博多からの出張から帰り、
羽田空港から京浜急行に乗ると以下の社内ポスターを発見した。
蛇口から直接、水を飲んでいる小学生。
昔のことを思い出す。確かに水道の水は冷たくて旨かった。
水道の蛇口の水がそのまま飲めるのは、日本独自の文化と言っても良い。
中国で飲めば即時、下痢となる。
欧州も水が飲めないのでワインやビールが安い。
日本の生水が何故に美味しいか。水質の問題もあるが、これはご先祖様のお陰なのである。
江戸時代に治水のために山に樹を植えた。
水が腐葉土に蓄えられ濾過され地下水となる。
その美味しい水が流れ込む江戸湾の魚も旨くなる。
これは徳川幕府及び諸藩の「林政」が素晴らしかったからである。
(徳川林政史研究所)
http://www.tokugawa.or.jp/institute/index.htm
現在、東京都水道局は、この昔の水道水を取り戻すために取り組んでいる。
東京の水道は一時、カルキ臭くて飲めた物ではなかったが、
地道に下水道対策を強化した結果、都内の川に魚が戻っている。
水道の水も、以前と同様とは言えないが、かなり昔に戻っている。
これは水道水を「高度浄水処理水」への変更しているからで、現在、23区内の水道水は、高度浄水処理水と通常の処理水のブレンドであるが、平成25年までに全量を高度浄水処理水に変更する計画だ。
蛇口回帰推進計画は本年がキックオフである。
東京の蛇口回帰推進計画
不二家の使用した牛乳は消費期限設定の必要が無い超高温殺菌牛乳であった
私は料理が趣味のため、食品にはこだわる。
牛乳についても、味覚の好い低温殺菌牛乳をかなり早くから飲んでいる。
ゴールデン・ウィークに以前、スーパーマーケットに勤務していた妹が遊びに来たので、牛乳談義から不二家の問題まで、話が盛り上がった。
海外では超高温殺菌のロングライフミルクが市場の中心である。
○UHT滅菌法 135~150℃で1~3秒
これは、超高温で加熱処理された牛乳を無菌状態の容器に充てんすることで、
未開封の状態では常温でも1ヶ月以上の保存が可能。栄養価についも通常の牛乳と変わらない。
ところが、日本人は「牛乳を常温で1ヶ月保存できる」と言っても信じない。
「そのためロングライフミルクは日本のスーパーでは売れない」とのこと。
妹によると「米国で牛乳と言えば、このロングライフミルクのこと」らしい。欧州でも半分以上がロングライフミルクである。
「料理やお菓子に使う牛乳ならロングライフで充分。1ケ月持つので日本でロングライフを安く売れば、便利だと思う」と妹。
それでは、日本ではどうなっているのか?
牛乳の中にいる菌は
①「非耐熱性の菌」と
②「耐熱性の菌」がある。
耐熱性の菌でも120度以上で殺菌すれば死滅する。
ただし、100度以上にぐらぐら煮るわけなので、味覚は落ちる。
栄養素に変化は無い。
料理に使う牛乳は、超高温殺菌で何の問題も無いが、加熱しないで飲むことを考えると、風味が重要なので殺菌のレベルを落とすことになる。
○超高温瞬間殺菌(UHT法)
120~130℃で1~3秒
これはロングライフミルクと比較して、
殺菌温度を低くして(ロングライフは135~150℃)、
さらに殺菌時間を短くしている。
日本のスーパー等で売っている牛乳の殆どがこれ。
密閉容器の納まっていれば長期の保存できるので、消費期限は無い。
ただし、味は落ちるので目安として賞味期限がある。
○高温短時間殺菌(HTST法) 72℃で15秒
殺菌温度を72度まで下げ、時間を15分に延長。
ただし、耐熱性の菌は死滅しない。
殺菌効率は低温保持殺菌と同等である。
そこで消費期限が設定されている。
○低温殺菌(LTLT法) 62~65℃で30分
殺菌温度を65度まで下げ、時間を30分に延長。
病原菌などの非耐熱性の菌は死滅。
耐熱性の菌は残存する。
消費期限がある。
-----------------------------------------------------
低温殺菌牛乳は一部の味にこだわる消費者向けであり、価格も高い。
保存期間も短いので、スーパーでも、消費期限が近づく前に40%引きとか半額にして売り切ってしまう。
低温殺菌で残存する菌は、有害な菌ではない。
だから心配する必要はない。
しかし、これでヨーグルトを作ろうとすると、乳酸菌が牛乳の中に住む菌に負けてしまう。
妹によると、低温殺菌牛乳でヨーグルトを作ろうとした主婦が、
