2015.04.06 Mon
サニーとトメ子と大人の京都。その2。
もともとは予定になかったのだが、どうせ通り道にあるなら寄ってみようか
トいうことでやってきたのは大徳寺。
応仁の乱で荒廃したところを一休和尚が復興したという。
あの♪いーっきゅーさーん、はぁイ あわてないあわてない、でお馴染みの一休さんだ。
へーー、やりよるねえ一休さん。
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「大徳寺といえば大徳寺納豆やんな」
「そうやね」
…なによ、その大徳寺納豆って。
「はー?知らんの?!」
知らん、初めて聞いた。
「普通の納豆とちがって黒くて…」
「粘ってないんやわ」
「納豆っていうよりおつまみみたいな」
「塩っぱくてな、つまみにちょうどいいのよ」
しょっぱい納豆なんて…。
………なんか……いいわあたし…普通の納豆で。
世の中にはまだまだ知らない食べ物があるなあ。
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そんな話をしながら境内を進む。
塔頭と呼ばれる小さな寺院が本院を囲むようにたくさん建っている。
こーいうの、奈良の法隆寺でもあったなあ。
ここ大徳寺で、秀吉さんが信長の葬儀を執り行なったため
その後戦国武将が競うようにして塔頭を造るようになったらしい。
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千利休とも縁の深いお寺だけあって、お茶の席が開かれることが多いのか
この日も着物のシトがたくさんいた。
それも外国人がわんさか。
みんなすごいニコニコしておる。
楽しそうやなーあんなにニコニコして。
着物、動きづらかろうになー。
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「外国人といえばな、駅でインド人に道聞かれたで」
トメ子に道を尋ねるインド人!
「三十三間堂に歩いていきたいんだけど、って」
駅から歩いたらかなりあるけど、歩けない距離ではないか。
「歩いたらかなりありますよって言うたんやけど、
おーけーおーけー!って言わはるし」
で、道教えたの?
「やー、外国にヒトに説明できるほど道順知らんし」
トメ子、ピーンチ!
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「でもな、おまわりさんが近くにおったんよ、だから
おまわりさんに聞いた方がいいですよって丸投げした」
や、それが確実かもねー。
すぐそこならいいけどさ、かなり距離あるし、道だってわかりにくいし。
「下手に教えて全然違うとこ行かれても、悪いしな」
「いやもう、びっくりしたわ」
「トメ子が優しそうにみえるんやわ」
などと、話しながら歩いていると。
「スミマセン!写真をお願いできますか?」
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トメ子、観光客に大人気。
やっぱり京都人だということがそこはかとなく漂っているのだろうか。
バッグにいちいちしまうのがめんどくさくて、
首からでかいカメラを下げっぱなしにしているカメラ小僧のわたくしではなく、
あえてトメ子に群がる観光客。
さすがはんなりオーラ。
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ト、ざっくり一周しただけで大徳寺をあとにするわしら。
特別公開しているお庭もあったし、
もっとずんずん奥に行けばご朱印だってもらえたのに。
なぜか、ざっくり。
それはなぜかというと……もう腹がうるさかったのだ。
ぐーぐーぐーぐー鳴りっぱなし。
もう我慢できない!
行くぞ!!
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トいうことでとうとう!!到着。
実は今回の京都遠足、ここに来たかったのだった。
トいうか、ココに来るために計画したのだった。
6年前に一度だけ来たフルーツHOSOKAWA。
さすがにイマイスーパーとは違うわ、並んでいるフルーツがどれもこれも美しい。
トメさんトメさん、あのマンゴー。
「ん?」
上の段にマンゴー並んどるがね。
「うん」
あの真ん中の1コだけ箱に入ってるヤツ、あれでいくらすると思う?
「んーーー、マンゴー買おうと思ったことないしわからんわ」
だいたいでいいよ。
「……せんごひゃくえんくらい?」
……!!!
せせせせ…せんごひゃくえんて!!
「あ、やっぱり高過ぎた?!」
たーかーすーぎーたー!て!!
ちょっと!山田さん、聞きまして?
このシト、あの1コ箱入りマンゴー1500円て言いましたで!!
「あやまれ!マンゴーさんにあやまれ!!」
「だってマンゴーの値段なんて見たことないし見当つかんし、
箱に入ってるくらいやからお高いんやろなと思って高めに言ったのに…」
マンゴーさんにあやまれぃー!
「そしたら、いくらやと思うの?!」
そうやねえ、一万はしないな、9000円弱…。
サニーは?
「うん、8000円くらいかな?」
正解は約8900円。
「……マンゴーにあやまってくるわ…」
カルチャーショックを受けるトメ子。
ヒトは自分の興味のないものの値段にいかに疎いかということがわかったところに、
本日のメインが登場。
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でーたーー!!あまおうパフェー!!
上から下までぎっしりあまおうおうおうおう!
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当然はじまるあまおうさん大撮影会。
そりゃ撮るわ。
フォトジェニックすぎる。
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あー、コレよコレコレ。
前に食べて以来、毎年いちごの季節になると食べたいなあ食べたいなあト
思い続けて来たあまおうパフェ。
パフェなんて、フルーツと生クリームとアイスクリームだけなんだから
どこで食べてもそう大差ないでしょ?と思ったそこのアナタ!
違うっ!!
ホントに全然違うんだぞ!
さすがに1500円するだけのことはある。
はぁ〜〜〜おいしいいいいいい。
「おいしいなぁ!!」
「フルーツはほんとに値段に比例するもんな、味が」
ひとくち食べては、おいしいねえ。
また食べては、おいしいねえ。
他に言葉がでないわたくしと、
無言でかちかちスプーンをすすめるばかりのサニーとトメ子。
そして今回はもうひとつ。
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どっかーーん!!!
見よ!この美しさを!!
なんだこの美しい食い物は!
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わたくし、今回はこれもどうしても食べたかった。
こんなに贅沢なサンドウィッチがありましょうか。
ホントに幸せ。あまおうサンド。
「そのへんのいちごとは別もんやな」
だよね、甘いんだけど酸味もきちんとあって、でも酸っぱくなくて。
「そうそう」
なんつーか味が濃いっていうか。
「はーー、ほんまにおいしいわーー」
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1500円のパフェと1500円のいちごサンド(コーヒーつき)。
こんなもんを誰にも文句も言われずひとりで食べられるなんて。
ああ、大人でよかった。
大人、最高。
春の京都遠足、まだ続きます。
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