2024.10.03 カテゴリ: 未分類
「神に愛されていた」 木爾チレン著
「神に愛されていた」 木爾チレン著 実業之日本社 2023年11月5日発行
若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った――。
やがて三十年の時が経ち、冴理のもとに、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
「私には書く権利がないの」そう断る冴理に、
「それは三十年前--白川天音先生が亡くなったことに関係があるのでしょうか」編集者は問う。
「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」
――そして、この時を待っていたというように、冴理は語り始める。
高校文芸部の後輩、白川天音が「天才小説家」として目の前に現れてから、
全ての運命の歯車が狂ってしまった過去と、その真実を……。
希望と絶望、 羨望と嫉妬……
これは、ふたりの女性作家が、才能を強く信じて生きた物語。
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10月3日読了。
面白くて読みやすかったので家事の合間、一日で読了。
生きる希望であり尊敬していたのに素直に気持ちを伝えることができないまま時は経ち、誤解が生まれ思わぬ方向へと進んでいく様はえっどうして?と何度も思いながら読み進めていった。
そういう物語だからしょうがないけど(^^;
永い人生の中で誤解を招くことがないようにしないととんでもないことになるということですね。