「この牛乳はおかしい」とクレームが付く例があるという。その場合は困るらしい。
「菌が多いんです」とは説明しにくい。
「乳酸菌が効かないのは、雑菌が多いからです。でも、それは無害なんです」という説明になる。
-----------------------------------------------------
それで不二家の問題である。
菓子に使う牛乳に、このように扱いがややこしい低温殺菌牛乳を使うはずがない。
常温での牛乳の味だけを求める必要はない。
さらに値段も高いし、消費期限が短いのだから使いにくい。
超高温殺菌牛乳を使うのが普通である。
ところが「消費期限切れの牛乳を使用」と大々的に報道された。
「何故だろう」と私も思った。
食品関連会社の殆どの従業員もそう思っただろう。
この謎が、不二家の「信頼回復会議」の最終報告書で明らかになった。
不二家埼玉工場で使用していた牛乳は、
UHT殺菌(超高温)であり、消費期限の表示対象ではない。
賞味期限表示の対象である。
そのままの状態で保存されていれば、
賞味期限内には風味が低下する事はなく、
賞味期限が過ぎても食中毒などの危険が生じる事はない。
この牛乳がワンウエイのポリ容器により搬送されていれば、製造日+7日の賞味期限であったが、(消費期限ではない)
ワンウェイ容器は使用したら廃却となる。
ゴミが多量に発生することになる。
そこで、使ったら、戻して再使用するリターナブル容器を使うことにした。
すると、容器を洗浄する過程で雑菌が入る可能性があることから、原料メーカーが製造部+4日の消費期限としたのである。
超高温殺菌なのに消費期限が設定れた理由は、容器の問題であった。
消費期限は4日であるが、運ばれてきた牛乳を直ぐに使うので、問題が起きなかった。
ところが昨年の10月に、シュークリーム以外の洋菓子を作るラインが頻繁にトラブルを起こし、
余った牛乳がシュークリーム工程に送られ、
これにより一時的なだぶつきが生じたのである。
この時に、牛乳に対する知識が不足している外部コンサルタント会社が
「消費期限切れの牛乳の使用が頻発している」とレポートを書き、これがマスコミにリークされたので大問題となった。
「雪印の二の舞になる」との記述も、外部コンサルタント会社の作文である。
なお、この消費期限切れの牛乳の使用は、客観的な証拠により明らかにされたわけではないという。
・消費期限の日の製造終了時に消費されていない牛乳が在庫として帳簿に残っていた。
・それを廃棄したという記録が残っていない。
・そのため期限切れで使用したと外部コンサルタントが推定した。
というのが実態である。
こうして謎であった「超高温殺菌牛乳なのに、何故、消費期限が存在したか」という謎が解けた。
製造日+4日は、リターナブル容器(通い箱)使用という特殊なケースに対応するため
便宜的に設定したリードタイムに過ぎない。
コンサルタント会社が指摘すべきは、
・牛乳のだぶつきを起こさないジャスト・イン・タイムの製造と原材料搬入の仕組みづくり
・材料メーカ-に製造日+4日の科学的根拠を求める
・ネックとなっている容器洗浄工程の除菌法の研究
等などである。
あまりに「度を越した素人コンサルタント」は、犯罪的というのが教訓である。
さすが産経抄ですね
▼昨年8月3日の夜、JR北陸線の特急車内で起きた強姦(ごうかん)事件は、
日本という国が抱える病巣そのものといえる。
若い女性の隣に座った35歳の男が、「逃げたら殺す」などと脅してわいせつ行為を繰り返し、
さらに車内のトイレに連れ込み、約30分間にわたって暴行したという。
▼トイレに連れて行かれる間、女性は恐怖のあまり声もあげられず、ただ泣いていた。
車内に居合わせた乗客は何をしていたのか。
男にすごまれて怖かったといっても、車掌に通報する方法はいくらでもあろうに。
味をしめた男は、その後も同様の犯行を重ねた。
-----------------------------------------------------
毎日新聞が一面で報じた「列車内強姦事件」の報道について、すでに多くの疑問の声が上がり、
それに比べると産経は「シンプルで脚色がない」と、好意的に評価されていたのに・・・・見事に読者を裏切りましたね。さすが産経抄です。
面白いのはIZAの編集部が「モラル、ホントに堕ちた・・・・」と、26日に記事への疑問がネットで大きくなっていることを伝えているのに、27日の産経抄はこれだもん。
