やはり大学と言うところは、高校を出て入ってはいけませんな。
今日は労働法の研修会に行ってきました。
先生は某大学の先生で、この分野の専門家。
でも、大学時代なら、この種の授業は「ねむいが・・・・」と一言に付きます。
条文の解釈と判例。
ねむい・・・ねむい・・・早く終われ・・・・
ところが、今日はまるで眠くない。
実に興味ぶかい話でした。
大学時代と、どこが違うか?
それは経験前と経験後の違い。
説明される事例の殆どが、常に起こっているモメゴトなのですから、これが法的には、どのように解釈されるか?
それを知ることは、とても有意義です。
ところで、日本の労働法規というのは、日本では珍しいことに判例主義なのです。
条文には明確な判断基準も無いし、判断理由も書かれていない。
これは、社会が変化するのだから、その時々の裁判所の判断に任せようという事で、それは、それで良いのだが、問題は日本人の性格。
時として一審で、トンでも判決が出ることがあるのだが、これも二審、三審と争う中で是正される。
ところが、トンでも判決が出ると、経営者が戦いを放棄して、和解してしまう。要するに金で解決してしまうのである。
その、結果、この判決が確定されてしまう。
和解した本人は自業自得であるが、可哀想なのは、その後の裁判。同じ事例があれば判例があるので、経営側は即座に負けることになる。
戦いを放棄した者は、生きてゆくことはできないのだ。
今の日本の労働法規の情況を見る限り「もう日本で人を雇ってはいけないだよ」との結論に達する。もう、そこまでに至っているが、民主党のマニフェストどおりに実行されると、完全に終わるだろう。