質問もしてなかったね」
きっと今頃、あのおばちゃんふたり浮かれてたねーとか言ってるよ。
「若いうちはあんな感じかもしれんね、工場見学の醍醐味はトシいってからじゃないとわからんのだわ」
そうだねえ、もっと岡崎きっと家康のことも何も言ってなかったけど。
「そういう人たちなんだよ」
てゆーかうちらが言い過ぎなんだよ。きっとガイドさんだって事務所に戻って「知ってました?天皇の料理番って昔マチャアキがやったらしいですよ」「えー知らなーい!」とか言ってるよ。
「いや、今の人たちマチャアキとは言わないと思う」
……だね。


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カクキューさんで工場見学を満喫したあと、ほんの150mばかり移動しまして、
お次はこちら、まるや八丁味噌さんへ。味噌蔵のはしご。

どうしてもこのクマ、まっすぐ座ってくれんわ。
「頭に3トンの積み石乗せてるからじゃない?」
そうだね。


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当然まるやさんでも工場見学。まずなかなか味のある説明を。
ま、製造方法は同じなんだけど。
わたくしもカクキューさんで初めて知ったんだけど、八丁味噌と赤だしの違い。
知ってます?
八丁味噌は大豆と塩と水だけでできてる。
で、その八丁味噌に麹味噌を配合して加熱やらいろいろしたものが赤味噌、赤だし。
あたしは八丁味噌にダシをいれて作った汁物のことを赤だしっていうと思ってたよ。
愛知県人として恥ずかしい。


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まるやさんは資料館的なものはなくて、ひたすら仕込み中の木桶。
「現在も3トンもの石を人の手で積み上げております!」
うん知ってる。
「すごいですねーー!一人で積むんですか〜?」
…マヨミさんのこーいうとこすごいと思う。大人だなあ。
マルキューさんで同じこと聞いてるはずなのに新鮮に驚いている、ように見える。
ガイドさんもきっとやりがいがあるよねえ。
きっとあたしは驚いていないのがバレている。


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どこまでも続く石積み桶の前で「すごーい」とお互い向かい合っての撮影。
とにかくマヨミさんはガイドさんにいろいろ質問を繰り出していて、ものすごく充実した工場見学であった。それを横でぼんやり聞いていたわたくしは、この積んであるてっぺんの石が「まんじゅう石」と言われている、ということしか覚えていない。


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出たな日吉丸。
「この蔵に忍び込んだ日吉丸が逃げる途中でこの井戸に石を投げてあたかも自分が飛び込んだかのように見せかけて追っ手をごまかした、と言われています」
蓋を開けてみると6m下に覗き込むわたしとマヨミさんの顔が映る。
「わー!まだ水があるんですね!」
「そうなんですよ」
でもさあ、井戸に誰か落ちたと思ったら調べるよねえ、井戸だよ?井戸に人が落ちたらいやじゃんそこの水飲むの…ごまかされてる場合じゃなかろう、と言いたかったけども言いませんでした。
大人なので。


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またしても仕込み中の味噌桶です。
江戸時代後期の味噌蔵、今も現役。ここも朝ドラのロケに使われたらしい。


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左側がまるやさんで通りを挟んで右側がカクキューさん。
で、この通りは東海道。
東海道五十三次の東海道。
なんかすごいね。東海道中膝栗毛だよ弥次喜多道中だよ。
歴史を感じるねえー。


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めっちゃ強引に味噌持たされてるけども。
隣同士でカクキューさんとまるやさん、同じ八丁味噌でもそれぞれ違う八丁味噌をずっと作り続けてるんだなあ。すごいなあ。
ただ出発が早かったこともあって、もう腹が減って腹が減って、倒れそうだよ。


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ということで、舞い戻ってきましたカクキュー八丁味噌の郷。
150mを行ったり来たり。
なぜならここには食事処があるのでございます。
ほんとは教えてもらったおしゃれカフェでランチにしようと思っていたのに
空腹には勝てんかった…。
お腹減ったーーー!!!!(大声)


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タララタッタラー!味噌カツ定食〜!
味噌だれが多すぎたけどとにかくトンカツがおいしい!
いさむ・ポークっていう豚肉らしいけどおいしい!
トンカツ好きなわたくしが自信を持ってオススメ!

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いさむ・ポーク!!
また食べる機会があったら忘れずに、味噌だれはかけずに別に下さいと言おう。


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「どれがおすすめですか〜?味噌煮込みうどんおいしいですか〜?」
とお姉さんに聞いているマヨミさんの声があっちから聞こえる。
そーいうこと聞かれるのほんと困るんだよね店側としてはさ。
「あ、どれもおいしいですか、そうですよねー、あー迷う〜」
という紆余曲折を経てマヨミさんが選んだのは平日限定ランチ。
味噌煮込みうどんとごはんのセット。
「このお味噌、カクキューさんのでいちばん高いやつ使ってるんだって!」
金に目が眩んだ女め。


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石が積まれた桶からマヨミさんに視線を移すと、味噌煮込みうどんの汁をすべて飲み干すところだった。
……マヨミさん…あとで絶対喉乾くよ。
「だって!おいしかったんだもん!!」

駐車場で大声で空腹を訴えたわたくし。
味噌煮込みうどんの汁をすべて飲みきり「おいしかったんだもん!」と訴えるマヨミさん。
小学生の時から知ってるけど、お互いこんな大人になるとはねえ。


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もちろんこれも食べるよ。
こーゆうのは姉がいればなあ、食べてくれるんだけど。
仕方ない今日はわたくしが。
塩キャラメルのような味…
八丁味噌パウダー…
ドキドキするなあ。

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味噌。
味噌の味。
ひたすらあまじょっぱい。濃くて甘くてしょっぱい。
どうやらリニューアルして塩キャラメルからザ・八丁味噌にレベルアップしたようだ。
味噌味噌しい。


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2枚目、「ここがワタシのアナザースカイ!まるや味噌蔵です!」

「もうちょっと耐えてよ!ブレちゃう!」
無理だっつーの!
こちとら筋力落ちとるっちゅーの。





(味噌と寺とわたし〜寺編〜に続きます)








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COMMENT

コメントどうもありがとう〜

まめさま
マチャアキやってましたよねー!よかった〜覚えてる人いて。でもって佐藤健くんのやつはあれですよ、鈴木世界遺産亮平さんの痩せっぷりがすごいのと健くんの包丁遣いがめっちゃうまいんですよ、アマプラとかにあればぜひ。

| ワタナベリリコ | 2022/09/20 13:08 | URL |

私も天皇の料理番と言ったらマチャアキ!
佐藤健君も演ってたの知らなくてマチャアキ一択^^;

それにしても…
味噌の世界奥深いですね〜!

| まめ | 2022/09/16 23:58 | URL | ≫ EDIT















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