たぶん、IZA編集部の担当者は、
これを読んで椅子から転げ落ちたでしょうね。
私も北陸営業所に行く時にJR北陸線のサンダーバードに時々は乗りますが、
この記事を読んだ時、
「これを書いた記者は、大都市圏の通勤電車と間違えてる」と思いました。
山手線のように一両の車両がオープンに見渡せるのなら、40人の乗客が「見て見ぬふりをした」と言う表現は理解できます。
しかし、2人がけボックス席のローカル急行では、
ボックス内のプライバシーは守られており、
座ってしまえば前に誰が乗っているのかも分かりません。
サンダーバードは加賀温泉郷等に遊びに行く特急でもあります。
2人(時として不倫カップル)、あるいは4人(同窓会など)でボックスの座り歓談するというニーズに合わせて作られています。
・殆どの乗客が気付かなかった。
・カップルの喧嘩だと思った。
と私は思います。
<サンダーバードの説明は以下のサイトで>
http://www.jr-odekake.net/train/thunderbird/index.html
<記事への意見の一部>
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/weblog_isono108/details.phpωblog_id=371
<警察に電話した人もいます>
http://youmenipip.exblog.jp/
大阪府警淀川暑に電話して確認しました。捜査では乗客にそこまでの確認は取っていない。
「誰が乗ってたか分からんもんを調べれるわきゃおまへんやろ?」と関西弁で言われる始末。
----------------------------------------------------
<結論>
・記事は警察発表だけで書いた。
・乗客へは取材していない。
・警察も乗客の話を聞いているわけではない(自由席であり、その時間に誰が乗っていたか特定できない。指定席でも同様だけど・・・)
・40人知らんぷり・・・は記者の妄想
報道の役割は事実を正確に伝えることにあります。
企業でもトップと中間管理職と平社員では見解が異なる事が良くあります。
「あの会社ではそういってます」
と報告しても「それは誰が言っているの?」と聞かれるのがビジネスの日常です。もっと広く情報を集めて報告する必要があるのです。
社長が全てを把握していることもなく、末端の一担当者が鋭かったりすることもままあります。
また、その逆もあります。
警察発表だけなら、シンプルにそう書くべきであり、
周辺取材もしないで、勝手な感想を付け加えるべきではない。
何処までが自分の意見か?
乗客はどのおように感じていたのか?
その中で「これだけは言える」という部分を明確にすべきです。
台湾の青年に席を譲られて
電車に乗って、青年に席を譲られる時がいつかは来る・・・・・と思っていた。
それが、突然やってきたのでショックであった。
3月中旬のことである。
期末で忙しく、余り睡眠も取れない状況だったので、
「きっと疲れているように見えたのか」と思った。
青年は立ち上がり、何回も座るように薦める。
あまり断っても悪いので、3回目には座った。
それから青年は、友人と会話を始めた。
その段階で、台湾の青年であると分かった。
・・・ところが4月に入って、またもや青年に席を譲られた。今回はシルバーシートである。
そこに3人の青年が居たが、私が乗車すると、
1人がスット立ち上がる。
「私は老人ではないっちゅうに・・・・」
断るが何回も薦めるので、已む無く座る。
顔は日本人と同様だが、話をすると分かる。
やはり台湾の青年であった。
少し雑談して分かれる。
「先日、伊勢神宮に行ったら台湾の観光客が多かった。若いカップルも居た」
と言うような話をした。
外務省のデータによると(2006)
日本→訪台者数116万人(交通部観光局)
台湾→訪日者数135万人(入国管理局)
日本の人口は1億人、台湾は2287万人である。
人口が日本の4分の1である台湾から日本に来る観光客の方が、
日本から台湾に行く観光客より多いのである。
私は日本人からは席を譲られた事は無い。
まだ、老人ではない事が日本人には分かるからだ。
いまだにスターリンを絶賛するとは
鄧小平秘録が面白い。中国総局の伊藤正ボス、良い仕事です。はやく単行本にならないかな?
中国共産党はいまだにスターリンを絶賛し、
ゴルバチョフは裏切り者と言う認識。
やっぱり、そうですか。
---------------------------------------
2006年夏、「居安思危」(治に居て乱を忘れず)と題したDVD(全8巻)が中国共産党内部で限定発行された。
中国政府のシンクタンク、中国社会科学院の「ソ連共産党興衰とソ連邦興亡」課題組(00年発足)の研究成果という。
ここには、ゴルバチョフ氏が「言行不一致、風見鶏、二面派の典型」といった人格攻撃を含め、社会主義崩壊の元凶として描かれている。
一方、スターリン(53年死去)を絶賛、それ以降のフルシチョフ氏らソ連指導者は否定的に扱われている。
-------------------------------------------------------------
ゴルバチョフの影響で天安門事件が起きる。
これを徹底的に弾圧した鄧小平は、ゴルバチョフを「諸悪の根源」と否定する。
これを継承する中国共産党は世界の常識から著しくズレている。
---------------------------------------------------------
しかし・・・・
ゴルバチョフの後継者であるエリツィン。
ロシア最初の大統領は、クレムリンには埋葬されないらしい。モスクワ=内藤泰朗氏の記事を引用する。
----------------------------------------------------------
ロシア革命を主導したレーニンや血の粛清を行った独裁者スターリンらソ連の歴代指導者たちはすべて、クレムリンに埋葬されてきた。
指導者でクレムリンを支える礎石とならなかったのは、スターリン批判を行ったフルシチョフ氏だけだ。
同氏は死後、ノボデビッチ修道院に埋葬された。
エリツィン氏は、同修道院に埋葬される2人目の指導者となる。
同修道院は、ロシアで最も人気が高い17~18世紀の指導者、ピョートル大帝に刃向かった姉ソフィアらが幽閉、埋葬された悲劇の歴史を持つ。
ロシア史の「反体制派」。同修道院への埋葬は、そのイメージがつきまとう。
----------------------------------------------
今のロシアはオイルマネーでやたらと景気が良い。
しかし、工業は何も無い。
もともと軍需産業・宇宙開発では優れていたが、
民生産業は国営で競争力がなかった。
それが経済の自由化で根こそぎ倒産した。
ロシア人は、もう民生の工業に注力する気力も無いようだ。
欧州と日本から企業が進出しても、基盤となる素材産業・部品産業が無い・・・というより滅んだのだから難しかろう。
ロシア人をこんなに怠惰にしたのは、社会主義である。
下の写真を見て欲しい。
素晴らしく精巧な技法で造詣された建築物内部の回廊である。繊細さ、優しさ、気高さ、崇高さを、この廊下を歩けば感じることができる。
これらを作り上げる情熱が、当時は存在したのだ。
社会主義者が専制政治と非難したツアーの時代に、トルストイやドストエフスキーのような小説家、チャイコフスキー、ムソルグスキー、リムスキー・コルサコフのような音楽家が排出した。
しかし、社会主義革命以降は、文化果てる国になってしまった。
暴力革命を肯定する社会主義、共産主義の唯物史観が、全てを抹殺したのである。
山口組系水心会と安倍首相の「関係」を警察庁幹部が激白
本日の早朝、都内を山手線で移動中に、
電車の中であんぐりと口を空けて、天空を見つめる老人を発見した。
なにを見ているのかな・・・と、彼の見つめる先を見ると、そこには週刊誌の中吊り広告があった。
彼の目は「山口組系水心会と安倍首相の関係を警察庁幹部が激白」という文字を穴の開くほどの眼力で見つめていた。
週刊朝日
電車に乗ると、必ず中吊り広告を熱心に見つめている人を何人か発見する。
確かに手持ちぶたさで、やる事がないと、中吊り広告に目が行くのは理解できる。
私の車内観察だと、
学生・・・・書物を読んでいる。文庫本、単行本。
若い会社員(男女)・・・単行本、文庫本、時々月刊誌。
中年の会社員(元気な感じ)・・・社内資料、議事録等、
中年の会社員(疲れた感じ)・・・日刊ゲンダイ、漫画雑誌、スポーツ新聞、時として週刊誌
主婦、老人・・・・中吊り広告だけ見る
というような傾向が見られる。
週刊誌の中吊り広告を熱心に見ている人達は、週刊誌を購入しないで、広告の見出しだけで情報を収集しているようである。
------------------------------------------------------
で・・・・
週刊朝日の中吊り広告を見つめていた老人のその後を想像してしまった。以下はフィクションです。
<老人帰宅>
(老夫婦2人で都内のアパートに住む。
子供達はすでに結婚して独立。時々、孫を連れて遊びに来る。)
老人、食卓に座る。
夕食前のひと時、老妻が梅昆布茶を入れてくれる。
「ばあさんや」
「なんですねえ」
「長崎の事件があっただろう」
「恵子が持ってきてくれた長崎のカステラは、もう食べちゃいましたよ、おじいさん・・・」
「うんにゃカステラの話じゃあない」
「はあて、なんでしょう」
「長崎市長が撃たれただろう」
「そうそう、怖い話ですね」
「それじゃがのう。あの事件と安倍首相が関係あるらしいんじゃ」
「あれまあ、ホントですか」
「週刊誌に書いてあった。警察の幹部が証言したらしい」
「警察が動いてるのですか」
「そう書いてあった」
「まあ、怖いことですね・・・」
「これは、今度の選挙では考えないといかんな・・・首相が暴力団と関係があるとは、許されない話だ」
「そうですねえ」
・・・・と2人の会話は続く。
老人は中吊り広告を見ただけなのだが、すでに読んだ気になっている。
電車の中吊り広告の影響は馬鹿にならない。
その洗脳効果はかなり高いものと思われる。
問題は記事の内容が「真実かどうか」ではない。
週刊誌を読む人間は限られているし、ある程度の疑いを持って読むだろう。
また、実際に読んで見ると中吊り広告の見出しと記事の内容が微妙に異なっている場合も多い。
心配なのは、この老人のように中吊り広告しか見ない人達だ。閉鎖された車室内で、時間をもてあませば広告に目が行く。週刊誌を読む人より、はるかに多くの人の目に、その見出しは印象付けられる。それが狙いではないのか???
特に「短いフレーズ」による印象操作は大きな効果を産むことが知られている。
---------------------------------------
なお、安倍首相もこの中吊り広告で唖然としたらしい。
かなり怒っているとのこと。当然である。
江戸時代の伊勢参り
伊勢神宮の門前町には、赤福の本店がある。
本店で購入した赤福は、新幹線の中で売っているのより美味しい・・・気がする。
この木造の雰囲気が良い。
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」は、江戸の町人、弥次郎兵衛と北八の伊勢参宮の旅を描いた滑稽本である。
「入鉄砲と出女」を厳しく禁じるために各地の関所が設けられた江戸時代であるが、伊勢神宮への参拝だけはフリーパスであった。
江戸に人質になっている大名の親族が逃げないように、女性は自由に旅が出来なかったのだが、伊勢神宮参拝は許可された。それだけ伊勢参りだけは特別であったのだ。
「一生に一度は伊勢参り」
様々な国から、様々な職業人が伊勢に集まり、その旅の過程で様々な情報が交換された。
伊勢参りは江戸時代を通じて流行したが、特に60年に1回は大きなブームとなった。
その年は当時の人口の約1割強が伊勢参りをしたらしい(総人口4000万人の時代に約500万人)。
旅の途中の街道では「施行」が行われた。
伊勢参拝者には食物、草鞋、風呂などを無料で提供するのである。
参宮歴史館「おかげ座」に、当時の伊勢参りの様子が人形により再現されている。
<精進落とし>
伊勢参りは庶民にとって、もう一つの楽しみがあった。
それは、お参り終了後の精進落としである。
参拝はあくまで清く、質素に。
一生に一度のお参りが済んだら、そのお祝いの出かけるところは・・・・・
この女性は何故に立っているのでせう?
昔からそうだったし、今でも時々、見かける風景です。
そして、これが精進落としの宴会。
日本のはもともと「SEXは罪である」という考え方は無く、秋の豊作を祝う祭りの後は、踊りながらタイプの異性を探して、気が合えば2人で消えて愛し合っていたようです。
同様に、主たる神社の近辺には必ず遊郭があったのです。
宋文洲の怪しさ
--------------------------------------------
圧倒的な存在感を誇っていた日本の家電メーカーに、どうも元気がありません。
あのソニーでさえ「生徒」だった韓国のサムスン電子に追い越され、方向感を失ったままです。
三洋電機は金融機関から事業の切り離しなどのプレッシャーを受けています。
松下電器産業やシャープも薄型テレビなど世界的な競争力を持つ製品を持ちますが、利益率や株主資本利益率(ROE)などの計数で見れば、数字の改善の余地は十分に残っています。(宋
もし、本当にそのように思っているのなら、何を見ているのか、よほど情報ソースが貧弱なのか、情報は届いていても、分析能力が貧しいのか・・・としか考えられません。
もし、意図的にこのような文章を書いたとしたなら、
これは焦りですね。
我が社に“こだわる”ことはない
我が国にも、“こだわる”ことはない
どんどん情報・技術を中国に持ち出してくださいませ。
・・・私には、この文章はそのように読めます。
伊勢神宮参拝(追稿) 台湾の若者も多かったよ・・・
中部地区への出張より帰宅した。
静岡、愛知、三重をまわり、最後に10年ぶりに伊勢神宮に参拝してきました。
伊勢神宮の内宮は皇室の祖先である天照大神を祭っている。
もともとは皇居内にあったのが、祟神天皇の時代に和の笠縫邑に遷御。その後、垂仁天皇26年に伊勢の五十鈴川の畔に鎮座した。
この地を選ぶまでに、大和、伊賀、淡海、美濃、尾張なども探したが、祭事を行うのに適した場所として、伊勢の五十鈴川沿岸の地が選ばれた。
なぜ、祭事を行う地を、手間をかけて選んだのか?
それは、祭事に大きな目的があるからだ。
農業国である日本の祭事は、豊作を祈るということである。
稲を植えてから、生育して稲穂になるまで約半年。天災を避けられるよう、また戦争などで田畑が荒らされないように祈祷する。
狩猟民族は、その日に獲物が取れないと意味はない。短期的な成果・・・というより、その日の成果を期待する。
農耕民族は、収穫時の成果を期待する。長期的な展望で物事を考える。
長期にわたり天候に恵まれ、人々の争いが起きないことを祈るのである。
豊作を祈る祭事の必要なお供え物は、海の幸と山の幸である。
伊勢の地は、新鮮なお供え物が手に入り易く、温暖にして清明な土地であるから選ばれたのだと思う。
伊勢神宮は内宮と外宮がある。
本来は外宮をお参りしてから内宮へ・・・が順序である。外宮は近鉄の伊勢市で下車、内宮は五十鈴川下車である。
これが近鉄・五十鈴川駅。小さな駅である。
ここからタクシーで1000円以下で内宮の入り口に着く。
伊勢神宮を訪れて思うのは「質素」。
きらびやかなものは何一つ無い。
鳥居も社も白木で、釘一つ使わずに建てられている。
中心となる正宮の規模も驚く程、小さい。
ここが内宮への入口、五十鈴川にかかる宇治橋。
タクシーを降りて、この橋を渡る。
橋の上から見る五十鈴川。水が清く、川底まで良くみえる。周囲の山々の緑が目に優しい。
まさに「心が洗われるような風景」である。
橋を渡ると神苑という庭園。良く手入れされた木々が美しい。
五十鈴川岸辺の御手洗場。
何時来ても水清く、緑に包まれている。
ここで手を洗い、身を清めてから正宮へ。
ここが正宮の入口。内部は撮影禁止である。
正宮は「唯一神明造」という日本最古の建築様式。
高床式の穀倉から発展したもので、建物は檜の素木を用いている。もちろんペンキ、ニス、釘などは使用していない。
このように木の楔を利用して要所を固めている。
この正宮は20年に1回、立て直している。
これを遷宮という。
正宮を始め御垣内の建物全てを新造し、さらに殿内の装束や神宝を新調する。
第1回の式年遷宮は690年。以来、1300年にわたって続けられ、次回は62回目となり2015年。
これはわが国で最も重要な祭りの一つである。
参拝後、神宮内を歩く。
この日は日本人の他に、台湾からの参拝客が多かった。
それも若いカップルが多いのに、ちょっと驚いた。
日本人の参拝者は、平日と言うこともあるが、引退した老人が中心だった。
伊勢神宮を見ることで、わが国の皇室の歴史が理解できる。諸外国の王朝とは全く異なり、強大な政治権力ではない。豊作、平和を祈る祭事のために、質素にして清明に継続してきたものなのである。
-----------------------------------------------------------
なお、日本李登輝友の会青年部で、日本の心のふるさと「伊勢神宮」へお参りし、日本の原点を学ぶ「伊勢神宮の旅」を実施している。台湾からの留学生も参加しているようである。
竹下さんがウンと言ってから
1985年のプラザ合意。それを、どう捕らえるかによって、日本経済の見方が変わってくる。
一つポイント。
円高になると輸出産業は苦しいと一般的に思われている。
しかし、それは輸出産業のタイプにより違うのだ。
・独自の技術を持たない。
・米国からの注文に対応するだけ。
・米国製造業の下請け
こうした輸出産業は確かに苦しい。
しかし、自主開発力があり、品質保証システムがあり、オリジナルな技術を持っている企業は、
仕入原価が安くなるだけ得なのである。
日本は、ほぼ全ての資源を輸入している国である。
円が高くなるとは、お金持ちになり、割安で購入できるということだ。
売るほうは、独自の商品なら競争相手はいない。
少々の値上がりは関係ない。
むしろ相手国の販売店は、これを理由に便乗値上げできるからと喜ぶ。
日本の商品は、殆どがこうした付加価値商品である。
では、なぜ円高になると輸出企業は苦しくなるという神話が生まれたのか?
実はプラザ合意の前は、全国各地に対米輸出で収益を上げていた企業がかなりあったのだ。
その殆どが日本の市場向けには商品を販売していない。
だから、日本の消費者が知らない企業である。
以前、こうした企業を経営していた人に話を聞いたことがある。
彼は商社の営業マンであったが、
ひょんな事から、米国から仕事が舞い込んだ。
そこで、会社をやめて独立した。
-------------------------------------------
そうなんだよ。
それまではアメリカから蝗の大群のように押し寄せる注文に、ひたすら走り回って商品を集め、コンテナに詰めて送り出す。
ああ、終わった・・・と思ったら、またもや数倍の注文が来る。
最初は1000個の注文が来て、それが届いた時には1万個の注文が来て、「おやおや、景気良いね」
と驚いてると、次は10万個だ。
当社は商社ですから、工場は無いのですよ。
注文が着てから調達する。
でも、この勢いで注文増えたら、こりゃ工場を建てないと間に合わんぞ・・・と思ったね。
建てましたよ。借金してね。
ところが、プラザホテルで竹下さんが「ウン」
と言ってから、状況が全く変わってしまった。
価格的に輸出できなくなったね。
----------------------------------------------
この話を聞くと、今の中国と同じではないかと思う。
突然、風向きがかわると対応できない。
受注したものを、ひたすら製造していただけなので、
オリジナルな技術は持ってないし、必要もなかったのである。
この時に対米輸出だけやっていた企業はどうなったか?
国内への販売に切り替えて生き残ったのは1割も無い。殆どが倒産・廃業したのである。
国内市場で求められる品質水準は高くて、米国市場に通用しても国内では駄目だったのである。
これは米国市場が甘いという事ではない。
米国は所得階層別に市場が形成されており、
低価格、低品質品の市場があるからだ。
それを国内で生産したのでは採算われになる。
そこで、日本の中小企業に注文が来たのであるが、
円高の進行で、全てはおじゃんになる。
<神話の発生>
こうした企業の断末魔の「あぎゃー」という悲鳴が永田町や霞ヶ関に届いたとさ。
そうして、この話は議員や役人がマスコミに伝え神話になった。
こうして今でも「円高になると、輸出企業は厳しいです」とマスコミはパブロフの犬のように反応するようになったのさ。日本昔話でした。
しかし、これらの企業は日本の製造業を代表したものではなく、その悲劇は、日本経済に殆ど影響を与えなかったのは言うまでもない。
米国企業は発注先を探して世界を彷徨い、
都合の良い国を見つけましたとさ。
それは、社会主義市場経済と言う意味不明な国でした。めでたしめでたし・・・となるか??
プロフィール
Author:友遊
団塊世代の中小零細企業の代表。現場と市場視察が大好き。政財官の鉄のトライアングル、中央集権、日本的経営を支持する守旧派。既得権益死守。相互扶助を基盤とする協同組合支持。実業の世界とは、金融経済に対する実体経済の世界を意味する。
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